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【5人家族都心ヴィンテージマンションリノベ記】メーカー各社に伝えた"私の理想のキッチン"

今回スケルトンリノベーションをするにあたって、まわったキッチンメーカーの数は4社。


SR訪問したメーカーは4社

エクレアパーツ
セミオーダーが可能なキッチンメーカー。
LIXIL
住設メーカー最大手ともいえる存在。
ウッドワン
無垢の木からつくった住宅設備を多く供給する会社。自社で生産するニュージーランドのパインを利用したキッチン
④田中工藝
元々は仏壇屋さんが企業のはじまりという歴史ある企業。オーダーキッチンといえば桁違いに予算がかかるところが多いものの、ここ田中工藝さんはオーダーキッチンメーカーの中では比較的求めやすい金額でオーダーキッチンが実現できる。

私の理想のキッチン5つの要件

各社に伝えていた、"私の理想のキッチン"の要件は以下の5件。

①Ⅱ型キッチン
リンナイ4つ口 or ハーマンのステンレス3つ口、ステンレスコンロであること
③ガスオーブンが設置できること
④Mieleの食洗機(60cm)設置
⑤作業&収納スペースをたっぷりとれること

この5つの要件について今日は具体的に紹介していきたいと思う。

①Ⅱ型キッチン

広く「キッチン」といってもシンクとコンロの配置で、色々なパタンが存在する。
I型(シンクから調理台まで一直線につながっている)、L型(シンクとコンロが直角に配置)II型(シンクとコンロが別々の調理スペースに配置並行に並ぶ)コの字型(シンクとコンロがコの字に配置)といったように。
私がⅡ型にピンときたのは、既存のキッチンもスペース的にはかなり広くあったものの作業面が少なかった。5人家族(しかも私以外のみんな、とてもよく食べる)の大量の料理を並べながら調理するのに、「狭い」と感じていたから。
また、週末は夫も料理をしてくれるので、二人が別々に作業するのにもシンクロコンロの配置に距離を置くことができるⅡ型はストレスが激減するのではないかと踏んだから。
今回はデザイナーさんも「まさに私もⅡ型のご提案をしようと考えていました」といってくれ、プロがそういうのだから間違い無いだろうな、とお任せしようと思った。

LIXIL HPより

②リンナイ4つ口 or ハーマンのステンレス3つ口、ステンレスコンロであること

私の辞書にはオール電化やIHという選択肢はない。本当の"火"が一番あたたまるし、料理なら美味しさにも寄与すると考えている。
そして、我が家は土鍋でご飯を炊く。即ち、コンロのうち1つは炊飯用に占有されることになる。そんなわけで、長年4つ口コンロに強い憧れがあった。「外国製のものを選択肢に入れたらキリがなくなるなぁ」と国産に限定して洗濯をしようとすると、リンナイ4つ口のステンレスコンロが見た目も可愛く憧れていて、第一候補だった。
ところが、リンナイの4つ口コンロは魚焼きグリルが付属されていないので、構造上ガス(コンベクション)オーブンを設置することができないそうだ。それは、エクレアパーツさんで教えてもらった。

まずここで初っ端から、究極の選択に迫られる。
✔︎リンナイの4つ口を諦めるか
✔︎ガスオーブンを諦めるか

「うーーーーん、どっちも諦められない!」との境地に達した時、かねてよりデザインが気に入ってた、ハーマンの+doという選択肢に行き当たった。

夢だった4つ口は残念でしたが、五徳がリンナイよりこちらの方が質実剛健で丈夫そう。ダッチオーブンも楽しみ。

正直いうと、「魚焼きグリル」はいらない。
理由としては、魚焼きに一度でもつかうと、匂いが強烈に残ること。そして、洗うのが大変だから。すぐに焦げつくし。
ですがこのプラスドゥ付属のダッチオーブン機能は魚焼きグリルで専用のダッチオーブン鍋を使用することで実現できる機能。キッチンをオーダーするまでまったく知らなかったが、これは使うのが楽しみになるではありませんか!

