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2023年3月23日(木) 〈10 年後に住んでいたいまち〉を考えよう

シン・住みよいつくばの会(「障害×提案=住みよいつくばの会」第 5 期)・第 1 回
~2033 年にタイムトラベル!〈10 年後に住んでいたいまち〉を考えよう~2023 年 3 月 23 日(木)10:00-12:00 @吾妻交流センター
参加者:19 名


■オリエンテーション(10:00-10:05)


斉藤さんより、「シン・住みよいつくばの会」の趣旨と進め方の案内をいただいた。
2023 年
03 月 ・2033 年像を描く(「困りごと」から始めるのではなく、ビジョン=理想を描く)
05 月 ・テーマを定める(焦点を絞り、課題(〇〇を□□するには?)を設定する)
*以降、24 年 03 月まで、「声を集める(課題に対する「現状」や「解決へのアイデア」を募る)」、および「他の自治体の事例を調べ、検討する」ことも並行して行う。
07 月 ・解決策を検討する・その 1(声や事例をもとに、解決の方向性を定める)
09 月 ・解決策を検討する・その 2(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る)
11 月 ・解決策を検討する・その 3(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る)
2024 年
01 月 ・解決策を検討する・その 4(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る)
03 月 ・解決策を確定し、提案の骨子を作成する
*この間、「声を集める(提案内容に対する意見を募る)」ことも行う。
05 月 ・提案内容を確定し、市民フォーラムを準備する
07 月 ・市民フォーラムでお披露目する
09 月 ・候補者への提案作業を準備する

参考:障害×提案=住み良いつくば https://kx6vn.hp.peraichi.com/

■チェックイン(10:05-10:15)


・一人一言で「今日の期待」をリレーした。

■パネルトークをおさらいする(10:15-10:25)


・1 月 18 日のパネルトークでの 6 人のゲストからお話しいただいた「私が望む 2033 年像(理想
の「つくば市での暮らし」)」を確認した。

川島映利奈さん


・ユニバーサルシートがあり、介助がしやすい広い多目的トイレが増えている(商業施設等の営業時間中は自由に利用できるようになっている)。
・バリアフリー物件が増え、金額や間取りの選択肢が増えている(1 つの建物につき、1 部屋はバリアフリーになっている)。
・市の健康診断で(立位ができない障害者も)がん検診も含めた全項目の検査ができるようになっている(総合病院との連携など障害者対応の提携医療機関がある。集団検診で検査できない項目は他の医療機関で検査ができる)。

金栗聡さん


すべての人が安全に筑波山観光を楽しめるようになり、筑波山の自然をすべての人が感じられるようになっている。
・つつじヶ丘駐車場のバリアフリートイレが新設されている(広いスペースの確保、ウォシュレットなどのボタンへの点字表記、大人も使える多目的シートの設置、オストメイトに対応した設備の設置などがなされている)。
・ロープウェイ「つつじヶ丘駅」にエレベーターが新設されている。また、スロープにおける点字ブロックの不適切な設置が解消されている。
・ロープウェイ「女体山駅」の階段に車椅子用階段昇降機が設置されている。また、バリアフリートイレが新設されている。

丹羽真理子さん


中途障害者である高次脳機能障害者や家族への対応が向上して、障害があっても住みよいつくば市になっている。高次脳機能障害者も、他の障害者も、認知症を患う方も、皆が共に暮らせるつくば市になっている。
・発症時:本人や家族の悩みを受け止め、障害について十分な説明を行い、将来への予測を語り、利用可能な社会資源をアドバイスできる存在や、簡単でわかりやすいパンフレットなどの紹介があることで、今の自分の状況に対する理解が高められている。
・医療機関への転院時:医師・作業療法士・言語聴覚士による症状の整理や本人・家族への説明により、自覚や納得が促され、精神的安定が図れている。当事者同士のグループ療法、ピアサポートにより、情報や知恵を分かち合うことが可能となり、復学・復職・新規就労・入所通所など、すすむ道が見えるようになっている。
・社会参加時:復職先・新規就労先・入所通所先において、高次脳機能障害の症状の理解が進んでいる。職場での担当者の固定、ジョブコーチ制度や職業カウンセラーの利用などにより、本人の相談相手の確保や、周囲への理解促進がなされている。
・家族への支え:家族自身への支援が充実している。
・介護者高齢化、亡き後:自立度が高い場合、高次脳機能障害に熟慮したグループホームがあり、利用自立できている。重度の場合、障害者と高齢の親が一緒に安心して暮らせる入所施設が身近にあり、無理をせずに子どもを見守ることができている。

