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シングルマザーの私が中古マンションを購入した話②

シングルマザーの私がマンションを購入した話①はこちら

中古マンションの購入が決まれば、工務店とリフォームの打ち合わせだ。
ここぞとばかりに毎日Instagramで #リフォーム #壁紙 #インテリア

などと検索しては保存する日々。

壁紙も、照明も何もかも、私だけの好みで決めていいのだ。

なんて幸せ!なんて楽しい!!

私はキッチンの背面とトイレは思い切って、ウィリアムモリスの総柄の壁紙にした。

和室のリビングもぶち抜いて21畳くらいの広いリビングに。

キッチンの吊り戸棚も無くして、開放感を重視した。

カウンターキッチンのカウンター側には収納できるように棚を造作してもらい、子供の勉強道具がしまえるように。

娘の部屋は自分で壁紙を選ばせた。
ミッフィーシリーズの中でも控えめな、ピンクの星柄の壁紙だ。
5歳の娘に選ばせるのは少し勇気がいったが、10年後、嫌になったら変えればいいか!と覚悟した。
案外、センスの良いチョイスで安心した。

照明は以前から気になっていたインテリアショップでクラックが入ったアンティークな雰囲気のライトを購入した。

ダイニングテーブルも少し値が張ったが、思い切って以前から憧れていた無垢材の丸テーブルを購入した。

「絶対に妥協して物を買わない」
と決め、納得がいくまであらゆるサイトを毎日毎日見ていた。

どれもこれも自分の好きなようにした家は今でも大好きで、出かけたくなくなるほどだ。
綺麗に片付いた我が家を眺めると、うっとりする。
リラックスできるように、明るい色味のナチュラルな木目で統一したのも良かったと思う。

今の夫も私の家が、居心地が良くて一緒に住める気がしたそうだ。

私はこの経験で、自分の直感と好みを信じて選ぶ事を覚えた。

今から思えば、25歳頃からの10年間くらいの間、私はいつも自分の意思で選ぶ事をしてこなかったように思う。

20歳の頃は好きなもの、好きな服、自分の好みがはっきりとしていたが、だんだんと周りのおしゃれな友達を見て
自分にセンスがないような気がして…
どんどんと自信を無くしていった。

あの子みたいに可愛かったら…
どうして自分はこんなにダサいのか。
いつの間にか、自分と周りを常に比べる様になっていた。

あの子なら、これを選ぶかな。
これを着たら、どう思われるかな?といつも周りを意識して服を選んでいた。


流行りや誰かの真似で買った服や靴はどこか似合わず…
箪笥の肥やしばかりが増えていった。

初めての場所や初めての人と関わる事を避けていた。

そのうちに自分の「好き」も良くわからなくなり、
時々感じる「好き」という気持ちも
「でも今流行ってるのは…」
「これを着たらなんて思われるだろう」
などと
色々考えているうちに
よくわからなくなっていた。

そんな私にこのリフォームの体験は、自分の思う「好き」の大切さをもう一度、気づかせてくれたように思う。

壁紙も照明もインテリアも
自分の「これ!好き!」と思う気持ちに素直に従った。

その頃から不思議と20歳の頃のように、自分の好きがどんどんとはっきりわかるようになっていった。
これは嫌い。これは好き。
と、直感が冴えるようになってきたのを感じた。

大きな買い物をして金銭感覚が壊れ、
少し高い物でも、買ってしまえたのも今となってはそれはそれで良かったのだろう。と思う。

マンション購入をきっかけに、インテリアやフラワーアレンジメント、ドライフラワーなど、好きなものがたくさん増えたし、やりたいこともたくさん増えた。

いつしか、好きなものに囲まれ、やりたい事を一つでも多くして
死ぬ時に悔いる事のなるべく少ないように生きよう。と思うようになった。

きっと誰しも死ぬ時には一つや二つ、やり残しがあるものかもしれないが、
あれとこれはできなかったけど、これとこれは出来た!と納得できる人生にしたい。

そんな風に考えるようになった今は、20歳の頃より、やりたいことや手に入れたい物、目標が溢れていて充実した日々を送っている。
その分、時間がどれだけあっても
足りないのだけども…

そんな今の自分がとても好きだし、毎日は忙しいが、小さな達成感の積み重ねがあり、充実している。

こんなふうに自分を好きになれたのは
あの時、大きな決断をし、
シングルマザーでも家が買えるんだ!と自分の想定した限界を超えれた事と、
自分の好きに素直になる体験をリフォームで味わえたからだと思う。

もう40歳前になって、
若い時にもっともっと自分の好きを貫いておけば…と思うこともあるが
まだまだこれから
たくさんの好きを集めて
自分を満たして生きていきたい。

#あの選択がなかったら

友達の顔色を伺い、
周りの評価に捉われて
やりたい事もわからず
好きでもないものに囲まれて
ただ毎日をやり過ごしていたかもしれない。


今は、
好きなものに囲まれた好きな生活をしたい。
そのためには何をすれば今よりもっと良くなるか、日々考え、試行錯誤している。
「たいていのことはなんとかなる!
とりあえずやりたい事をやってみよう。やってから考えよう。」
と根拠のない自信と決断力で、
本当になんとかしてきている自分がいる。

娘にも自分の「好き」を大切に育てて欲しいと。いつも思っている。

#リフォーム #インテリア #好き
#お気に入り




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