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豪雨の三ツ沢決戦!京都人のトリサポ、横浜へ行く!
お久しぶりです、初めましての方は初めまして!京都のトリサポいのけんと申します。前回までは京都人の私がトリサポになった経緯を書いてきました。初投稿を含む前後編となっているので、この2本を読んでいただけると、今回のお話も楽しんで頂けると思います。
初投稿となりました前編はこちら!
大分旅行することになった後編はこちら!
大分旅行から帰った後、転職活動を始めた私。ホテルに再就職することは考えていないし、もう一度接客業をするかどうかも悩んでいるので、まずは異業種を受けることに。博物館・大学職員・コールセンター・事務etc。ことごとく落ちて、夏は過ぎ、季節は秋になっていた。
一通のLINE
そんな10月初旬、旧友のH君からある一通のLINEが届く。
H君「いのけん元気?研修が終わって配属先が横浜に決まって、もう引っ越してん。10月は直近9と10が休みやし、横浜に遊びに来てや!」
彼とは中学校の水泳部からの付き合いである。彼は文系の私と違い、理系の道を進んでいたため、晴れて今年新社会人となった。そして、同じく理系で中学校水泳部の旧友Y君(彼とは小学校も一緒)も、4月から新社会人として横浜で仕事をしていることを思い出し、Bにも連絡を取って3人でLINEをすることに。
お互いの仕事の話をしつつ、私がホテルを辞めたことも報告し終えた。その後も話題が進みLINEも終わる頃、私はH君に大事な質問をした。
いのけん
「僕は京都やから偶にしか会えへんけど、これから東京とか新横浜でいつかH君とY君会ったりしてなぁ。そういやY君の最寄り駅○○駅やけど、H君はどこの駅に住んでんの?」
当然、H君Y君が同じ都道府県で仕事をしていると分かれば、仕事終わりに呑んだり、休日に遊ぶ機会も出てくるだろう。お互いの最寄り駅は把握していたいし、私の横浜遠征の宿にもなりえる(友達の家を最初から頼るな!)。すると、H君から驚きの返信が返ってくる。
H君
「Y君と一緒の駅みたい、自分も○○駅やわ、Y君は家どこ?」
Y君
「え?一緒なん!近くにコンビニとラウワンとか~etc」
結論、H君Y君それぞれの家が、徒歩5分圏内ということが判明したのである!
最寄り駅が同じという偶然もすごいが、駅の出入り口も同じ。ましてや歩いて行ける距離に中学校の同級生、それも部活のチームメートの家があるとは。こんな偶然もあるんだなと会話はさらに盛り上がる。
すると、Y君がトドメとばかりにこんな一文を送ってきた。
Y君
「いのけん、10月9日のトリニータの試合の場所三ツ沢やん、横浜FC戦?。3人で会えるんちゃうこれ!僕とHで先に店行くから、いのけんは試合見た後合流したらええし。いのけん横浜遊びに来いよ、天気は土砂降りらしいけど遊びに来るやんな?」
私は、LINEを即座に返信し、条件反射で試合チケット購入ボタンと新幹線の予約ボタンをポチポチと押していく。いやぁ勢いとは本当に恐ろしいものだ。こうして、私は初の関東アウェイ遠征をすることになった。
行くぞ!豪雨の三ツ沢決戦!
かくして、10月9日(日)私は、曇天の新横浜駅に降り立ち、アウェイ横浜FC戦に参戦する為、ニッパツ三ツ沢競技場へ向かった。
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新横浜駅から横浜市営地下鉄に乗り換え、三ッ沢上町駅で下車、そこから三ツ沢公園に入るまでは良かったが、スタジアムにまでの入り口が遠い…。なんやかんや歩いて20分後…。
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やってきました、ニッパツ三ツ沢球技場!
