見出し画像

逃計 三十六に如かず

三十六以上あるかどうか、確かめてみましょう。

・只々逃げる ・ひたすら逃げる ・一目散に逃げる
・速やかに逃げる ・直ちに逃げる ・すぐ逃げる
・静かに逃げる ・少しずつ逃げる ・逃げ落ちる
・逃げ去る ・逃げ延びる ・大逃げを打つ ・逃げ切る
・逃げ出す ・とりあえず逃げる ・とにかく逃げる
・脇目も振らずに逃げる ・逃げに逃げる ・やっぱり逃げる
・どこまでも逃げる ・脱兎のごとく逃げる ・いち早く逃げる
・逃げ回る ・逃げ惑う ・逃げおおせる ・まんまと逃げる
・いきなり逃げる ・急に逃げる ・逃げまくる
・逃げぬく ・堂々と逃げる ・大胆に逃げる
・先ずは逃げる ・ひとまず逃げる ・一旦逃げる
・美しく逃げる ・泥臭くてでも逃げる ・一緒に逃げる
・ひとりで逃げる ・みんなで逃げる ・どうしても逃げる
・さしあたり逃げる ・そっと逃げる ・反射的に逃げる
・ちゃっかり逃げる ・遅れて逃げる ・最後に逃げる 。。。

30分程度思案して、四十七計。「苦しいな」「慣用的な表現ではないかも」なども考慮して、若干の余裕を持たせました。

自分の脳内に浮かんだ(浮かばせた?)順に羅列しただけなので、意味合いの近いものを並列させたりなどはしていません。整理することで、今回の愚考がつまらないものになってしまう、と思ったからです。もっとも、はじめからつまらないと言ってしまえば、それまでですが(笑)
もう一つ、極力副詞や助詞、形容動詞などを駆使して「~~逃げる」の形を追求するようにしました。ですから、「大逃げを打つ」なんかは本来はアウトかなー。少なくとも「逃げるが勝ち」といったことわざ・慣用句や、「逃げやすい状況を作る」のような、『直接的な「逃げる」という行為をともなわないもの』は除外しました。…したつもりです。

今回は、元の言葉を並べ替えたときに「本当かな?」という率直な疑問があったために、じゃあひねり出してみようという自然な流れからでした。数字が絡むことわざ・慣用句は、実際に確かめてみるという考察実践がしやすいのが特徴ですね。
『百聞は一見に如かず』を並べ替えて『百見は一聞に如かず』とした場合、実践の余地があるのかとか、苦しい遊びですが。あ、でも他人の心理状態なんかはまさにこれか?機嫌を推し量るために表情を何回も伺うくらいならば、最初から聞いた方が早いし確実ですものね。そしてそれが、こと日本においては野暮極まりないということもまた事実(笑)
現実的な試みは、「千里の道も一歩より」⇒「一里の道も千歩より」とかでしょうか。その気になれば、今からでも確かめられるのですが、面倒くさいのでまた次の機会に。

言葉遊びの本質が何なのか、まだまだ掴めていない現状ですが、とどのつまり「遊び」ですし。主体である私が楽しいかどうかを一義としているので、読者の皆さまを全力で戸惑わせているとは思っております。毎度申し訳ございません。
それでもなお、引き続き読んでいただきたいと思っているもので。もしよろしければ、他に「逃計」があればご教示ください。それでは。

『三十六計逃げるに如かず』

#言葉遊び #慣用句 #並べ替え #言い換え #考察 #実践
#数えてみた #だらだら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?