ちなみにコンロはガラストップではなく、ステンレスであることにも拘りたかった。
プロっぽく見える見た目もさることながら、実は以前のキッチンでガラストップが割れてしまったことがあった。。。「割れる」でいうと、洗面台の琺瑯。賃貸生活歴17年を超えて、過去2回割れた経験がある。極力、「割れない」「耐久性に優れた」面材を選びたい、という思いが強くあった。

③ガスオーブンが設置できること

ガスオーブンにこだわる理由は、長年賃貸で住んできた家に、なんと備え付けのコンベクションオーブンがあったこと。人生で初めてガスオーブンのある暮らしを賃貸生活で体験してきた。焼き菓子を焼いたり、時にはオーブン料理など。ガスオーブンは一度体験すると、その仕上がりの違いの差に、もうそれなしの生活は考えられなくなると思う。

④Mieleの食洗機(60cm)設置

これについては結婚してから待望の夢であり、賃貸暮らしでは実現の難しかったことの一つでもある。
当初は、大容量の収容力、そして外国製ならではのデザインの美しさにすっかり憧れていた。
しかし、今回リノベをお願いするにあたって早速MieleのSRにも行ったところ、そのあまりの合理的な機能に、目から鱗がボロボロと剥がれた。ドイツ人の合理的な考えは、素晴らしい・・・!

東京は表参道根津美術館隣にSRあり。予約なしでも見学はできます

これまで国産の食洗機で行ってきた"予洗い"もとい、私の場合は予洗いどころか、使った食器類は、通常通り洗っていた(何となく感覚的に気持ちが悪くて、、、)。ところが所謂外国製の食洗機は、Mieleに限った話ではなく、使ったらそのまま、食洗機に並べ、スイッチをONするだけでよいとのこと。信じられない。これで私の大きな大きな仕事が、一つ減るではないですか・・・!
そして、今回のリノベのメインコンセプトである「Brandnew Life」「家事を合理化・仕組み化する」というテーマにもまさにぴったりだ。

サイズについては、当初は45cmで十分と思っていた私。しかし、SRで実機を見せてもらって色々と相談にも乗ってもらったところ、

「Mieleの食洗機は大は小を兼ねます。何せ、45cmと60cm、金額差がそこまで大きくないということもありますし、鍋もそのまま洗えます。それに、5人家族ということを考えると、60cmを強くおすすめします」

とのことで、60cmに決定したのだった。

⑤作業&収納スペースをたっぷりとれること

これについては①のⅡ型キッチンに決めた経緯でも書いたとおり。普段はあまり外食をせず、朝ごはんにはじまりお弁当、3人の子どもたちもよく食べるので1日あたりの炊飯量は7〜10合(それ以上の時も)。
そして週末は夫婦で台所に立つことも多いここ最近(平日は全て私だが、休日は夫が料理、私が洗い物周り)、そんな我が家にはⅡ型が最適だと判断した。

そして、米の消費も1ヶ月あたり30キロ近くと多く、冷凍冷蔵庫の中はもちろん、常温保存のものも。とにかく食糧の消費がとても早いため、ストックを結構な量保管しておく場所が欲しかった。

更にいうと、既存のキッチンは使い勝手は悪かったもののキャビネットはとても大きく、いつの間にか増えに増えた食器類。他にも、子どもたちの成長や用途に応じて、水筒など嵩張るものが多くある。去年中学生になり運動部に入った息子には、2リットルの水筒も追加された。。。既存の収納より縮小するのは避けたいな、と考えた。

気に食わない点は数あれど、収納力だけは抜群だと思っていた前のキッチン

ここまでイメージが明確ならすんなり決まるでしょ、というのは甘かった

私たちがリノベをするにあたって最大の長所は、この場所に10年住んできて、この部屋の長所も短所も体感としてよくわかっていることだと思っていた。
キッチンについては主婦歴なんと今年で19年目に突入。料理や道具への哲学も明瞭になっていると考えていた。

ただ、ここから記録していくメーカー4社へのSR訪問を通して、最後の最後までもっとも悩んだのがキッチンだったことはここに記しておこう。
悩んだ理由は一言で言えば、機能だけではない、「キッチンもインテリアの一部」として捉え、全体の調和に悩み苦しんだから。

実は、リノベ着工前最後の打ち合わせまで、最後2社に絞ったキッチンメーカーのどちらにするか、決断しきれずにいた。その時の私が悩み苦しんだ過程と、もし次(のリノベ)があるなら、「次は最初にここを決めておきたいな」という課題点について、このblogを読んでくださる方の何かの一助になれたらいいな、と強く願う。

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