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令和5年10月 市民福祉常任委員会❶

健康政策の推進について

この事業は、全世代を通じた健康づくり計画の周知、計画に基づく取組みの推進を行うもので、令和2年3月に策定した「豊中市健康医療戦略方針」に基づき、平均寿命と健康寿命の差の縮小など、市民の健康増進活動がすすめられております。
  計画の周知及び計画に基づく取り組みを推進するとともに、次期計画策定のため市民の健康に関する実態を把握するため、アンケート調査を実施されたとのことですが、調査結果について教えてください。また、それらの結果について、特徴的なものがあればお聞かせください。

〔答弁〕
市民アンケート調査は、0〜5歳児を持つ保護者に幼年期調査、小学6年生または中学3年生の本人と保護者に少年期調査、青年期以降は各年代別調査を実施しました。有効回答率は幼年期が58.3%、少年期が37.9%、青年期以降は34.5%で、全体では36.9%となりました。
 アンケート結果からは、性別や年齢によって健康課題や健康改善に向けた行動に違いや特徴があること、また、女性においては、ライフコースにおける特有の健康課題があることなどがわかりました。

報償費、謝礼金(予算現額380,000円 決算額98,900円 残額281,100円 執行率26.0%)、負担金補助及び交付金、助成金(予算現額5,150,000円 決算額3,461,079円 残額1,688,921円 執行率67.2%)において、執行率が低い理由をお聞かせください。

〔答弁〕
謝礼金の執行率が低い理由は、予算計上していた児童生徒用の健康づくり動画作成を行わなかったためです。
 助成金については、骨髄バンクドナー支援助成金とがん患者のためのアピアランスケア助成金が該当しますが、当初の見積もりよりも申請が少なく、結果的に執行額が予算の7割弱となりました。

報償費について執行に至らなかったとのことですが、事業の目的は達成できたのでしょうか。

〔答弁〕
市立学校に一人一台児童生徒用タブレット端末が配備されたことをきっかけに、健康動画を作成し配信するために予算化したものですが、前年度に作成した血管や心臓の働きなど「からだの仕組み」動画を活用したことから、新たな動画は作成しませんでした。令和4年度にQRコード付きチラシにてタブレット端末での視聴についてお知らせしたことから、事業の目的は達成したものと考えています。

意見要望

 今あるものを有効に活用されたとのことで理解いたしました。
また、子どもたちが健康に関心を持つことは大事であると考えますので、タブレット端末活用のひとつとしても、子どもが興味を示すような動画作成の取り組みを改めて進めていただければと要望いたします。

がん患者のためのアピアランス支援制度について

令和4年度より、がん患者のためのアピアランス支援制度を開始されましたが、制度の内容、また実績についてお聞かせください。

〔答弁〕
がん治療において、脱毛や乳房切除など外見的な変化を受けた方に対して、がん治療と就労・就学等の社会生活の両立を図ること、加えて、その経済的負担軽減を図ることを目的に、2万円を上限として補整具の購入費用の一部を助成するものです。
 令和4年度の実績は、ウイッグが103件で2,025,000千円、乳房補整具が42件で807,000でした。

必要とされる全ての方にアピアランスケアならびに支援制度について情報が届くことが望まれますが、周知についてお聞かせください。

〔答弁〕
 ポスターやチラシを作成し、府下の医療機関をはじめ、薬局、下着やウイッグの専門店、公共交通期間やスーパー、コンビニなどで掲示や配架を行いました。
 また、市の広報誌やホームページ、SNSなどを活用し、市民に幅広く周知しました。

相談体制について教えてください。

〔答弁〕
 助成金の申請については、電話や来所で受付を行っており、必要に応じて相談を受けています。
 多くは、がん拠点病院等のがん相談支援センターなどにおいて、がん治療に関する相談とともにアピアランスケアについての情報提供が行われているように聞いています。

申請手続きや支給時期等についてお聞かせください。

〔答弁〕
 交付申請は、補整具購入日から1年以内に、必要な書類を揃えて窓口持参または郵送で受け付けています。
 その後、申請内容を審査し、助成金交付から2ヶ月以内に助成金を支払います。

意見要望

 相談体制も整っており、支給時期についても2ヶ月以内とのことで承知いたしました。
 必要とされるすべての患者の方々が、適切な時期に適切な情報を得られ、また、困った時に相談支援につながることができるよう、さらに充実した体制づくりに取り組んでいただけますようお願いいたします。

健康マイレージ事業「アスマイル」について

健康マイレージ「アスマイル」について、令和4年度の参加者数及びアプリへのアクセス数、また、市独自のポイント付与について実績をお聞かせください。

〔答弁〕
 令和4年度末の本市の登録者数は15,705人で、ログイン人数は9,480人です。
 市独自ポイントは、ウォーキングポイントとして、規定歩数を計測することで10ポイント、血圧を測定し登録することで5ポイント、国民健康保険加入者が特定健診などを受診すると1,000ポイント付与することとしており、1ポイントは1円相当となります。
 ポイント付与の実績は、ウォーキングが実人数で7,735人対し、8,968,700ポイント、血圧が3,503人で2,714,440ポイント、健診が668人で668,000ポイントとなっています。

令和4年3月の市民福祉常任委員会にて、この事業は、市民の日々の健康活動を数値として把握できることから、データを蓄積・分析する中で、今後の市の健康づくり施策に生かしていきたいとのお考えを示されましたが、データ結果や健康づくりにおける成果についてお聞かせください。

〔答弁〕
データの把握状況は、歩数については、豊中市の男性は年代を問わず一日8,000歩、女性は6,000歩歩いており、大阪府全体の男女それぞれより良く歩いているという結果がみられています。
 アスマイルへの血圧値の記録は、家庭血圧計で測定している人が多いことが把握できたため、血圧計のない人や、若年層にも血圧を測定し自分の血圧の値を知っていただくために、市内飲食店や図書館に自動血圧計を設置し、測定を呼びかけました。
 登録者の年代は、50〜69歳が多く、当初ターゲットとしていた若年層の登録は伸び悩んでいることが課題と考えております。

意見要望

 令和4年3月1日時点でのアスマイルに本登録されている人数は13,409人、4年度末には15,705人にて、1ヶ月の間に2,296人増加しており、市独自ポイントについては交換率も含めて一定の活性化は見られると理解はいたしました。しかしながら、これまでに私ども会派が議論してまいりましたとおり、市独自ポイントの付与に関しましては健康政策における費用対効果、膨れ上がる予算等、やはり疑問が残る事業であります。
 令和4年度末の市民福祉常任委員会にて、「アスマイルの市独自ポイント事業については、事業評価の結果も踏まえて、見直しも含めて検討することになると考えている」とありましたが、一度立ち止まって熟考されることを要望いたします。




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