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東京都政の堕落・腐敗史はいまや小池百合子的に黒百合化したすえの「魔窟トウキョウ・シティ」を生んだ

 ※-1「『小池氏3選出馬なら支援』と萩生田〔光一〕氏」『沖縄タイムス』2024年6月10日 12:09,https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1375238

 この※-1のニュースは『共同通信』が配信した記事であった。こう伝えていた。

 自民党東京都連の萩生田光一会長は〔6月〕10日,報道陣の取材に,都知事選に3選出馬の意向を固めている小池百合子知事について「出馬なら支援する方向で考えていく」と述べた。

共同通信

 あの壺生田光一君,裏金問題など屁のかっぱよろしく,その図々しさだけは一級品であった。そして,いまや自民党員なりに,鏡(亀鑑)としては最高・上等の品性と品格を,贋作政治屋として誇っている。

 この元・アベ友の国会議員が,自民党東京都連の会長として,7月7日投票日の都知事選で小池百合子の応援(支援)をしはじめていた。すでに東京都知事選は昨日(6月23日)から選挙期間に入っている。

 小池百合子は,2016年7月の都知事選に立候補するにあたっては,都庁は伏魔殿だとかいってきびしく批判し,都民に訴えていた。しかし,この『Smart FLASH』の8年前の記事を読んでみると,思わず目をおおってみたくなった。

 というのも,この記事は,2024年まで小池百合子自身が作りあげてきた都政そのものというか,実際にはその伏魔殿を全面的に新築しなおした(新装開店させた)都政を,なんというか,重々しく予告した内容になっていたからである。

 小池百合子はその後,自分自身がその伏魔殿にもぐりこんでからいままで8年間,本当はその奥室の寝床で,好き勝手に,それも学歴詐称疑惑問題と同衾しつつ,あいもかわらず虚飾と欺瞞に富んだ都政を展開してきた。その堕落しつつ腐敗臭を発散させながら進行させられてきた汚穢都政は,小池百合子の仕事としてだが,その虚栄の姿をみごとに開花していた。

 それでは以下に,「小池百合子が本誌だけに語った『伏魔殿』東京都庁の問題点」『Smart FLASH』2016年11月3日,https://smart-flash.jp/sociopolitics/13128/1/1/#goog_rewarded を全段引用する。途中には本ブログ筆者流の寸評を入れて裁断もくわえる。

 「自分たちの使っているお金の原資は税金なんだ,という当たり前の感覚が,決定的に欠けていると思いますね」

 本誌の取材に小池百合子都知事(64歳)はそう吼えた。豊洲市場の盛り土・地下空洞問題,東京五輪・パラリンピックの高額費用問題〔についての発現のこと〕……。

 補注)この段落の小池百合子のいいぶんを聞かされ,いきなりズッコケルさせられるのは,本ブログ筆者だけではあるまい。一言でいって「2016年における小池百合子のこのいいぶん」は,2020年と2024年になっても,つまり再三にわたりそのいちいちが,実は,小池自身に固有の問題そのものとしてはね返ってこざるをえなかった。

 この人,グリム童話『白雪姫』に登場する王妃そっくりであった。

 最近,小池百合子は急に,中年太りではなく老年太りの印象を,他者に与える「体格の変化」としてみせていた。おそらくこの1年ほどで10㎏以上は体重が軽く(!)増えた感じを,第3者の目線からは推測させる。いままでの彼女の体躯から受けていた印象とはだいぶ異なる全身像が観察できるようになっていた。

〔記事に戻る→〕 連日のように報じられる問題で,東京都庁が揺れている。そのなかで批判の的になっているのが,都庁に勤める職員たちだ。「どこで誰がなにを決めているのか,結局,よくわかりません。石原慎太郎元都知事が『東京は伏魔殿だ』とおっしゃいましたが,私も日々,それを体感しているところです」(小池都知事)

 補注)この小池百合子の発言に関して,現在の2024年時点で確かにいえるのは,ただ一言,「おまいう」。当時において残したこのことばは,いまとなってとなれば,そのままそっくり都知事に返すほかない。

