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授業で手を挙げること、最初のフォロワーになること。

ごくたまに大勢の前で教えたり話したりすることがあるのだけれど、最後の質問コーナーで誰の手もあがらないときほど、気まずいことはない。
話がつまらなかったかな、などと思い、自分の無力さを感じたり、ちょっと寂しかったりする。
授業や講義、会議などで、「質問がある人は?」「意見がある人は?」と訊かれたとき、挙手をするのは勇気がいることだ。
質問や意見があれば、手を挙げるタイプだけれど、ほかに誰の手も挙がらないと、ドキドキしてしまう。

以前、ビジネス界隈の知人から教えてもらった動画で、「裸の男とリーダーシップ」という映像がある。
リーダーシップはなんぞや、ムーブメントとはなんぞや、について、3分あまりの映像で描いているのだけれど、これがめちゃくちゃに面白い。
なるほど〜と唸らされてしまう。

簡単にいえば、ムーブメントを起こすのに大事なのは、リーダーではなく、最初の勇気あるフォロワーだ、という話なのだけれど、まずは騙されたと思って映像を観てほしい(字幕が出るので、音無しで観てもいい)。

リーダーになるより、フォロワーになることが、
スターになるより、そのスターの推しになることが、
ムーブメントを作るのだ。

セミナーや会議で、大きな盛り上がりや共感を起こすのは、実は挙手して発言してくれた人たちだったりする。

SNSをやっていると、バズるまではいかなくても、誰かのリアクションによって、発信したことが広がることがある。
誰かが「お!」と思ったものに反応し、それをまた他の誰かが「お!」と思って乗っかって、広がったものがムーブメントとなっていく。
もちろん、ネガティブな内容やフェイクニュースなど、「う〜む」と顔をしかめてしまう拡散の仕方もあるけれど。だから、反応には慎重にはなるけれど。
そんななかでも、「お!」と思って、誰かの発信や行動に“同意”したくなるときは、例の動画のフォロワーのように乗ってみる勇気は持っていたいなと思う。

全く関係ないのだけれど。
先日、私が作った本を読んだと、後輩がわざわざ話に来てくれた。
某所で私がその本について語ったいたのを聞き、興味が湧いて読んでくれたという。思った以上に面白かったらしく、その感想を伝えに来てくれたのだ。
彼女は、私にとって大切なフォロワーだと思った。
ムーブメントはまだ起きていないけれど、私をその気にさせてくれたから。

そんなわけで、何かを気に入ったら挙手したいと思う。
いいなと思ったら、一緒に踊り出したり、声を上げてみてもいい。
自分が好きなものを、素敵だなと思ったものを、賛同したものを、ムーブメントにしたいなら、まずフォロワー=応援団になることから始めるのもいい。

とはいえ、SNSで見知らぬ人の発信に「いいね」は押せても、熱く反応するには勇気がいるのだけれど!

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