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バス停で友達を乗せようとドアを開けたら、知らない親子が乗って来た。

音大時代の懐かしい想い出。
ふと蘇ってきた。

私の通った音大は自宅からも近かったので時々、車で出掛けた。

その日は、入学希望者の講習会だったのだろう。親に付き添われた受験生が、沢山構内に見受けられた。

授業を終え、帰路についた。

校門を出た所に在るバス停で、友人を発見。
駅まで送るつもりで、車を停めた。
窓を開け、乗る様に促した。

するとドアが空き、直ぐ乗り込んで来た。
そうです。そうなんです。

全然知らない母娘が乗り込んで来たのです。
エッ、エッ、何故???


誰?



駅まで」と仰るので、「はいよ」と言いたかったけれど、流石にこれは無理。

二人は静かに後部座席に座った。気付いてないらしい

どうしょう?

長い沈黙の後、娘が口を開いた。「お母さん!これタクシーじゃないかも?」

「そうなんです。タクシーではないのです。あなた方をお乗せするつもりはないのです」

こんなうっかり親子。絶対大物になるよ。
頑張ってね。
試験日は間違えるなよ。


まあ ゆっくり、ゆっくり

拙い文ですが、溢れ出る思いを、人に伝えたいと願っています。日常にある小さな出来事ばかりですが、その視点により皆が幸せになれると嬉しいです。何より読んで欲しいと切望しています。宜しくお願いしますね!