 しかも「黒百合・小池」さんと変名する〈改名の名誉〉も与えておいたうえで,あえてというまでもないのだが,きちんと「批判すべき観点」から,そういい返しておかねばならない。

〔記事に戻る→〕 小池都知事は “魔窟” に斬り込む姿勢を鮮明にしている。都知事に,都庁職員の体質についてあらためて聞いた。

 「彼らの体質は,まさに指示待ちで,よけいなことはしません。よけいなことをして失敗したら,公務員の道から外れるというわけです。

 補注)都庁のなかで小池百合子とは対立し,葛藤させられてきた元都職員の澤 章は,現在の都庁に勤務する職員のうち多分9割は,小池が知事の座から去ってほしいと切望していると語っていた。

澤 章のユーチューブ動画サイトも別に運営されている

 前段で『小池百合子が都職員に向けて放った批判』は,まさに「天に唾した」百合子自身に対する「黒百合」的なブーメランとなって襲来した。都政を2期,8年間担当してきた小池こそが,そうした都政における職員たちの勤務状態(態勢)作りに多いに貢献したのである。

 この種の発言のことはふつう「顧みて他をいう」と指摘されるが,この小池百合子が都知事である都政のもとでは,

 「彼ら〔都職員〕の体質は,まさに〔小池百合子の〕指示待ちで,よけいなことはしません。よけいなことをして失敗したら,公務員の道から外れる」という状況が明確に発生していた。

 澤 章はとくに,都庁内組織である「政策企画室」から,ある時,30名もの職員が「こんな小池百合子のもとではやっていけない」といって,いっせいに退職した事実を語っていた。

【あらためて人物紹介】
 「澤 章」は1958年長崎生まれ,一橋大学経済学部卒。1986年,東京都庁入都,総務局人事部人事課長,知事本局計画調整部長,中央卸売市場次長,選挙管理委員会事務局長などを歴任。著作に『ハダカの都庁』文藝春秋,2021年6月。

人物紹介

 小池百合子はまた,「都庁にも専門家がいるはずなのですが,『現場感』を失ってしまったがゆえに,業者のいいなりになってしまう,というケースが,けっこう目につきます。だから,たとえば業者から『これが設計図だ』といわれると,それに唯々諾々と従ってしまうんです」とも批判していたが,この都庁の組織風土は実は,現在の小池都政の姿と完全に瓜二つであった。

 だから,小池百合子には「おまいう」(な!)というしだい。

〔記事に戻る→〕まさに現場をしらない「殿様官僚」たち。彼らを丸めこむのは,造作もないということか。

 なかでも問題視されているのが,都庁職員の「隠蔽体質」。豊洲市場に関する資料について情報開示請求をしても,出てくる回答はまったく情報を出さない「非開示」や,一部しか情報を出さない「一部非開示」ばかり。

 補注)この指摘も実際には,現在においても全面的に小池百合子都政の真相として当てはまるものゆえ,ここまでいわれると笑止千万どころか,天地が逆さまになったかのような「百合子の発言」になっていた。

 だから現状の都政は,あえていうまでもなく「黒百合・小池」の都政そのものだという表現を充てたら,これがもっとも適切な把握となる。

色は真っ黒ではなくまたドス赤というよりは
血液検査のさい採血された
血液の色に近い

 都合の悪い部分は黒く塗りつぶされ,その見た目から「のり弁資料」などと揶揄(やゆ)されている。「情報公開を請求したら,2週間以内に開示しなければならないと条例で定められています。しかし,2週間で出てくることはまずありません」

 補注)最近はのり弁ではなく,白塗りで公開情報を隠す手法も使用されているとか。

〔記事に戻る→〕 そう語るのは,日本共産党所属の吉田信夫都議。豊洲の問題で共産党都議団は多くの情報開示請求をおこなっているが,以前から吉田都議は「隠蔽体質」の被害に遭っているという。

