【魂から惹かれる恋…その後】第2話

バレンタインの告白で、彼が私に恋愛感情がなかったことが判明し、
私は、未練を断ち切ろうと、彼へ連絡しないことを決めました。

時間が経てば、忘れることができる。辛いのは今だけだ。
と今も毎日自分に言い聞かせています。

それと、同時に、
奇跡が起きて彼が私のことを好きになって、お付き合いできたら…
この奇跡を起こすために、何をしたらいいか…
と、まだ足掻いている私もいます。

心から愛していました。
彼が私のことを好きじゃないのは、しょうがない。とわかっています。
だったら、なぜ、あんなに惹かれたんだろう。
魂が震えるような感覚は、何だったんだろう?
ご縁のない相手なら、そんな演出いらんかったよ。

頭の中は、エゴのおしゃべりが炸裂しています。

彼のことを考えては、なぜ選ばれなかったんだろう?
どうして好きになったんだろう?
どうしてあんなにわくわくしたんだろう?
答えの出ないクイズを出し続けます。

そして、涙が枯れてくると、
彼が幸せでいてくれるなら、それでいいかな。私は、彼の心を癒やす存在になれなかったけど、彼の心がいつも癒されて幸せなら、それでいいかな。と、思えてくるのです。

数時間後、またエゴが騒ぎ出すと、クイズ地獄なのですが(笑)

そして、辛いときというのは、ダメ押しで辛いことがあるものですね。

この春、彼が昇進して県外へ転勤することになりました。
どっちにしても、ご縁が切れるタイミングだったようです。

彼は、単身赴任で現在の場所に住んでいて、ご家族は県外に住んでらっしゃいます。
今度の転勤で、ご家族と一緒に暮らせるようです。
きっと、彼にとっては幸せなことです。

私は、彼の部下さんとも知り合いなので、
彼の転勤のことを、彼の部下さんから聞きました。

彼の口から聞きたかったな…
私は勝手に、彼にとって一番近しい女性だと思っていたので、
彼以外の人から、彼の転勤を聞いたことも、さらにショックでした。

その部下さんから、
彼、部下さん、私、私の友だち、の4人で飲もう!と誘われました。
もう、関わらないと決めていたので、一瞬動揺しましたが、
「わーい!飲み会しましょ」と答えてしまいました。
心のどこかで、「また彼に会える!」と期待したのです。
会ったら彼の気が変わって、私のことを手放したくないと思ってくれるかもしれない、と。

これが執着なのかな。
断ち切ろうとしても断ち切れない。
私の心は、エゴに完全に支配されました。

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