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V22 為になる本『風のCafe アラブの水音』

by 西野 鷹志
エッセイスト・カメラマン
函館ロープウェイ(株) 会長


西野さんライカ随行の世界の街角史だ!

プラハ・ヴェネチア・ミラノ・グラナダ
・マドリッド・アルハンブラ
セーヌ河口の街オンフルール・ノルマンディ

マンハッタンのイーストビレッジ・
サンフランシスコのリトルイタリー

ウラジオストック・北京・香港・マカオ

コペンハーゲン・ウィーン・ザルツブルグ・
ジュネーブ・ハンブルグ

いずれも人生の匂いを感じさせる!


私見

読者を惹きつける簡潔かつ明解な文体、人々の暮らしを切り取ったライカ映像。美術史の深い認識と各国のHistryそしてその影響を受けて生じた人々の暮らしの匂いをお供のライカと共に綴った名品だ!

発行2008年
西野さんサイン入りの私の蔵書のなかの異色の一品!
発行所
株式会社響文社 札幌

そして、読み返し、その衰えない感動の余韻が、
私kentakunteの稚拙な紀行文(?)着手となった。

私見のあとがきとして読んでいただければ幸い!


kentakunte紀行

【デンマーク】

コペンハーゲンで真っ先に行くのがフェリー乗り場のレストラン。新鮮なニシンのマリネを戴くのだ!
ヨーロッパの都市の中途半端な日本食や、揚げ物ばかりの中華料理に飽いて来ても新鮮なニシンのマリネで元気になれるのだ!

そして~北へ40km
クロンボー城 ハムレットの舞台
To be or not to be That is the question
対岸のswedenマルメ港 へは、
コペンからへリーで50分。

【Sweden Malmo】

Gotthardt社のMr. Orausonと近くの漁港
Ystadの岬でSwedish smoke herringを海峡を見ながら頬張った。

遠くにクロンボー城
宿は小説「サボイホテル殺人事件」の舞台になった
Malmoe savoy hotel。初めてのSwedish night clubでちょっとアバンチュールな気分に!

【France】

France はparis北部の田舎町Lilly(リイ)へは
レンタカーで。

エスカルゴの濃厚な深い味と鶏肉と見まがう
グルヌイユ(カエル)どちらも初もので微妙だったが
美味だった。

耐久レースで有名なル・マンは平野部の田舎町
豚の血を固め腸詰めしたブダーンの濃くて
深みの有る味に感動!
parisに戻って探したがブダーンは
見つけられなかった。

ティッシュ・テクニクス・フェラーリ社との仕事を終えParis経由で。

【Scotland】

ScotlandのDundee。宿はいつものOldmansionhouse
老夫婦がローンテニスコートや馬のお手入れをしながらScotland料理を並べてくれる。日曜日にはどこから来るのかご近所のキチンとネクタイをした客人でレストランは大忙し。

我々(同行のバイショウ)は念願のネス湖へ。クーパーアンガスを通過し途中のブレア城(昭和天皇が皇太子時代1921年にお泊まりになったお城だ)を見学し、一路ネス湖へ。バイショウは道中の羊に大喜びでシャッターを切りまくっていた。

僕は古城の廊下の鹿の頭にEnglandと戦ったスコットランド王に想いを馳せる。

さて、ネス湖の細長い湖の北側をインバーネスから延々と走ったがネッシーは不運にも(?)発見できず。車で来られている人たちと共に目線は湖面に向けたまま、たわいもない会話を続けたね。帰路アバディーンへ流れるDee川は、あの開高さんがネクタイ姿でフライの糸を振った鮭の川だ。

When in Rome,do as the Romans doだな!
そしてゴルフで有名なセントアンドリュース、エディンバラ城経由工業都市?グラスゴーで予定通りバイショウと分かれる。

【ドイツ,フランクフルト】

ヒューンハイムに在住の瀬田さん宅でManheimのマインマルクト調達のホワイトアスパラガスを持ち帰り、茹で上がったアスパラにバターとキッコウマンを3滴。ア旨味と舌触りは忘れられない5月だけの贈り物だ!(帰国後北海道産アスパラで挑戦したが上手くいかなかった)瀬田さんの奥さんbestシェフ! 

瀬田さんご夫妻にお合いしたい!


【そしてEnglandへ】

London ,先ずは繁華街ピカデリー・サーカス、Aquascutomのトレンチに袖を通し、フィッシュandチップスを食べながら多民族文化渾然のSOHOでM物産London支社の斎藤さんと合流。

翌日ご家族と一緒にLondon南部の
ソールズベリー西Stonehengeへ。

先史時代の巨石群だ。
高さ4m幅2mもの巨石をどうやって積んだのか?
何の目的で・・・
不思議な空間、古代への果てしない思いが湧いてくる。

LondonでFandCだけというのもさみしいので、唯一のイギリス料理と呼べる(個人的見解です)ローストビーフをホースラディッシュで食す。

なぜかハイランド地方の草原の景色が懐かしいのはホースラディッシュのクールな舌触りの所為か。


あとがき

kentakunte最初の海外だったカナディアンロッキー、ラ・ホーヤ、サンディエゴから入国したMexico国境の街Tjuana編も機会があればkentakunte紀行(?)として掲載したいと思い始めています。

著者の熱情と読者の勝手な想像が織りなす新たな世界こそ読書のありがたさだと思う昨今の私の読書観ゆえかもしれないが・・・


2023年、為になる本のご愛読有難う御座いました。
今年度最後のご紹介本となります。
皆様、良いお年をお迎えください。


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