 「私が直接,調査にかかわったのは,東京・晴海の五輪選手村の跡地開発問題です。都有地約14ヘクタールを民間デベロッパーに譲渡し,跡地にマンションを建設する計画なのですが,この譲渡価格が周辺相場に比べて約6分の1と,異常に安いのです。なぜ,こんな価格になったのか。そのいちばん肝心な点について開示請求をしたのですが,結果は『非開示』でした」

 情報請求で開示された文書は,知事名で出される。しかし実際は,知事の決裁を受ける必要はなく,開示請求された「局」の判断だけですむのだという。

 つまり,開示すべきかどうかの判断を知事がしているわけではないのだ。そのため小池都知事になってからも,「のり弁資料」はじめ,隠蔽の実情は変わっていない。

 補注)ところが,小池百合子が都知事になってからもいまだに,ここで『Smart FLASH』の記者が2016年時点で指摘・批判していた都政の実情は,この女知事のもとでも転倒的に,しかもこんどはこの知事の権限のもとに吸いとられて,つまり彼女の直下(じきげ)に入れかえられて,みごとに再現(再起動)されていた。

 こうなると,もうなにをかいわんや,である。まさに喰わせ者のオタメゴカシ都知事,小池百合子の面目躍如になっていた。

〔記事に戻る→〕 「私は評論家ではないので『伏魔殿だ』『魔窟だ』と騒いでも意味がありません。どうやってそのことを解明するか。それが私の使命です」

 この小池百合子の殊勝な発言をいまとなって聞かされたとなると,食べかけたプリンを吹き出したような気分になる。現時点で小池百合子という人物がいうところの「私の使命」とは,いったいなんなのか? 逆立ちして聞いたところでもまだよく理解できない。小池も一度は逆立ちして同じことをいってみろといいたくなるが,いまの彼女には無理難題……。

〔記事に戻る→〕 剛腕都知事の手によって “魔窟” の全容が明らかになる日は近そうだ。(引用終わり)

 補注)さてところで,この記事を書いていた『Smart FLASH』の記者,この記事を書いた時分には,自身が「節穴」をたくさんもつ人間だった点を自白するかのような文章を書いていた(『週刊 FLASH』2016年10月25日号に)。

 だからおまけに,いまとなってみれば,剛腕都知事(小池百合子?)の手によって「 “魔窟” の全容が明らかになる日は近そうだ」などと結論したこの記者の記事は,自身の取材力が節穴だけであった点をみずから告白していたことになる。

 要するに,「いまから振りかえってみたら」という取材方針だったとしても,あまりにも,糞詰まった取材に終始していた。

 もういいかげんに “バカばかりいう” のは止めてほしいところだが,現在まで8年間つづいた都政において,この「知事の立場(都政における権力構造の頂点)」に居た小池百合子はすっかり,黒百合的な利権まみれの政治屋になっていた。

 2016年の時点で初めて都知事になるさいは,ドンキホーテを装って都政の刷新に挑戦してみるみたいにホラを吹いていたが,なんということはない。こんどは,その都知事の立場からホラばかり吹く政治屋になりはてていた。

 その後,2期8年の都政を牛耳ってきた小池百合子である。ただの旧套的な自民党風の利権オバサン的な,平々凡々たる〈悪の権化〉的な,つまり,都庁という伏魔殿「性」をみずからが維持・発展(補修・強化)させる仕事にしか取り組むこと以外,なにもしてこなかった本当のトンデモ政治屋であった。

【参考記事】-『日刊ゲンダイ』から-

 
 小池百合子の都政は冗談にもなりえないほど悪質であった。都民にとってみれば「反面教師(ダメ知事)」などと酷評する以前に,都政から国政までも破壊する「黒百合ファースト」の害毒的な悪政でしかありえなかった。

 以上の指摘・批判についてはらに具体的に,つぎの『日刊ゲンダイ』の記事に説明させたい。


 ※-2「『#萩生田百合子』がSNSで猛拡散! 外苑再開発めぐるズブズブ癒着と利権が都知事選の一大争点に」『日刊ゲンダイ』2024/06/19 06:00,更新 14:50,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/341764

