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活動を通して「自分の原点」に立ち帰ることができた。

 
大学生スタッフのみお、副代表のあや、元銀座No,1ホステスAska、動画担当のあさみに続いて、今回はWeb担当・たかとのインタビュー。

Web制作、カメラ、映像、ライティングなど幅広いスキルを持つたかとですが、もともとは飲食業やソムリエという異色のキャリアの持ち主。様々な経験を経てたかとが仕事で大切にしている価値観についてインタビューしました!

- 写ルン族では何を担当していますか?

たかと:主に、作品を提供してくださっているアーティストへの取材や原稿作成や写真撮影、HPの作成や更新などを担当しています。

たくさんの方に知っていただくためにも情報発信していくことが大切なんです。どんどん情報発信し、メディアにも出していきたいなと。

例えば、えみちゃん(写ルン族スタッフで、たかとの同僚)やごっちさんとも「写ルン族に関わってくださる方の紹介もやっていきたいよね」という話をして、そこからアーティストへのインタビュー実施しました。

アーティストの情報をまず出していき、そこからアーティストのこと、写ルン族のことを知ってもらい、アートを購入する人を増やしていくだったり、活動に興味を持ってくださる方を増やしていきたいと思っています。

-スタッフになったきっかけを教えてください。

たかと:写ルン族スタッフのえみちゃんから声をかけてもらったことがきっかけです。

実は彼女は仕事の同僚なんですが、プライベートでも仲良くさせてもらっていて。たまに週末に飲みにいったり、普通に連絡を取り合ったりしています。

ある時二人で飲みに行き「今こういう活動しているよ」と彼女から写ルン族の話を聞いて「え、何それ。面白そう!」と僕が反応したんです。

「どんなことやってるの?」と聞いていく流れで、えみちゃんが当時担当していたWebサイトの相談をされました。「どうしたらいいかな?」と質問されたので「とりあえず、作り直したらいいんじゃない?」と答えたら「じゃあやってよ」と返答される始末(笑)。

もともと学生時代にエジプトや、ケニア、南アフリカなどに滞在していて、ルワンダはニュースで知っている程度。

自分ができるかどうかは分からないけれど、プロジェクト自体に興味があったし、信頼している仲間からの話だったので、「まずは詳細を聞いてみよう」という感じでまずミーティングに参加させてもらいました。

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たかと(左)とえみ(右)。たかと曰く「仕事で困った時はえみちゃんに頼めばなんとかしてくれる」という、とても信頼できる存在なのだそう。

-良い意味での強引な”巻き込まれ方”から、お二人の仲の良さを感じます(笑)。実施にミーティングに入ってみた感想を聞かせてください。

たかと:個人的な感覚ですが、ごっちさんの空気感というか、「柔らかさ」がすごく素敵だなぁと感じました。 

ごっちさんは「ゆるっとやっているよ」と言いますが、普段は法人向けにコンサルも行なっている方。きっとビシッとやりたい瞬間があると思うんです。でもそうじゃない。

「仕事」という感覚でできるかどうかは分からないけれど、一緒に関わりたいと思いました。また、写ルン族のプロジェクトに関わることで学べることがある気がして、「自分が役に立てたらいいな」と感じました。

-どんなことが学べそうだと感じたのですか?

たかと:僕は「ビジネスを行う時はヘラヘラしてはいけない」というなんとなくの空気感が世の中にある気がしていて。確かにそういう厳しい局面が必要な時もありますが、この空気感は「仕事のために生きるか、生きるために仕事をするか」という問いにつながると思うんです。

しばらくの間「仕事のために生きている」と感じることが多く、そんな自分にどこか違和感がありました。ごっちさんと出会ったのはちょうどその頃です。

話を聞きながら、メンバーが遊び心を持って主体的に動けるよう、プロジェクトをうまく進めていると感じ「どうやったらそんな風にプロジェクトを進められるのだろう」と興味が湧きました。

写ルン族では面白く仕事を進めていくということを大切にしています。もちろん、活動自体にも興味はありますし、カメラも好きです。

ですが、ごっちさんの仕事の進め方に関心を持ったのが一番です。「なんかおもしろそう」で人を集められるってすごいと思うんですよ。

-本業にも活かせそうな何かを感じられた、ということでしょうか。

たかと:はい。本業は事業会社のWeb部門でプロジェクトマネージャー(以下PM)兼ディレクターを務めています。

どういう情報を出せばブランディングにつながるかを考え、企画の構成を決め、デザイナーと内容をすり合わせたり原稿を作ったり。内容が固まったものをコーダーに依頼して構築してもらい、Webサイトなどを作ったりしています。  

クライアントワークのため、こちらが課題の解決につながる企画を提案しても受け入れていただけないこともありますし、遊び心を大切にしたいと思うものの、費用やスケジュールの兼ね合いで「ここまでに収める」というPMとしての役割が求められます。

そんな状態にもどかしさを感じながら仕事をしていたところだったので、本業と異なる写ルン族の仕事の進め方に興味を持ったんです。

-実は、たかとさんはクリエイティブ領域のご経験が長いと思いきや、異業種のご経験もお持ちなんですよね。

たかと:はい、最初は飲食業で、都内でソムリエとして3年間勤めました。その後ワーキングホリデーでニュージーランドに渡航し、1年間ワイナリーで働きました。日本に帰国後は秋田県の藤里町に移り住み、フリーペーパーの編集やライターとして働いたのち、東京に移って今に至ります。欲求に従順に生きてるなぁと自分でも思いますが(笑)、僕の中ではやっていることは一貫している感覚なんです。

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NZでのワーキングホリデー時代。ワイナリーのワーホリとかあるんですね。なんとも絵になります!