J2横浜FCのホームスタジアムで、最大収容人数は1万5046人。J1の横浜Fマリノスも準本拠地として使用している。会場は第10回神奈川国体に備えて整備され、1955年に開場。1964年東京五輪のサッカー競技の会場としても使用された、Jリーグの中でも特に歴史あるスタジアムだ。
入場前の待機列ではTwitterのフォロワーさん達にもご挨拶でき、サポ同士のお菓子交換会など和やかな雰囲気。ただ、アウェイの洗礼と言わんばかりに待機列の移動開始とともに雨が降ってきた。この雨が試合にどう影響するのか…。トリサポにも少し不安が立ち込める。
さて、試合開始前に、この時のJ2の状況を整理する。
前日に第40節の1日目が行われ、新潟がホームで仙台に勝利し自動昇格を決めた。また、熊本も格下の群馬を5-1で粉砕し、PO出場を確定させている。順位表は自動昇格の1位新潟に続いて、2位に横浜FC。J1参入PO圏の3位に岡山・4位熊本・5位大分・6位仙台と続く。
なお、前日に仙台が敗れたため、大分は今節勝てばPO出場の6位以内が確定。上位相手に攻勢を強め、勝利を掴んでPO出場を掴みたい。そして、横浜FCも今節大分に勝てば自動昇格が確定する大事な一戦。先にキックオフする岡山が引き分け以下でも昇格が決まるが、聖地三ツ沢で勝って歓喜を迎えたい。試合前から雨脚が強まる中、今節屈指の好カードがいよいよ幕を開ける。
明治安田生命J2リーグ 第40節 横浜FC VS 大分トリニータ
2022年10月9日(日)18時03分KO 会場 ニッパツ三ツ沢球技場
両チームのスタメンは以下の通り
※試合中の写真や映像は載せず、文章での試合振り返りとなります。
詳しくは、両クラブの公式サイトやサッカー専門誌のニュース記事、DAZNの試合ハイライト映像をご覧下さい。
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前半戦!
これぞシーソーゲーム、ドラマの序章~
前半
さて、試合は18時03分にキックオフ。
試合開始してすぐの前半4分いきなり試合が動く!長沢が右へ展開し、町田が落とす。落としを受けた井上がアーリークロスを上げる。クロスに頭で合わせたのは…。ベテランの梅崎!
梅崎いぃぃぃ!!!!っしゃぁあぁぁ!先制キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━!!!!!
横浜0-1大分
前半4分 得点者 梅崎司
早い時間に先制出来たことは本当に大きく、大分は試合を優位に進められるか?と思いきや、ここでアクシデント。
イノケン脱臼:(´◦ω◦`):
まぁすぐに肩を填めてもらって、戻ってきてくれたがこればかりはヒヤッとした。
Fマリノスに行っても、ゴールの際は適度に喜んで頑張ってくれイノケン。
ここからは横浜FCが高い位置でボールを奪って何度も大分ゴールを攻撃。15分には岩武のロングボールをマルセロヒアンが落とし、最後は山根がシュート!しかしこれはGK吉田がファインセーブ!
しかし、前半22分センターサークル付近でボールを奪われて縦に通され、マルセロヒアンが落とし、最後は得点ランクトップの小川航基に決められて同点に。
1度ペレイラが防いでくれたのだが、直ぐに左足で打ち直されてしまった。序盤から激しい試合になっていく。
横浜1-1
前半22分 得点者 小川航基
続いて大分は27分。CKを長沢が押し込もうとするが、六反のファインセーブに阻まれ得点ならず。
32分のFKも梅崎と下田がキッカー位置に立ち、梅崎が蹴るが壁に当たり得点機会を逃してしまう。
その後も両チーム一進一退の攻防が続き、このまま前半終了かと思われた44分。再び試合が動く。
先程と同じような場所で大分はFKを獲得。梅崎が立ち位置の修正を行い、如何にもまた自分が蹴ると見せかけ、今度は下田が左足を振り抜く!
よっしゃぁぁぁ!!北斗ォぉぉぉ!!!大分勝ち越しキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━!!!!!
横浜 1-2 大分
44分 得点者 下田北斗
左足から放たれたシュートは豪雨の三ツ沢に美しい虹をかけながらゴールネットを揺らし、終了間際に大分が勝ち越して試合を折り返す。
前半終了 横浜1-2大分
後半戦
これぞドラマ!俺が決める!10番奇跡の弾丸ミドル!
さて、後半開始。更に豪雨は強まり、もはやサポーター達のレインコートや靴に吹きかけた防水スプレーは意味をなさない。サポーターと選手両方の体も冷えて、試合は過酷さを増していく。
序盤に前の町田・梅崎がプレスをかけられるようになると、56分に試合が動く。
ペレイラのパスを町田が受けたところを、横浜FC和田が奪いクロス。中の斎藤には合わないが、ボールが流れた先に走りこんでいたのはエースの小川。「今日の主役は俺だ!」と言わんばかりのゴールで横浜FCが同点に追いつき、試合はまた振り出しに…。
横浜 2-2 大分
56分 得点者 小川航基
同点となったが攻撃の手を緩めない大分は59分に長沢に代えてサムエルを送り出す。一方横浜FCも62分イサカに代えて山下を投入。
すると1分後、横浜FCはガブリエウのロングパスに反応した山下が中へ折り返し、フリーの小川が強烈なシュート!これは大分のGK吉田のスーパーセーブに救わる…。いやぁもう心臓に悪いって…。
67分、大分は前半からプレーしていた町田・梅崎を金崎・野村に2枚替えして変化をつけようと試みる。直後に横浜FCも2枚替えし、ベンチの動きも活発になっていく。
そこから試合が進んだ72分。ついに大分のこの男が試合を決める一発を放つ。
大分の右サイド、井上のクロスに途中出場で入った野村がシュート!一度は相手DFに跳ね返されるも、再び後ろからボールを奪って、そのまま野村は左足を一閃!シュートはゴールネットに突き刺さり、大分が勝ち越し!