船橋秀彦さん


知的障害者にも、18 歳以降の学びの場(高等教育と生涯学習)が保障されている。仲間がいて、楽しい暮らしを創ることができている。
・県立医療大学に、療育手帳(知的障害)所持者が学べる学科が創設されている(例:韓国のナザレ大学リハビリテーション自立支援学科)。
・県立の特別支援学校に専攻科(プラス 2 年)があり、5 年間の教育保障がなされることで、ゆとりある教育内容となっている。・市の地域交流センターの 1 つが、障害者関連(障害者対象だけでなく、理解・啓発を含む)
の講座を企画・実施する機能を担っている(そのために、市の担当課(教育・福祉・労働)を越えて障害者の生涯学習を推進する委員会が設置されている。また、市内の障害団体等と連携・協働して企画が実施されている)。

高橋利恵子さん


視覚障害のある人も、視覚障害がない人と同じレベルの情報が得られる社会になっている。
・紙媒体のお知らせは、視覚障害のある人にはメールなどの電子媒体で届くサービスに代わっている(それが難しい場合でも、封筒に差出人がわかるマークや点字がついていたり、内容について問い合わせできるコードがついていたりしている)。
・デジタル情報については、画像・手書き・PDF などの資料をアップロードする際に、テキストデータでも同様の内容がアップされるようになっている。ウェブページやアプリがアクセシブルなものになっている(当事者が介入し、視覚障害のある人も情報アクセスが可能か評価することで、よりよい情報提供システムができるようになっている)。
・視覚障害のある人が、情報アクセスという面で難しかったもの・情報取得が困難だったものについて報告できるプラットフォームができている。

有田幸子さん


「聞こえない私たちが安心して暮らせる社会」、「コミュニケーションの困難のない社会」、「聞こえない人の想いを受け止めてくれる社会」になっている。
・「ろう高齢者グループホーム」が設立され、高齢者がコミュニケーションの不自由のない場所で安心して過ごせるようになっている(ろう高齢者が、手話のできない聞こえる人ばかりの施設で孤独に過ごすことのない状態になっている)。
・つくば市の手話講座を自分たちの手で運営し、講座修了者を有効に活用することで、手話のできるヘルパーが増えている。

■「私たちの 2033 年像」を描く(10:25-11:45)


・4 グループ(各 4~5 名)に分かれ、メンバーを交代しながら、「私が(周囲の人が)望む2033 年像(理想の「つくば市での暮らし」)」を聴きあい、「〇〇が□□している」という形で記載されたカードをたくさん集めた。
・成果物は、次回までに徳田がとりまとめ(マップ化)を行うこととした。

■次回の日程を決める(11:45-11:50)


・第 2 回(5 月)の日程を、5 月 25 日(木)10:00~12:00、吾妻交流センターに決定した。

■チェックアウト(11:50-12:00)


・一人一言で「今日の感想」をリレーした。(参考:ワーク時に使用したスライド)

(参考:ワーク時に使用したスライド)


■「私たちの 2033 年像」を描く(10:25-11:45)
・「私が(周囲の人が)望む 2033 年像(理想の「つくば市での暮らし」)」を聴きあい、「〇〇が□□している」をたくさん集める。

*フォア・キャスティング:現状(=問題)から考える
2033 年(10 年後) / 理想の状態
     課題 ↓解決
2023 年(今 年) / 現状(=問題)

*バック・キャスティング:理想の状態から考える
2033 年(10 年後) / 理想の状態
    課題 ↑解決
2023 年(今 年) / 現状(=問題)

*今日は「理想の状態」を描き出す時間です。
その際の考え方は、以下のどちらでもOKです。

・フォア・キャスティング:
「私は(周囲の人は)今、××なことに困っています...」
          ↓
「2033 年には、それが解決し、〇〇になっていてほしいです!」

・バック・キャスティング:
「私は今 2033 年のつくば市にいます、〇〇になっています!」

*カードの書き方は、
「理想の状態」(〇〇が□□している)で統一してください。