 「#萩生田百合子」。「立憲共産党」よりもインパクト大のパワーワードが連日のトレンド入りだ。

 東京都 都知事選(7月7日投開票)の告示まで,あと1日。ステルス支援で政党色を薄めても,現職の小池百合子知事のバックには自民党,ひいては裏金2728万円の萩生田光一 都連会長が控える。

 SNSでは〈小池を選ぶと,もれなく萩生田が付いてきます!〉などとハッシュタグ運動が吹き荒れ,倒錯タッグの是非が争点に浮上してきた。

 よほど学歴詐称疑惑を追及するフリー記者を「排除」したいのか,小池知事は18日午前,異例のオンライン会見で公約を発表。「保育料無償化の拡大」「無痛分娩への助成」など出産・子育て支援の「チルドレンファースト」をかかげた。

 補注)7月23日小池百合子は東京都の八丈島で都知事選の第1声を挙げたが,この行動を取材しようとした『一月万冊』の元朝日新聞社記者佐藤 章の報告は,つぎのユーチューブ動画を参照されたい。


〔記事に戻る→〕 一方,蓮舫参院議員も同じ日に公約発表をブツけた。少子化対策は「貧困家庭の支援拡充」を強調するなど小池知事とは対照的で「7つの約束」を打ち出した。8年前の初当選時に小池知事が公約にかかげ,ほぼ達成ゼロの「7つのゼロ」を意識したもので,大量の樹木伐採が批判を浴びる 明治神宮外苑 神宮外苑 外苑再開発については「立ち止まる」と明記した。

 故・坂本龍一さんら著名人や専門家から反対の声が広がる 外苑再開発こそ小池・自民接近の象徴であり,「萩生田百合子」の最大の弱み。その見直しは古い癒着・利権政治に切りこむ「一丁目一番地」となる。

 追い風も吹いている。『しんぶん赤旗』は〔6月〕15日, 外苑再開発を担う三井不動産のグループ2社に, 都庁幹部OB14人が天下りしていると1面で報道。うち8人が再開発事業を所管する 都市整備局出身で,局長級は「特任参与」,部課長級は「参与」「参事」などの役職で厚遇されているという。

 小池百合子はこの事象について,自分が知事になる以前は批判していたが,その後のいまではくるりと向きを変えていたその豹変ぶりは,まるで手品だというまでもなく,ミエミエに悪の権化みたいな対応ぶりであった。

         ★ 都幹部14人 三井不天下り ★

 選手村・外苑… 知事肝煎り再開発

 a) 東京都にある五輪選手村(中央区,現晴海フラッグ)や神宮外苑再開発(新宿区,港区)などの大型再開発を主導する三井不動産グループ2社に,都局長ら幹部14人が天下りしていたことがわかりました。

 いずれも小池百合子知事が肝煎りで進める事業です。14人のうち8人が再開発事業を所管する都市整備局の元幹部で,元局長2人が含まれます。癒着の根深さを裏づけています。

 三井不動産には都市整備局(旧都市計画局)元局長ら12人,三井不動産レジデンシャルに2人が天下りしていました。局長級は「特任参与」,部課長級が「参与」「参事」などの役職で受け入れています。

 元局長2人は都を退職後,都関連法人の社長・理事長を経て,石原慎太郎知事時代に三井不動産に “渡り” ました。都市整備局元建築指導事務所長は2022年,三井系2社にかけもち天下りしていました。

 五輪選手村用地は,三井不動産レジデンシャルを代表企業とする大手不動産11社に都が近隣地価の9割引きで売却したとして住民らが損害賠償を求めて提訴しています。樹木を伐採し超高層ビルを建設する神宮外苑再開発をめぐっては,反対の声が広がっていますが,小池知事は強硬姿勢を変えていません。

