不妊治療と仕事の両立の仕方。私の場合。
現在、不妊治療をしながらフルタイムで働いています。
1人目の娘は29歳の時に、すぐに妊娠しました。
ところが再婚した夫は、精子の量が少なく運動率も悪く、前妻との子供さんも顕微授精で授かりました。
再婚前から理解をしていたので、40前という自分たちの年齢もふまえ入籍後、すぐに不妊治療専門医に行きました。
そこで初回の検査をしたところ、
私の卵管も閉塞しておりました。
1人目がすぐできたので、自分の体がそんなことになってるなんて、思いもしませんでした。
卵管の通りを検査する「卵管通水検査」は卵管に水を入れて、その通りを調べるのですが、詰まっているためか、かなり痛かった事を覚えています。
「あー、詰まってますね。体外受精じゃないと難しいかな」と言われてしまいました。
その後、地元の不妊専門クリニックから、大阪の大きなクリニックに転院し、私たち夫婦の不妊治療が始まりました。
卵管が閉塞していたことと、夫の精子が少ないこともあり、タイミング法、人口受精は飛び越えて、顕微受精からのスタートとなりました。
顕微受精の診察は主に、生理周期に合わせる形になります。
「生理が来たら12日後に来院」
その後、3日後に来院や、判定日の来院など、
一回の移植周期で一ヶ月に3回ほどの通院が必要です。
また、その日は生理が来てから12日後、次はその数日後に来院など、生理が来てみないとわかりません。
なので休みが事前にわかりにくく、会社の規定通り事前に有休を取ることが難しく…
夫と話し合った上で、会社に不妊治療の事を伝える事にしました。
会社でまだまだ働く意欲はあるけども、年齢的にも今しかチャンスはないから、諦めたくないと。
そのために、時々、不定期で休ませてもらったりする必要がある事。
もちろん、不妊治療が成功すれば産休、育休に入りますので、その点も含めて素直に全て話しました。
また、周りの人の理解を得るため、同じ職場の人全てに事情を話しました。
人によっては話したくない人もいるかとは思いますが、
自分は人に隠す事も、悪い事もしていないですし、ただ仕事を頻回に休む事に関しては周りの人に迷惑をかけてしまうことには違いないので、気持ちよくお互い仕事ができるように、と思い全てをオープンにすることに決めました。
会社へのカミングアウトから半年が経ちましたが、みなさん、気になっているでしょうが何も聞かずにいてくれています。
その後は2度の顕微受精をしましたが、妊娠に至らず、3度目の顕微受精を準備中です。
判定日に陰性となった時はやはり悲しくなり、落ち込みますが毎日仕事をしている事で、気持ちもリセットできていると感じます。
そんな感じで私は不妊治療と仕事を両立できています。
会社に不妊治療を報告する上で
「不妊治療連絡カード」を利用しました。
病院で医師に依頼し記入してもらう診断書のような書類で、
不妊治療の必要性や通院の頻度などを記入してもらい、会社へ提出します。
書類は会社に対して、不妊治療への理解を求める内容となっています。
素直に言うともう少し、診断書くらいしっかりした書類があればとは思いますが、話をする際には無いよりあったほうが、伝わるのかなと思います。
なんとなく、医師が記入した書類って言葉だけで伝えるよりも冷静に理解してもらえるような気がします。
不妊治療ってすれば必ず妊娠するわけじゃないし、
長い期間がかかったり、子宮内膜の厚みを見ながら、ホルモンの数値を見ながら、などイレギュラーな休みが増えますし、場合によっては短い期間に頻回の通院が必要になる事もあります。
保険適応になった事で、金銭的なハードルはかなり下がりましたので、
周りの人、不妊治療に無縁な人にも、不妊治療がどういうものか、理解が広がり、
もっと積極的に不妊治療ができる社会になれば良いなと思っています。
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