オランダで就職するコツ1

オランダに移住して苦労したことのひとつが就活。 
その中で得た気付きや経験をシェアするので、これからオランダで就活予定の人に役に立てば幸いだ。

オランダの就職状況   

2024年現在、オランダは求職者が売り手市場。 
他の先進国と同様にオランダでも団塊世代が退職していき、労働者不足が問題になっている。オランダ国内だけでは人が足りないのでEU圏内から就職に来る人も大事な働き手になっている。 

特に技術者、IT関連、専門職は引く手あまたである。      
私が働く会社にもオランダ以外のEU出身者がいるが、その人は40代半場を過ぎてから転職してきた。アラフィフでも会社が求める能力と経験があり、雇用条件でお互い合意すればチャンスがあるのだ。

ただし、EU圏外の人を雇う場合は労働ビザを発給する必要がある。労働ビザ発給には手続きに多大な時間とコストがかかるので、会社や職種にもよるがEU内の国籍か居住/労働が許可されたビザを持っていないとかなり厳しいだろう。  

求人の応募方法(正攻法) 

オランダの企業に応募するにあたり、メジャーな就活のアプローチ方法はこちら。

1 就活SNSリンクドインのアカウントを作る。

書いておきながら白状すると、個人的にリンクドインが好きではない。削除してしまったが転職するならアカウントを作り直せと友人から言われている。 
リンクドインでのネットワーク作りは平たく言えばコネ作りで、友人、元同僚などの人脈から紹介を受けると就職できる可能性が上がる。 

いざ面接となった時はその会社のページに行き、面接を行う人や、受けたいポジションの部署にいる社員にどんな人たちがいるか事前に偵察することができる。

表立って求人を出さずにすでに働いている社員の紹介から誰か探してほしいということもよくある。 
人脈があると有利になるのがオランダ就職だ。

2 オンラインの求人サイトにCV(履歴書)を登録して応募。
いろんな求人サイトがあるので自分が就職したい分野の求人が多かったり、見やすいと感じるサイトを使ってください。オランダの求人サイトはググればいろいろ出てくるので探してみてね。ということで、ここでは割愛。
大事なのは載せるCVだ。
見てもらえるCVを作成するには必要とされるキーワードが盛り込まれていなければならない。どこをどう直せばいいかチェックするサイトでCVをバージョンアップして自分史上最強のCVを作成しよう。

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3 オランダ語をある程度身に付ける
これは現在進行形で私が行っていることでもある。
オランダ人は英語に堪能な人が多いので、英語のみで生きていくことはできる。それでもやはり当たり前だが第一言語はオランダ語なのだ。いざというときはオランダ語になるのだ。
就職でもそうだ。英語のみだと就職できるところは限られる。アムステルダムやデンハーグ、もしくはロッテルダムなどの都市部ならいいかもしれないが、それでもオランダ語が多少なりともできたほうが選択肢や可能性が広がる。

4 できればオランダの学校でディプロマ(修了書)を取得する
オランダでは学生時代に勉強したことが職業に直結している(そのせいか進路に迷った子供には食いっぱぐれない理系コースを勧める親が多いらしい)。
こちらの学校は本気で勉強しないと卒業できないので、ディプロマを取得したということは、それだけ真剣に勉強して知識を得た証でもある。
職種は問わないならディプロマはなくともいいが、求人で求められている経験は必須。未経験でもOKというのはまずない。

ここまで読んでくださった方は気がつくだろう。
オランダでメジャーな就活のアプローチ方法というのは、オランダで教育を受け(もしくは他のEU国で同等の教育を受け)、オランダ語や英語が仕事で使える人の主戦場ということだ。
ちなみに英語はできて当たり前の前提で、オランダ語、さらにドイツ語やフランス語など3,4か国語がわかる人がごろごろいる。

外国人がオランダの就職市場で本国の人に勝とうと思ったら、最初に述べた通り、技術者、IT関連、専門職など需要がある特定の分野で十分な経験があることだ。
特に今は人手不足なので、意思疎通に問題なければ即戦力になる経験者は重宝してもらえる。

ITのことなんか微塵もわからんわ!特別な資格も知識もないよ!こんなの無理!と思う人も多くいるだろう。実際私もそうだ。
長くなったので次回オランダで就職するコツ2で求人の応募方法(裏ルート)を書きたい。