野球離れの本当の本当の理由は何なんだ…
「物価高で野球離れの危機感…」という記事を見た。
確かに野球はお金がかかる。
バスケと野球をやっていた経験から、この2つを比較するだけでも野球の方がお金がかかっていたのは事実。
大人になり子どもの親になった今、お金のかかるスポーツや習い事は家計の負担になるので出来れば避けたいなぁ避けてほしいなぁと心の中で思うし、同じ思いの親は多いはず。
よって、「お金がかかる」これは確かに野球離れの理由の1つではあるのだろう。
野球離れの本当の本当の理由は何?
その他の理由として、親の負担の大きさ、指導者の怒声罵声、長時間拘束、古い慣習・体質、坊主頭、賭博等の悪いイメージ、プロアマ協定のような理解し難い規制の多さ、ルールの複雑さ、面白くなさ、ダサさ、などなど色々あると思うが、野球離れを決定づけている本当の理由って何なんだろう…
様々な理由の集合体を大きな円だとして、"用具"という全体の中で重要なのかそうでないのか分からない1つの円についてアンケートを取ったとしても、それが野球離れを決定づける本当の理由かどうかは分からない。
そこに時間とお金をかけて対策を取ったとしても野球離れを食い止められるかどうかもわからない。
また、高野連ができるアンケートには限界がある。高野連に加盟している学校、野球部関係者しか対象にできないからだ。
そのアンケートの中で、野球に長年関わってきた監督や部長にとって「昔に比べてお金がかかることがハードルになってるかもしれませんね」と感覚で答えることは出来てもそれを裏付ける定量的なデータはない。
では高野連ではなくNPBや学生野球連盟、学童野球連盟であればデータを持っているのか、持ってない。
野球関係者の誰もが「野球人口が減ってる」という事実を周囲から聞いたり野球に関わる中で感覚として感じしつつも、野球離れの実態や本当の本当の理由を定量的に誰も知らないのである。(実は知るのが怖くて踏み出せず、少子化のせいにしているのかもしれない…)
本気で野球離れを食い止めたいなら
まずは兎にも角にも実態を定量的に把握する、野球離れの本当の理由を定量的に知ること、これを早くやることしかない。
例えば、
・野球を始めたけど途中で辞めた子
・野球をやりたかったけどやらなかった、やれなかった子
・そもそも野球をやりたいと思わなかった子
・子どもに野球をやらせたけど途中で辞めさせた親
・子どもに野球を続けてほしかったけど辞めさせざるをえなかった親
・そもそも野球なんてやらせたくなかった親
など…
実際に野球から離れた親、子はいくらでもいる。そういう人達の声だけでもかなりのデータが集まるだろうし彼らの声には重要なヒントが隠されていると思う。
そこから
・同じ親でも性別、年代
・同じ子どもでも高校生、中学生、小学生といった年代や性別
・住んでいる地域
など…
色々な切り口に分けると新たな分析結果が生まれるかもしれない。
野球界にとって本当に取り返しのつかない事態へ…
記事の高野連のコメントに「部員数の減少と用具の価格上昇との因果関係は、はっきりとは分かりません」とあった。
分からないまま小手先の支援策や対策を取ったとして果たして野球離れの歯止めになるのだろうか…
野球界全体に対して、「我々だけでは把握してできません、本気で調査しませんか」と働きかけ、野球界が一体となりいち早く野球離れの実態と本当の本当の理由を特定できないと…
野球界にとって本当に取り返しのつかない事態になるのは間違いない、しかも遠くない近い将来に…
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