私へ。第十五夜。
わたしへ。
久々にこの形式で文章を綴ってみます。
この1ヶ月、「婚活」というものに取り組んでみました。
自分とは全く違う世界を生きてきた人たちとの、一瞬の人生の交差。
この活動を通してでしか知り合わなかっただろうし、断った相手とは今後会うこともないだろう。
私は自分のことを人見知りだと思っているのだけど、こういうときには仕事のように切替スイッチが入るのか、たくさん話してたくさん笑って、知らない世界をたくさん教えてもらえてなかなかに楽しい思いをしています。
その分、自分が好きなことや心ときめく瞬間も伝えるようにはしてるつもりなんだけど、どうだろう、伝わってるのかな。
人は自分の好きなことを話すときが、一番いい顔をしていると思っています。
だから、その顔を引き出したくて、いろんな話題を振ってみる。
私はつい自分のことを話すと、前のめりのオタクの早口みたいになってしまうので、そこは反省してみたり。
まあ、根本性質は変えられないので、こういう前のめりを気に入ってくれる人に出会えたら一番うれしいのだけど。
意外と私は自分の仕事の話をすることが多いみたいで、「仕事に一生懸命なんですね!」とコメントをいただくことが多いのに驚きました。
こんなに仕事が嫌で嫌でしょうがないのに。
そんな嫌いな仕事が自己紹介の大枠を占めてしまうとは。
こう見えてやりがい感じてるのかなあ。
いいなと思う人にも出会えている。
仕事への価値観が合う人、趣味へののめり込み方が似ている人…
しゃべっていて心地が良く、気を遣いすぎなくてすむ人を選びがちだなあという自己分析。
ありがたいことに、私との将来を真剣に見据えてくれる人も現れている。
自己肯定感の低い私にとって、あまりにうれしく、むしろ私以外もちゃんと見て選んだほうがいいよ…!って言いたくなっちゃう。笑
ただ、そんな将来に向けた大事な話をしているとき、脳内を占めるのは自分の親だったりする。
私の親は完全に条件ありき(この場合の条件とは、親世代のいわゆる「3高」みたいなもの)で、これまで恋愛してきた相手は基本情報を聞いただけでことごとく拒絶されてきました。
だから、親の求める条件に沿って婚活をすれば、こんな悔しい思いや相手への申し訳ない思いを持たずにすむのでは、と思ったわけです。
そんな冷静な気持ちで始めたのに。
気に入ってしまうのはいつだってまったくその「条件」と異なる人で。
結局「親を説得できるだろうか…」なんてことを考えて苦しくなってしまう。
要は、親の求めるものと娘が求めるものがずれているということ。
いやどうしようね本当…親が折れるとも思えないから、私が心を無にして条件重視な婚活をしたら困らないんだろうけど、その結果苦しい結婚生活を送るのは親じゃなく私自身なのだ。
でも「結婚は家同士」という価値観だけ刷り込まれた私は、親の意見を無視して走っていくことも難しい。
いつかのんびりお茶でも飲みながら、腹を割って話せる日が来るって信じて。
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