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稀代のビジョナリー、ケヴィン・ケリー

ケヴィン・ケリー。WIRED創刊エグゼクティブエディターにして、聖人、予見者、天才と称されるテクノロジー思索者。

本書の訳者服部桂氏はケリーの長年の友人であり、ケリーの著作を訳した経験もあります。

服部氏はケリーをカール・フォン・リンネとも、ダーウィンとも喩えます。これらのナチュラリストは生物を分類することで、生命の本質を問うたが、ケリーはテクノロジーに生命を見出しました。アジア的なるものに精通し、西洋の知と東洋の知をバランスよく心に秘めた賢者です。氏は『彼はシリコンバレー中心のテクノロジストとはかなり違った、東西をバランスよくみれる世界観をもった稀有な逸材だ。』という。

ぼくはケヴィン・ケリーにすっかり魅了されました。知性が漲っていて、骨太の経験者であるから。いま、『テクニウム』や『インターネットの次に来るもの』を読んでいる最中です。

本書(『5000日後の世界』PHP新書) で最も惹かれたのはケリーの人生におけるアドバイスの数々である。それが未来ビジョンと同じくらい興味深い。

『クリオの顏』のレビューでもケリーにふれた。WIREDのyoutubeチャンネルのケリーへのインタビュー動画もすべて見ました。貴重でした。

『5000日後の世界』K・ケリー著(PHP新書)をどんな方にすすめたいか。自分の人生や学びに向き合っている人すべてに。ケヴィン・ケリーの著作はテクノロジーやAIを自らに引きつけて考えたい方には必携だと思います。また、テクノロジーが何を変えていき、そもそもテクノロジーとは何か。人類の存在や未来、生命の本質はテクノロジーとどう共鳴していくのか。これらの答えがケリー氏の著作に眠っている気がします。

ご清聴ありがとうございました。


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