読書のススメ【からまる】
こんな人にオススメ!
・恋愛小説が好きな人
・長編が苦手で連作短編が好きな人
・かわいい登場人物が好きな人
・伏線回収に気持ちよさを覚える人
・優しい文学が読みたい人
あらすじ
地方公務員の武生がアパートの前で偶然知り合った不思議な女。休日になるとふらりとやって来て身体を重ね帰っていくが、彼女の連絡先も職業も分からない。ある日、武生は意外な場所で彼女を目撃してしまう…(第1話「まいまい」)。妻に浮気をされた中年男、不慮の妊娠に悩む女子短大生、クラスで問題を起こした少年…。いまを懸命に生きる7人の男女。泉鏡花賞作家が複雑にからみ合う人間模様を美しく艶やかに描いた群像劇。
個人的感想文
武生がんばれ!
私はそう叫びたくなった。第一話のラストシーンだ。内容としては大人が読んで楽しめる話なのに、何故か青臭さも否めない。背中を押したくなるような、それでいて背中を押されているような感覚に心揺さぶられる。
この作品を連作短編と思うなかれ。
一作一作が繋がり、ひとつの長編小説として楽しめる作品だ。公務員の男性…恋に悩むOL…女子高生…この奇行に悩む母親…奇行に出る小学生…バイの女性ダンサー…医師の女性……この7人の蟠りが複雑に「からまる」ことで、そしてそれが解けていくことでカタルシスに誘われる。
かわいい、愛おしい、苦しい、面白い……
さまざまな感情が渦を巻く。
笑ったり泣いたり何か大事なモノを振り返れたり。
人の心を蘇らせてくれる、そんな一冊だ。
読者のレビュー
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