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短編小説 小噺のようなもの

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#バレンタイン

叔父のバレンタイン 【短編小説】

叔父のバレンタイン 【短編小説】

寒い日曜日の朝、ベッドの脇に気配を感じて僕は目を閉じたまま布団のへりに手をのばした。
フサフサしたものが手に触れたので「おはようハーマニ」となでてやると、「犬じゃねえし」と聞き覚えのある男性の声がした。

起き上がってみると僕が触ったのは愛犬のハーマイオニーではなく、スーツを着たままで寝袋にくるまった成人男性の頭だった。
まぎらわしいな。

「みつるくん、うちで何してるの?」
「ゆうべ飲み会でさ。

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