maze/高校教師

私立高校の教師(社会科/総合的な探究の時間 担当)として、日々考えていることを文字に起…

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私立高校の教師(社会科/総合的な探究の時間 担当)として、日々考えていることを文字に起こす記事を投稿しています。 とにかく、自分が関わるすべての人に意味のあることを伝えたい。

最近の記事

「考える」とは何か③ 「考える」の新・旧

世の中の変化、大学入試の変化、高校の授業の変化、、、、 「思考力」「判断力」「課題解決学習」なんてキーワードが溢れる近年の教育業界です。 何をそんなに「考え」なければならないのでしょうか。生徒に「考えてみよう!」とよくいう自分が考えているのだろうか? ん?考えるってなんだ? …そんな自問自答から考えた結果が、この“「考える」とは何か”①と②です。 今回はそのまとめ。「考える」って何か、どうして教員は考えるを求められていて、生徒に求めなければならないのか。 遡ること

    • 学級だより 「結果」と「説得力」

      普段、真剣な話をする時、 途中で横入りしてくる何かがあると途端に話していたことを忘れてしまう人間なので、 文章化して学級だよりとして配布し読み合わせています。そんな学級だよりをすこしいじって書いています。 「依怙贔屓」 読めますか? 意味は、「特に一方に心をかたむけ公平でないこと。また、好きなほうにだけ心を寄せ、肩入れすること。」です。たとえば、課題の提出が遅れるとき、先生たち(上司)に「またか」とか「なんでだ」とか言われる人がいる。また、隣の人と大差ないのに自分だけ服

      • 「考える」とは何か② 探究学習から見えること

         「考える」とは何か——。 これを最近は常に考えています。前回は、新課程科目「歴史総合」とAIから考えてみました。 「歴史総合」とか、「公共」とか、一つの教科だけで、世の中の求める資質を網羅できるわけではありません。だからこそ、教科を横断して世の中の求める人材として成長させたい。そんな思いは、「探究学習」にも表れているんです。  前回の「歴史総合」を踏まえつつ、「探究学習」をもとに考えてみます。  「総合的な探究の時間」という教科は、「総合的な学習の時間」が改編された

        • 「考える」とは何か① 新課程「歴史総合」とAIから見えること

          「考える」とは何か———。  世の中にこの手のテーマで書かれている本や記事は溢れています。私も多くの本や講演を受けて考えてきた「考える」とは何か、を整理して考えてみたいと思います。  私は高校の教員です。学校教育の世界、特に高校に身を置いていると、学習指導要領の改訂に伴って、授業の内容やカリキュラムが変更されることがしばしばあります。3年前から新課程に移行した関係で、新しい教科書に変わり、社会科をはじめとするいくつかの教科は「思考力・判断力」を養うような内容に改編された新

        「考える」とは何か③ 「考える」の新・旧