 天下りは,2000年以降の都幹部職員名簿,都公表の退職幹部の再就職名簿,各種退職会名簿を調べ,情報開示請求や,元局長など都関係者への取材で明らかになりました。

 b) “行政買収” か-市川隆夫・臨海都民連事務局長の話-

 私たちは35年前から臨海副都心など都の大型開発を監視してきた。五輪選手村や競技施設は,都が五輪招致に立候補した時点からデベロッパーやゼネコンなどが準備を進め,都幹部の天下り受け入れを増やした疑いがある。

 天下り幹部のなかには現役都職員と接触し,職員の職務に影響を及ぼした例も聞いている。都幹部の天下りは “企業による行政の買収” に該当する疑いがある。公共事業や再開発事業など利害関係企業への天下りは全面禁止すべきだ。

 三井不動産系2社に天下りした東京都の元幹部

  ◆三井不動産 12人
   ※都市計画局長
   ※都市計画局長→建設局長
     都市計画局参事
     都市計画局課長
     都市整備局課長 2人
     都市整備局所長▲
     東京消防庁方面本部長
     東京消防庁署長 3人
     東京消防庁副署長

 ◆三井不動産レジデンシャル 2人
   都市整備局所長▲
     港湾局課長

  岡部裕三氏調べ

 註記)※は局長,▲は同一人物で2社に天下り

『しんぶん赤旗』

〔『日刊ゲンダイ』記事に戻る→〕 三井不動産Gは東京五輪を呼び水に, 外苑再開発や選手村(現・晴海フラッグ)の整備を主導。 都は広大な都有地を近隣地価の9割引きで叩き売り,晴海フラッグは今や投機マンションと化す。いわくつきの売買契約を締結したのは,就任直後の小池知事だった。

 ほかにも三井不動産は築地市場跡地や日比谷公園など 都心の大型再開発プロジェクトを相次いで受注。いずれも小池肝いり事業で「 東京大改革」ならぬ「 東京大開発」で大いに潤う利害関係企業に,所管部局の元幹部が天下り。小池 都政8年で癒着の横行は加速した。

 c) 天敵の森元首相まで連なる「ブラックボックス」

いつまでも院政を敷いているつもりで
この日本を地盤沈下させてきた老害政治屋
これまた「世襲3代目の政治屋」

 小池知事は外苑再開発に反対する都民・国民の声には聞く耳なし。逆に「ネガティブキャンペーン,プロパガンダ」だと非難したこともある。萩生田氏も暗躍し,落選中の2012年に都市整備局幹部と面会。

 都の内部文書には「森元首相から『調整してくれ』といわれている」「いまの機会しかここの整備はできない」と森元首相の手先となり,外苑再開発を猛プッシュした会談記録が残されている。

 「萩生田百合子」の先には森元首相の姿も浮かび上がる。外苑再開発の利権をめぐり,小池知事は間接的に天敵同士の森元首相と手を握ったも同然だ。

 補注)大昔の話。森 喜朗があるホテルに宿泊していたさい,小池百合子に出会ったさい自分の部屋の鍵を渡したことがあるそうな。百合子はもともとそれに応じるような玉ではなかったから,善朗は自分なり(?)に勝手に激怒したとか。この2人の不仲はそれ以来の特別な因縁ありになっていた。

 「萩生田百合子」の名付け親である淑徳大大学院客員教授の金子 勝氏(財政学)がいう。

 「大手メディアは,小池知事が自民の抱きつきに困惑しているように報じますが,実情は一心同体。利害関係は完全に一致しています。

 8年前に小池知事は自民党都連を『ブラックボックス』と批判しましたが,旧統一教会とはズブズブ,裏金問題で役職停止中なのに都連会長の継続を許された萩生田氏こそ『歩くブラックボックス』です。『萩生田百合子』の利権構造こそが,都知事選の一大争点です」

 小池知事は「AIゆりこ」の相方に「AIこういち」を出演させるべきだ。 (引用終わり)