トリサポ全員
「あ、シュート打ったああぁ!?」→GOAL!→一瞬の静寂
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!のむさああぁぁんっっっっっ!!!!!!!!!!!!大分勝ち越しきたああああああああ!!!!!!!!」
→トリサポみんなこんな感じだったと思う。
ゴールが決まった瞬間ゴールネットから水しぶきが上がるほどの弾丸ミドル!古巣への超恩返し弾が決まり、野村はサポーターの元へ全力ダッシュ!サポと選手から手荒い祝福を受けた。俺たちの10番のゴラッソで大分が勝利へ大きく近づく!。
横浜FC 2-3 大分
72分 得点者 野村直輝
その後、横浜FCの攻め込まれるも全員守備で守り抜く。最後のピンチともいえる88分の横浜FCのCK。途中出場ハイネルのシュートもGK吉田がキャッチ!
ロスタイムに時間を長く使う吉田や金崎に対して横浜FCの選手・サポーター達が苛立つ場面こそあったが、AT7分を耐え抜き大分が勝利!豪雨の三ツ沢決戦を制し、見事にJ1参入PO出場を確定させた!
試合結果
明治安田生命J2リーグ 第40節 横浜FC VS 大分トリニータ
2022年10月9日(日)18時03分KO 会場 ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC 2-3 大分トリニータ
得点者 横浜 小川航基 22‘・56‘
大分 梅崎司 5‘・下田北斗 45‘・野村直輝 72‘
スタジアム ニッパツ三ツ沢球技場
入場者数 7691人
天候 雨 気温16.9℃ 湿度82%
主審 山本雄大
副審 塚田健太、池田一洋
第4の審判員 植松 健太郎
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![](https://assets.st-note.com/img/1671516696181-MZmZo4tcHn.jpg?width=1200)
いや、こんな良い試合を現地観戦したら、虜になるに決まっている。こうしていのけんは、今後も地元の京都サンガと兼任しながら、大分トリニータを応援し続けようと決心したのだった。
その後
この勝利で、大分は最高の状態で第41節ホーム最終戦を迎えたのだが、ライバル山形に0-3で敗戦。最終節でも格下の琉球にまさかの0-1で敗戦し連敗でリーグ戦は5位フィニッシュ。
参入PO1回戦では、4位熊本と死闘を繰り広げるも2-2で引き分け。年間順位の結果により1年でのJ1復帰とはならなかった。
シーズンオフには、金崎の退団を皮切りに、功労者である松本が契約満了の後、スタッフとして残留など波乱の幕開けに。また、梅崎・町田・野村をはじめ残留してくれる選手も多く嬉しいが、既に吉田・井上・三竿など一部のスタメン級選手のJ1クラブへの移籍が決定。下田キャプテンや助っ人外国人の去就も不透明だ(2022年12月21日時点)。
もう少し、チーム編成の動きはあるだろうが、2023年の戦いもまもなく始まる。まだ正式発表こそないが、2024年にJリーグの全カテゴリを20クラブずつにするため、来期のJ1は降格が1枠。そしてJ2は参入POは行わず昇格が3枠あるといわれている。これは来季の2023年シーズン、昇格を目指す大分にとって願ってもないチャンスだ。
しかし、それはJ2全クラブ同じこと。大分を倒した熊本も、参入PO決勝で京都に敗れ、来年もJ2で戦うこととなった。
POを共に戦った岡山と山形。大型補強を繰り返す仙台と町田。長崎・徳島・千葉・東京V・大宮のJ1経験クラブ。
リーグ戦は絶不調ながら今季の天皇杯王者となりACLを戦う甲府。J3から昇格のいわき・藤枝。
そして何よりサッカー王国静岡の、清水・磐田が揃ってJ2にいるという事実。22クラブ中11クラブ!実に半分がJ1在籍経験のあるクラブが来年のJ2にいるのだ。今年よりも格段に昇格の難易度は上がったといえるだろう。
それでも、大分は進む。勝利のために、ただ突き進むしかないのだ。俺ら大分は九州の誇りなのだから。勝負の2023年のキックオフまでもうすこしだ。
今回はここまで!ではでは~
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