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読書論エッセイ

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@Kazuがお届けする、読書の楽しさを共有したり、再認識できることを目的としたエッセイをまとめています。読書が好きな人にも、そうでない人にも、読書について、発見があることを目的に…
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#エッセイ

知的生活はいかにして可能か・読書論エッセイ

レイ・ブラッドベリの小説『華氏451度』が描くディストピアは、本を所有することはおろか、本…

@Kazu
11日前
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平静書の役割、最も親しい書物との交際について(読書論エッセイ)

読書を続けていると、積読本、ある程度付き合いのある書物、付き合いは多いが、そこまで親しく…

@Kazu
2か月前
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一人で古人と対話する静かな時間をもつことの意味

この間、一人で自分と対話する静かな時間をもつことが大切だと考えているという趣旨の記事を書…

@Kazu
5か月前
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愛読書が意味するもの(読書論エッセイ)

ショルダーバックに入れていた飲みかけのコーヒーが少しこぼれていた。公園の神社にいたのだが…

@Kazu
10か月前
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古典読書時代スタート(読書論エッセイ・読書雑記)

読書の秋が来ました。さきほど、都内の自然公園を歩いていたのですが、暖かく、絶好の散策日和…

@Kazu
1年前
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不読の読について考えてみることは決して無駄ではない(読書論エッセイ)

 花村太郎著『知的トレーニングの技術』で、読書術の秘中の秘、不読の読について、語られてい…

@Kazu
1年前
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SFを読むことの意義・読書論エッセイⅡ

歴史学者のユヴァル・ハラリは『21Lessons』で「二十一世紀には、SFはおそらく最も重要なジャンルになるのではないか。」「政治的な視点からは、SF映画の佳作は、「ネイチャー」誌や「サイエンス」誌の論文よりも、はるかに価値がある。」と書いた。言い換えるなら、SFはこれからの時代において、最高の芸術ジャンルであり、最高の教養なのだと思う。私は、そう解釈する。 優れたSF作品は、先の時代を先見的に示すものがある。『地底旅行』や『海底二万里』の生みの親、SF界の巨匠、ジュール・