黒百合・小池百合子が都知事に三選などされたら,どだい,都政がよくなるはずなどありえない。国政に与える悪影響もさらに複雑化し,より多大になる見通ししかもてない。

 森 喜朗がこれまた昔であったが,こういっていた。次項の話題となる。


 ※-3「『神の国』『寝てくれれば』 森元首相,過去にも数々の問題発言」『毎日新聞』2022年10月29日 19:45,更新 22:21

 「神の国」「寝てくれれば」。〔2022年10月〕29日に金沢市で開かれた金沢医科大の創立50周年を記念する式典であいさつし,「つえを突いていると身体障害者にみえて,みんなが大事にしてくれる」と述べた森 喜朗元首相(85歳)は,過去にも問題発言を繰り返してきた。

 「日本は天皇を中心とした神の国」。こんな発言が飛び出したのは2000年5月,首相を務めていたときだ。「国民主権」や「政教分離」をうたう憲法に反しており「(戦前の)大日本帝国憲法の考え方だ」などと批判を浴びた。

 補注)この森 喜朗の発言は確かに半分は間違いであったが,まだ残りの半分は正解であった。その理由は,天皇裕仁が残してきた言動(行状)録が実証していた。

 また,この記述に借りた『毎日新聞』の立場とて,その報道の姿勢は「日本は天皇を中心とした(神の国)」であろうする方途に向けてならば,国民たちを洗脳し誘導するための報道に熱心であった。その政治的な工作だとみなされていい編集方針は,日本政府が天皇・天皇制を利用して治世をおこなうさいの基本的な志向に合致していた。

 しかもその『毎日新聞』の皇室ヨイショ記事制作は,とくに敗戦直後から長く維持されてきたものでもあった。『毎日新聞』の紙面をよく観るまでもない点だが,1週間にうちにはかならず「皇室がいかにこの国にとって必須である」かを,国民たち(購読者)に向けて持続的に刷りこむための記事作りをしてきた。

〔記事に戻る→〕 翌6月には衆院選の最中,世論調査で投票先未定と答えた人が多数いることに触れ,「そのまま(選挙に)関心がないといって寝てしまってくれれば」と演説。民主主義の根幹である選挙の否定とも受けとれる発言だった。

 補注)今回の都知事選でも小池百合子が現職として狙っているのは,森 喜朗のこの発言と同じであった。できれば,都民の有権者はなるべく「そのまま(選挙に)関心がないといって寝てしまってくれれば」と思っている。

 自民党や公明党の組織票が主柱としてアテにしたい小池百合子の都知事選にとってみれば,そのほかの浮動票が自分以外に流れる大きな動静が,今回の都知事選で生まれては絶対に困るのである。この点では森 喜朗も小池百合子も利害が一致する。つまり,同じ穴の狢。

〔記事に戻る→〕 〔森〕首相辞任の要因にもつながったのは,2001年2月に起きた水産高校の実習船「えひめ丸」と米原子力潜水艦の衝突事故への対応だ。ゴルフの最中に事故の一報を受けながらプレーを続けたことで批判が高まるなか,「これがどうして危機管理なんですか。事故でしょ」と語り,国民の怒りを買った。

 補注)一国のそれも,1億数千数百万余人もの国民たちの生命と財産をかかえる時の首相であった森 喜朗が,この発言であったからこそ,オマエは「サメの脳ミソ」だと大いに小馬鹿にされた。安倍晋三もそうだったが,この程度の非(アンチ)地頭の持主たちが日本国の総理大臣に就いていたりしたからこそ,この日本は現在,まさに完全に「衰退途上国」化せざるをえなくなった。

 森 喜朗は,この国の「失われた10年」の第2回目の周回を誘導していく指導者になった。そして,安倍晋三はその3回目のとなるその「失われた10年」を,なんというか地固めする役割を果たした。

 「世襲3代目の政治屋」の「大▼カボンボンたち」がこの「美しい国」であるはずの日本を「汚濁にまみれた」3流ないしは4流の国家に陥没させてきた「大罪」は,どのような「厳罰」を科せられても文句はいえない。

