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和菓子ばなし

写真は土曜日に桜台の湖月庵 芳徳で買い込んだうぐいす餅、160円。

鶯餅(うぐいすもち)は、餡を求肥などで包み、丸く包んだものを楕円形にし、左右に引っ張りうぐいすの形にした和菓子である。一般的にはうぐいす粉(青大豆からできたきな粉)をまぶして仕上げることが多いが、最近ではよもぎを混ぜた生地で包んだり、仕上げにきな粉をまぶすものもある。餅菓子のため早さめに消費しなければ硬くなる。早春の菓子。

引用元:Wikipedia

うぐいす餅は、おもに2月、二十四節気でいうところの立春・雨水の時候を表す餅菓子だ。とはいえ、1月の早い時期から買うことができる店が多い。

こちらのうぐいす餅の中身はこしあん。

うぐいす粉(実家ではうぐいすきな粉と呼んでいた、)の侘びた緑色の風情を損なわないよう、ベージュホワイトの皿を選んで自宅にあった黒文字を添える。

ちなみにどうでもいい余談ながら私は左利きなもので、世の大半の方々は違和感を覚えるだろうけれども、これが私にとっての正位置なのでご容赦いただきたい。

日曜の朝食代わりにいただいた。

丹念に漉されたこしあんと、しっとりと心地よい餅の皮の舌ざわりの快楽。朝から雅なひとときを過ごせた。鶯の鳴き声が聞こえてくるのはもう少し先のことだけれど、ひっそりと自分の手元にだけ春を呼び込んだような気がして楽しい。ふっくらとかわいらしいうぐいすの背中を見るようだ。


それから前日の夜中に食べた黒豆大福についても触れたい。

古代米を使った餅生地は、苦味ともえぐみとも表現し難いような野趣を感じる独特の風味で、しっかりと厚みがあり、私のような餅好きにはたまらない、うれしい食べごたえ。中の粒あんは甘さ控えめで、餅生地のワイルドな風味をあんこの品格で按配よくバランスを取っている。偶然だけれど玄米茶ととてもよく合って美味しかった。

独特のクセが好みを分けるかもしれないけれど、他の素材には真似の出来ない個性的な一品。まったく同じではないにしろ、古代人が食べていた味を平成も終わろうという現代人の自分が口にしているかと思うと、なんだか時を遡ったかのような気持ちになる。

古代史好きや古墳好きなど、考古学に興味のある方には、ぜひともオススメしたい和菓子。…と、あれ?

そしたら豆は…?…また買って考えよう。


最後に、新江古田と沼袋のちょうど中間地点に位置する「御菓子司 ありん堂」のみたらし団子。

Yさんとひと串ずつ分け合っていただいた。特売デーのためひと串50円。

こちらのお店のお団子は上新粉の割合が高い、のかな?(個人の感想)。みたらしの味加減が絶妙で、団子の焼き目も絵に描いたような出来。持ち帰りのためのプラスチックパックに入っていたので端々が若干波打っているのは、手みやげならではのご愛嬌。

以上、今週の和菓子レポでした。











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