-具体的にお聞きしたいです。

たかと:ソムリエも、飲食業も、フリーペーパーの編集も、今のクリエイティブの仕事においても「情報を編集する」ということがしたいんです。 

例えばその世界において得られる情報を再編集して「あなたにぴったりのものはこれだよ」と提案する側面はどの領域にも共通しています。

ワインの世界において、ソムリエとワイナリーとでは得られる知識、仕事を通して接する方も異なりますし、その立場として発信できる情報も編集できる情報も異なります。フリーペーパーにおいては、ワインの領域ではありませんが「今ある情報を編集して、紙の媒体としてものを出す」ことがやりたくて挑戦しました。

-写ルン族の活動を経て、仕事の仕方に変化はありましたか? 

たかと:「目の前のことを楽しむ」という感覚を取り戻しつつあるような気がします。

本業であるPMでは先を想定し、逆算して物事を考えることが求められるため、目の前のことにも目を配ってはいるものの、おろそかになってしまう時がありましたが、その瞬間を楽しもうと意識するようになりました。

-その瞬間を楽しむとは、どういうことですか?

たかと:例えば、クライアントと打ち合わせをする際、PMとして時間内に到達したいゴールを意識するあまり「目の前の会話を楽しもう」という感覚がここしばらくはなかったんです。

でも、少し脱線して会話を楽しむことで、新たな閃きが生まれることがあります。何も生まれない時もあるんですが(笑)、それもいい。それ自体も楽しめばいい、と思えるようになりました。

元々NZや秋田で暮らしていた時も、その土地や文化の背景を知ることが好きで、楽しみながら仕事をしていました。話を聞きながら「これってどう?」と提案することが好きなので、そんな自分の原点に立ち帰れたような気がします。

-スタッフとして活動する中で大変だったことを教えてください

たかと:やっぱり本業との両立ですね。せっかくアーティストの皆さんに取材させていただいたのに、なかなか原稿を公開できていない点は申し訳なく、また大変だったりすることでもあります。   

取材のみを集中して行うと、納品が立て続いてしまい原稿に向き合う時間が少なくなってしまいます。加えて写ルン族の活動に空けている時間も本業の取材が入ることで動けなくなってしまう、ということもあるため、本業とのスケジュールを調整しながら活動を進めていくことは今後の課題だと感じています。

-スタッフとして活動する中で嬉しかったことを教えてください

たかと:僕はまだ実際の展示会に運営スタッフとして参加はできていませんが、アーティストの方へ取材をさせていただいたり、話を伺うことで「作品の裏側にある想い」を知ることができるのが嬉しいです。 

「アートは敷居が高い」と感じる瞬間もあるかもしれませんが、その後ろにある背景や作家の想いなどは優しいんですよ。バンクシーなどもそうですよね。

それを最初に知ることができ、どんな風に世の中に発信して広めようか、と考えていけるところが楽しいです。だからこそ早くお届けできるように頑張ります(笑)!

-ありがとうございます!楽しみにしています^^今、今後に向けたお話が聞けましたが、他にこれからやっていきたいことはありますか?

たかと:実はこの度、写ルン族のHPをリニューアルしました。

でも、まだ完成形ではなく、改善したいところがたくさんあります。例えば原稿に対してももっと議論を深めたいですし、文章や画像など、HP全体のトンマナの調整などもそうです。もっと写ルン族としての世界観を出していきたいですね。   

世界観を出していき、写ルン族としてのブランディングを強化したいんです。そのためにはメンバー全員の足並みを揃えることもしたいなと思っていて、その際にはえみちゃんにも協力してもらうつもりです(笑)

-読者のみなさまへ一言

たかと:これからも精力的に展示を行なっていく予定ですので、ぜひ会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。 

そして、たくさんの方にプロジェクトを知っていただき、何かしらの活動に関わってくださる人を増やしたいと思っています。

例えば、HPやSNSを見ていただくこともアクションだし、メルマガを登録してもらうこともそう。そしてそこから一歩二歩、踏み込んでもらえると嬉しいです。オンラインショップで販売しているコーヒーを購入していただいたり、もちろん作品を購入していただくのも大歓迎です。

少しずつでも、大胆にでもいいので、一緒にプロジェクトを作っていくという感覚を持ってくださる方が一人でも増えるといいなと思っています。

活動に関わる方が増えると、ものすごいパワーが生み出されるのだろうなと思います。そのためにも、これまでの情報やこれからの情報を分かりやすく魅力的に伝えて、多くの方に写ルン族のことを知ってもらえるよう、活動していきます!

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インタビュー中、「”何をするか”よりも”どこにいくか”を大切にしています」と話すたかとさんの言葉が印象的でした。

目の前のことを楽しんだり、感情やその背景を大事にしてきた彼だからこそ、その土地に馴染んで暮らす一つの側面に仕事というものを位置づけていらっしゃるようです。

仕事が思い通りに進まずイライラしてしまったり、無駄のない動きを求めるあまりに心が渇いてしまうことがあるかもしれません。

そんな日があるからこそ「目の前のことを楽しむ、無駄も楽しむ」というたかとさんの気づきは、自分にも思い当たるところがあり、とても心に染みました。

同じように悩んでいる方にとって、何か届くものがあると嬉しいなと思います。  

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