〔記事に戻る→〕 女性や五輪をめぐっても〔森 喜朗は〕「失言」を繰り返した。2003年6月には少子化をめぐる討論会で「子供を1人もつくらない女性の面倒を,税金でみなさいというのはおかしい」と発言。2014年のソチ五輪ではフィギュアスケートの浅田真央さんが転倒したことを受け「あの子,大事なときには必ず転ぶんですよね」と述べた。

 補注)「人間生命の再生産作業」は,男女が機会均等(?)に参加してこそ達成されるものだから,このリクツに即していえば,あの安倍晋三君も「首相として」の「面倒を税金でみておきなさいというのはおかし」かったことになる。だが,このよう発言を大真面目に放っていたら,それこそ非常で本当のバカあつかいされること必定。

〔記事に戻る→〕 昨〔2023〕年2月には,東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長として日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言。「女性蔑視だ」などと批判を浴び,会長を辞任している。(ここで『日刊ゲンダイ』引用終わり)

 森 喜朗もともかく「世襲3代目の政治屋」であった。だが「世襲3代目の政治屋」が必らず,このように「ア▼」なのだと,必然的にいえそうな理由が,絶対的にあったわけではなかった。

 だが,その種の「世襲3代目の政治屋」から正真正銘の「バ▲」が不可避にかつ必然的に拡大再生産されやすかった「日本政界の現実」からに照らせば,日本というこの国における世襲政治の悪性病状が覆いがたい現象になっていた事実は否定しにくい。

 小池百合子は世襲政治屋でなかった。けれども,オヤジの勇二郎は政治家になりたかったらしく,その夢をこの娘に託して実現をみた。それがためにかえって,この日本全体にとってみれば,非常に不幸でまずい結果が生じたことになる。

 小池百合子はいままでの実績に鑑みれば「時代錯誤,反動形成的にしか政治屋としては活動する」ことしかなかった。その夜郎自大で卑猥な政治屋としての軌跡は,いわば日本政界のなかで大きく咲いた黒百合一輪であった。その猛毒がこの国の政治文化をいちじるしく退廃させつつ,要は破壊しつくしてきた。

 最後にこういう記述をしておきたい。

 適菜 収『続 それでもバカとは戦え』「日刊ゲンダイ」発行,講談社発売,2024年6月から,つぎの売り文句を紹介しておく。

 世の中,右をみても左を向いても無教養,破廉恥のアホとバカが多すぎないか。とくに政界はひどすぎる。

 バカに扇動される国はいうまでもなく,アホだらけの国になってしまう。だから,バカを放置してはいけない,戦わなければならないのだ。

 筆者が放置できない「バカ」とは何者なのか。たとえば昨〔2023〕年のベスト10は〔こうであった〕。

 10位高木 毅,9位三浦瑠麗,8位高市早苗,7位河野太郎,6位杉田水脈,5位Dappi,4位吉村洋文,3位馳浩,2位馬場伸幸,1位は安倍晋三。

 どうして放置してはならないのかは本書に詳しいが,自民党の裏金キックバック問題にしろ,統一教会問題にしろ,東京五輪汚職にしろ,国家の中枢が安倍元首相と周辺一味により汚染されヘドロ化し腐臭を放っていることをなによりも物語っているのではないか。

 凶弾に倒れてからというもの,安倍絶賛本が幅をきかせているが,筆者は真っ向から異議を唱える。

 「改革」「グローバリズム」という名のバカ騒ぎにより,国家は解体され,わが国は三流国家に転落してしまったと。その元凶は明らかではないのかと。

 日刊ゲンダイで好評連載中のコラムを書籍化した「それでもバカとは戦え」の第2弾。痛快無比,溜飲が下がる激辛の政治指南書である。

適菜 収『続 それでもバカとは戦え』の紹介

 以上の宣伝文句のなかに小池百合子の話題は出ていなかったが,この人は別格あつかいされつべき悪価値があったから,すでに別著を1冊用意されて論じられていた。

 その書名は『おい 小池! -女ファシストの正体-』2017年。

---------【参考文献の紹介:アマゾン---------


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