うつ状態ってなに?③【診断を受ける】
休職することが決まり、職場からも病院へ行くように言われた。
もちろん精神科。
自分でも分かっていた。行けば何かしらの診断はつくだろうと。分かっていたからこそ余計に行きたくなかった。
いや、本当は分かっていなかったのかも……
しかし、休職するのであれば行かない限り傷病手当ももらえないしと思い受診を決意。
診察中はなぜか涙が止まらなかった。
先生からは薬を飲まないといけない状態だ、とりあえずゆっくり休むことと言われた。
手当をもらうために診断書を書いてもらった。
うつ状態とあった。
自分が薬を飲まないといけないところまできていたことがショックで、ショックで、また涙が出た。
帰りに家族に報告する。
うつ状態と診断を受けました。しばらくはゆっくり過ごしたいと思います。などとLINEで送った気がする。
母からの返信は、
治るのか?
すぐに仕事を辞めた方がいいんじゃないか?
実家に帰ってきたら?
その薬は本当に大丈夫なものなの?
などと大量の質問攻めだった。
心のない言葉ばかりでまた泣いた。
また、母には「うつ状態」という言葉が通じなかった。
正確にはうつ病とは区別されており、うつ状態が長く続き生活にも苦痛を伴うとうつ病と診断される。私も今はうつ病と診断書には書いてあるが、当時はまだうつ状態と診断されていた。
母は、うつ状態の人がどのように心身の症状が出るのか、どんな言葉がけが良いのか知らなかった。
知らないことはしょうがないと思う。
だけど、知らないのであれば何も言わないでほしかった。
何か言うのなら、ちゃんと調べて理解してから言って欲しかった。
がんばれ
ちゃんとしなさい
しっかりして
やろうと思えばできるよ
気楽に考えて
楽に生きて
などと言われ続け、
我慢の限界が来て一度だけ母に怒ったことがある。
それは初めて本気で怒ったものでさすがの母も反省していた。笑
だけど怒れてよかったとも思っている。
悲しくなるようなことをされたら怒ってもいいんだと思った。
休職してからはそれはまたしんどかった。
休み始めた頃は、まだ罪悪感がなくならず、頭もなかなか休まらず、ずっと仕事のことを考えていた。
休職したら楽になるんだって思う人もいるかもしれないが、実際はそうじゃないんだと初めて知った。
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