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AIの進化に想う考えるチカラ

今もなお最も勇気のいる行動とは
自分の頭で考え続けること
そしてそれを声に出すこと
The most courageous act is still to think for yourself. Aloud.
ココ・シャネル



ChatGPTや画像作成AI・・・
子供の頃、漫画で見た世界が現実になって
そんな未来がすぐにやってくるなんて!と
AIの進化に日々驚きを隠せません

特に今注目されているChatGPTは
ものの数秒で出てくる質問への答えとなる文章に
すごいなぁ!としか言いようがありませんでした


私は使うなら辞書や参考書のように
知識やまとめ方を知るためだったり
アイデア出しのヒントとして使いたいな
というのが率直な感想でした

そう「使うなら」だったのです

事務的なお知らせなどには便利だと思うのです
でも「心が動く」という視点では
自分から出てくる言葉を大切にしたい



新しいツールが出てくるたびに
その攻略法が話題になるけれど
必要ない方は必要ないというのも事実

選ぶチカラ考えるチカラは
AIが進化した今だからこそ
より必要になると感じました

人までAI化してしまっては本末転倒だ、と

それを危惧するような接客に出逢いました



知人がPOPUPで気になっていたブランドの
常設店へ一緒に来店した時のことです

POPUPでは最終日に知り
その時は時間が無くてなくなく帰ったとのこと

それは楽しみに店内をご覧になっていました


一点の商品を気にいられ購入したいけれど
あと一つ購入する理由や決め手が欲しい・・

背中を押す一言があればご購入されるだろうという
いわゆるクロージングの状態にいらっしゃいました


けれど当の販売員さまからは
その背中を押す一言が出てこないのです

誰が見ても分る商品の表面的な特徴を
繰り返されるだけ


私はしびれを切らし伝えました

「この描かれているモチーフには
〇〇という意味と物語があるのですよ。
ブランドを代表するモチーフなんです。
だから店内このモチーフのものが多いんですよ。」

知人の表情がパッと変わりました
「〇〇という意味と物語」に心動かれたのです

それはまさに知人のこれまでの経験と
これからの未来を現わすような意味でした

さらにブランドを代表するモチーフであったことも
背中を押すには充分でした


すると販売員さまが
「その通りなんです!よくご存知ですね!」
とおっしゃったのです


実は私も数年前こちらの商品を購入したことがあり
その時の販売員さまから同じ説明を受けたのです

その意味と物語が決め手になったのですが
表面的な「素敵」だけではなく
どんな意味が込められているか知るのは大切だな、と
購入後も応援してくれているように感じています


数年前にはされていたブランドを代表する説明がなく
ただ店頭に立って誰が見ても分かる表面的な説明をして
お会計と商品を包むだけが販売員なのだとしたら
それこそAIだ、と思ったのです



ブランドを代表する物語
それを出すタイミングは
お客様によって変わると思います

知人のように決め手が欲しい時だったり
逆に一番初めにお伝えした方が良かったり

そのタイミングを考えたり
お客様との会話の中で必要な物語を伝えるのが
接客の真髄であり楽しみだと思うのです


人対人だからこその考える接客

マニュアルとしての知識をただ読むAI接客が増える中
考える接客がきちんとできる方は
今まで以上に際立つだろうな、と感じた出来事でした



では接客業でAI(ChatGPT)を活かすとしたら何だろう?と
アナログ接客業出身ですが考えてみました

・メールマガジンや公式LINEのご案内
・SNSでのお店の概要紹介
・キャンペーンのご案内
・マニュアル作成など

端的に必要事項を伝えたい時


お客様が相手になるご案内は
プラスアルファの言葉を付けたいから
ここではAI+人間力で

でもマニュアル作成はAIにおまかせしたら
かなり効率化できるかも

スタッフ間で口頭で都度説明している
〇〇の使い方などをまとめるだけでも
負担が減りそうです

(案外接客業の方はPCが苦手な方が多く
作成に時間がかかることはあるあるだったので)


逆説的になりますが
「人間力を思い出す」というのも
AIの活かし方なのかもしれません


AIが進化したからこそ
選ぶチカラ
考えるチカラ


人間が持つ力を忘れてはいけない、と
あらためて思うのです

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