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狩ることは生きることにつながる                ♣狩猟と小説について♣

『極地の狩』
殺しと食とが直結しています。氷に開いた穴に鼻を出して息をする海豹(あざらし)を撃ち殺す。虚ろな目の死体は村へと運ばれ、切り裂かれて肉片となり、その場で人々の口に入る。死を隠蔽するシステムは介在しない。死んだ動物の目が、俺はこの動物を殺すほど生きるに値するのか、問うてくる。この矛盾を思考することが人間の知性の第一歩だったのでは、とさえ思います。

     探検家・作家 角幡唯介さんのお話から(朝日新聞)

黒豹コメント:

サバイバル小説を書いていると、
自分、または家族が生き延びるため、
動物を狩るシーンを描く必要性が出てきます。

書き手が経験のないケースは、
筆を進めながら脳内で体験することになります。

血の匂いも明確にイメージしなければなりません。

書き進めて思うことは、
生きるために動物を狩るということは、
マタギのケボカイの儀式にもあるように、
やはり神の領域にあることなのだと思います。

動物に限らず、生き物を殺すシーンを書くときは、
手のひらを合わせてから、筆を進めております。

合掌

最後までお読みいただきありがとうございました。

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