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V38 為になる本『パリ音楽散歩』

by Fujiko Heming ,pianist 2008,7月第1刷(76歳)
Piano Fujiko Heming  pianist
大月投網子とSweden人建築家ジョスタ・ジョルジ ・ヘミングが親
ベルリン生まれ。
青山学院ー東京音楽学校(現、東京芸大)28歳でドイツへ 
ベルリン音楽学校卒。
2001よりパリと東京で暮らす
2024/5/2 他界92歳

著書『パリ音楽散歩』との出会い:
◯ Fujiko Hemingのpiano演奏 のファンであったこと。
◯ Fujiko Hemingの何事にも動じない、
  いつも、どの場面においても前向きで、
  堂々とした生き様のファンであったこと。


第1章 パリのピアニスト

朝を迎えるのがうれしくなった
かわいい小鳥のさえずりや、街路樹の緑の香り、
すべてが新鮮に見えてくる。 
辛いコトや悲しいこと、怒りがあったとしても
穏やかな気持ちになってしまう。
「だって、今日こそスタート、昨日とは違う私」
を、感じらるから。
回り道をしたおかげでたくさんのことが経験できて、
今、私の奏でる音になっている。
ひたむきに生きてきたご褒美を神様はしっかり用意
してくださっていたのよ。

『信じていた聖書の言葉は本当だった!』
朝、鏡を見ると、新しい自分がそこにいる
つねに明日を信じていれば、生きるコトに無駄なんてないわ。
いつかは、素晴らしい体験だった!
と言える時が、必ず訪れるものよ

今は、とてもしあわせ!
かわいい猫たち、犬たちとパリで暮らせて、思う存分ピアノが
練習できて、コンサートにも、日本ばかりではなくて、
いろいろな国の大勢の人が喜んで聴きにきてくれる!
だからその人たちをがっかりさせないように、
一生懸命練習して、弾くようにしている。
期待に応えたいからいつもがんばれるのよ!

第2章 とっておきの散歩道

〜永遠のあこがれ Montmartre〜
 ◯ モンマルトル博物館の中庭、
 ◯ 音楽家、画家など多くの芸術家が暮らした街の風情を残す、
   情緒あふれるカフェやビストロ、ショップ

第3章 パリの音楽家たちをたずねて

 ◯ ラヴェル、ショパン、ドビッシー、リスト、
   モーツァルト、サン=サーンス、ワーグナー、
   フォーレ、ベルリオーズサティ、ビゼー、クープラン、
   フランク、パリ郊外のモンフォール・ラモリの
   森の広場にある、サン・ピエール教会

第4章 パリはいつも音楽日和

 ◯ パリはどこに住んでも、芸術家にとても寛大
 ◯ そして多くの芸術家が住んでいる。
 ◯ 音楽をこころから愛し、奏でている人たちとの仕事は
   こころがピュアになれる。
 ◯ 一人でも多くの人が音楽でしあわせになってほしい

おわりに

そこかしこに聞こえる教会の鐘の音が、わたしには
かけがえのない宝物に思える!
むかし暮らした音楽家たちも、
同じ鐘の音を聞いているのだから。
パリがあなたに、音楽の美しさ、
素晴らしさを教えてくれるに違いないと、私は信じている!

kentakunte私見 

第1章のFujiko Hemingのお言葉!
これだけですでに感動の”嵐”です。

そして聴く
◯リスト(Liszt) の”ため息”
◯ラ・カンパネラ(リストとパガニーニによる大練習曲) 
◯F・ショパン(Chopin) ノクターン(夜想曲)

なんてここちよく、なんて自由な、そしてまるで私一人のために、歌い、踊っておられるような空気感! よりよい音を届けるための絶え間ぬ努力をたのしみ、感謝を添えてお届けされる音と浮遊感。

だからFujiko hemingは、いつも一人で聴かせていただく。

稚拙な僕の言葉より
作詞家 松本 隆のFujiko Heming評に納得。
勝手ながらその一節を追悼の心を添えてお届けする。
以下、松本隆さん感想文の一節

「不思議なことにフジコさんのピアノを聴くと、
 その音と音の隙間の音が聴こえるのだ!
 それは「歌う」というより「話しかける」のに近い。」

どうぞ安らかに
そしてありがとう。


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