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ブランディアのSDGs

今や日常生活で当たり前に見聞きする「SDGs」ですが、「環境のことを考えた取り組みのことでしょ」という認識の方も多いのではないでしょうか?
確かに、環境はSDGsの目標の一つになっていますが、実はもっと大きなテーマなのです。
本記事では前段では世界が「目指す持続可能な開発目標」を改めて確認し、後段にてブランディアが取り組むSDGsの一例をご紹介します。

SDGsはUNDPが定めた持続可能な開発目標!

SDGsとは、
Sustainable・・・持続可能
Development・・・開発
Goals・・・目標
の頭文字をとったもの。読み方は「サスティナブルデベロップメントゴールズ」です。
UNDP(国連開発計画)によって2015年に発足され、2030年までに達成する17の目標(ゴール)として定められました。
UNDPは170の国と地域で活動を行っており、各国各地域に事務所も設立されています。もちろん、日本政府もこのUNDPの重要なパートナーとして協力していて、現場でのプロジェクト実施や国際会議の開催など、幅広い活動で協力しています。

17の目標は、全人類がこれからも地球に住み続けるために必要なことです。環境問題はもちろん、貧困や教育、そして人間同士の関わり方までを含み、地球全体でバランスを取るということでもあります。

この視点で目標一つ一つを見てみると、今の生活とは違う行動を求められていることがわかります。いわゆる行動変容。それが持続ということなのです。

解決課題は多岐に渡るので、目標によっては直接的に協力しにくいこともあるでしょう。だからこそ様々な企業が、自社にかかわりの深い目標を選択し、それに向けて貢献しようとしています。

ブランディアが取り組む目標は「12 つくる責任 つかう責任」

ファッション業界には衣類品廃棄という大きな課題があります。
日本国内で1年間に事業所や家庭から使用後に手放される衣料品の推計は、78.7万トン。このうち3R(リサイクル・リユース・リペア)の割合は27.7万トン。実に3割にも満たない数です。

ブランディアの買取サービスは、物を捨てずに次に活かすことに繋がります。ですが、現状では年間50トン以上の衣類が廃棄されているのです。
そこで、ブランディアでは、市場に流通している商品をいかに無駄にしないかという視点でこの課題にアプローチしています。

「捨てない」を目指す廃棄0プロジェクト

リユース業自体が「一つのモノを長く使う」という循環を生み出す一つの課題解決方法です。
ブランディアのサービスが「モノの価値を見出し」「モノに価値を与え」ることで、不要になったモノを適切に次に繋げていくことに貢献したい。

ですが、ブランディアの買取サービスにご依頼いただく品の中には、取り扱い対象外のブランド・ジャンルや、製品表示タグやブランドタグがカットされているなど様々な理由で買取ができないお品物があります。

その場合、お客様には「返却」か「返却不要」を選択していただいています。返却不要となったお品物については当社にて処分しています。ここに第二の課題がありました。処分方法の多くは「廃棄」になり、リサイクル等の再利用は一部に限られていたことです。

そこで現在は、お客様から託された品をより確実にリユース・リサイクルにつなげるため、廃棄せざるを得なかったものと向き合い、衣料品としての価値、素材としての価値を再考する取り組み「廃棄0プロジェクト」を2020年から始めています。

「廃棄0プロジェクト」事例の紹介

【事例①】チャリティーオークションや各大学とのコラボ企画

例えば、廃棄衣料をリメイクし新たなファションアイテムを生み出す、チャリティーオークションや各大学とのコラボ企画。既に複数の学校法人へ提供を行っています。

この取り組みに寄せられた先生方のコメントの一部ご紹介します。

廃棄0プロジェクトに取り組むことで、学生たちが衣料品の循環システム構築ついて知見を広め、これからのファッション業界で活躍して欲しいと願っております。

戸板女子短期大学 服飾芸術科 専任講師
高橋佐智子先生

日本のファッション業界では、服の大量廃棄が社会問題になっております。その実体と改善に向けてエシカル(人と地球にやさしいファッション)ファッション・ プロジェクトの一環で、廃棄となる服飾雑貨をリメイクして発展途上国の子供や女性に寄付し、役立ててもらいます。寄付した服から、物作りを知るきっかけと自らの報酬を得る機会と、ファッションによるビジネスの促進に繋がればと考えております。

Adachi学園グループ 名古屋デザイナー学院
学務部ファッションデザイン学科
神戸佐和美先生

将来の担い手を育てることは、根本的に廃棄を生みにくいモデル構築とファッション業界の成長が両立できる方法であり、その一助として協力しています。

【事例②】リサイクル素材としての活用

抜本的な解決と削減方法として、廃棄衣料から生まれたリサイクルボード PANECO®に着目しました。

WORKSTUDIO に廃棄衣料を無償提供し、WORKSTUDIO はそれを PANECO®へとリサイクル。これにより月間約4トン排出されるブランディアの廃棄衣料を6割削減することが可能になるとともに、WORKSTUDIO では恒常的な廃棄衣料の供給により、安定的な PANECO®の生産が可能となります。

そしてブランディアでは、生産された PANECO®を自社でも活用したいという思いから、「ブランディア吉祥寺駅前店」(2021年6月オープン)の内装資材として壁面に使用しました。これまでに什器などでは PANECO®を使用した事例はありましたが、内装としての使用はこれが初となります。

【事例③】ファッションロス0を目指す「無人古着2.5」へアイテム提供

「無人古着屋2.5」はファッションディレクター米田年範氏によるATENOYとABAB UENOが共同運営する、ファッションロスの解消を目指し、アイテムごとに均一価格で販売する無人の古着店です。

米田氏が展開する「SREU(スリュー)」コレクションへのリメイクが難しかったアイテムが、「無人古着屋2.5」で販売されています。
そのためアパレル中心でしたが、ブランディアがアイテム提供することにより、バッグや財布といった小物が加わり、幅広いラインアップを実現しました。

このようにブランディアは、あらゆる面で無駄を出さないシステムでSDGsへの取り組んでいます。

一義的には「一つのモノを長く使う」ことへ取り組む。最終的にモノとしての寿命を終えたなら、素材としての次の価値を見出す。

今までは廃棄せざるを得なかったモノとこれからも向き合い、2030年までに「廃棄0」を目指すことで「つくる責任、つかう責任」を推進しています。

【参考】
https://www.env.go.jp/policy/pdf/st_fashion_and_environment_r2gaiyo.pdf

環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務 -「ファッションと環境」調査結果-

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