見出し画像

Pivotしながら突き進み学べ #5

下記投稿記事の内容をベースに、学びについて考えてます
#1 教養とは?をまず考えてみる

【引用・参考文献】
麻生要一 新規事業の実践論 株式会社ニューズピックス、中村愼一 ユーザーファーストの新規事業 株式会社宣伝会議、林要 ゼロイチ ダイヤモンド社

会社内で新規事業を募集する公募制のプロジェクトがあり、手を上げて参加しています。自身で事業案を作成し顧客ヒアリング等を通じてそれを精緻化し、伴走してくれている社内外のメンターが都度アドバイスをくれる体制で進めています。通常業務では関わることのない業界業種の方々とやりとりし、悪戦苦闘する日々です。その中で、今まで経験できなかった学び方ができているなと感じたので、2つにまとめました。

①フリーな状態で問いを立て答えを創る

問いを立てることが、新たな発見をしたり現状を改善したりするために重要な思考だとは理解していました。しかし、今までそれがいかに自身が属する企業や業界の枠に捕らわれていたかを思い知りました。今回、自分なりの事業案があり手を上げて参加しているのですが、具体化へ向けて一歩目を出したところで戸惑いがありました。「なぜ自分がそれをやるのか?」「なぜその事業が必要なのか?」「その事業が実現した先にどんな世界があるのか?」といった問いを立てるものの、答えを明確に言語化し他者に共感してもらえるまで苦労しました。

民間企業にいると、問いは自分で立てる必要はありますが答えは会社の利益につながるからということに集約されていきます。内側の論理としてはそれで良いですが、新規事業となるとまだ立ち上がっていない赤子同然ですので、私がアウトプットする問いと答えに共感しサポーターになってもらう必要があります。私の事業案は身近な一人の方を助けたい想いが起点となっていますが、多くのサポーターを巻き込むにはより視座を高める必要があります。

悩みを抱えながら20名ほど顧客ヒアリングを続け、結果をすべてまとめあげた資料を携えて活動するようになってから、急にサポーターが集まりだした感覚があります。振り返ると、当初の問いと答えからほぼ変わっていません。変わったのは、顧客ヒアリングをすることで事業案に自信を持てている自分です。そして、それが相手にも伝わり共感につながったと思っています。

いかにこれまで他人軸で動いていたが、思い知りました。フリーな状態になり自分軸で判断しなければならない今回、自分の弱さを痛感しました。書籍からインプットしていたビジョンやミッションの大切さという知識は、実践に入った瞬間に頭の中から飛んでいきました(今は戻ってきてます)。実践の重要性はもちろんですが、自分軸を持ちそれを具体的な行動により強化することの重要性を学びました。

②Pivot(ピボット)しながら突き進む学び方

ピボットとは、ビジネスにおいて「方向転換」や「路線変更」といった意味を持つ言葉です。特にスタートアップでは、「アイデアの特定部分(ビジョン)を軸足として、それ以外の部分を変更すること」を意味します。つまり、ビジョンは変えずに、それ以外の部分を柔軟に変更することで、市場の変化に対応したり、新たなビジネスチャンスを創出したりすることができるとされています。

これまでもピボットをしながら仕事をしていたのだと思います。しかし、バスケットボールのピボットターンに例えるなら、今までは角度が10度以下のターンをたまにしかしてこなかったのに、今回の新規事業案件では180度近いターンを高頻度で求められています。軸足が定まっていないと、目が回ってしまうような状態です。

言葉の意味する通り、ビジョンがブレなければ進めるのですが、個人的にはアイデア出しが追いつかないことが悩みでした。インプットだけでは足りず、事業案用にカスタマイズしてアウトプットすることを高速で求められます。著名な事業家の方がなぜあんなにポンポンアイデアが出てくるのか、その理由がわかりました。あの域にいかないと、スタートラインに立てていない世界だということなのでしょう。

自分なりに変わってきたと思えたのは、とにかく1次情報を優先的に取りに行き始めてからです。1次情報は他の誰かの加工が入っていない情報なので、自分でカスタマイズしてアイデア化しやすいですし、そもそもまだ情報流通にあまり乗っていないので希少だということもあります。百聞は一見にしかずという言葉の通り、現場を見ることの重要性があらためて理解できました。

まとめ

会社で既存事業を中心に業務を進める中で、自由な学びを自分はできていなかったのだと気付かされました。ある枠の中で新しいとか古いとか言っていても、外から見たら小さい枠の中で何ごちゃごちゃ言ってるんだか、、、となってしまいます。新規事業開発に関わらず、今回得た学びは自分にインストールして周りのメンバーに共有していければと考えています。既存と新規どちらが良い悪いではなく、両方良し悪しがあるので考え方はグラデーションでいきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?