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ゆきは、よいよい、かえりはこわいは間違い。ゆきはこわい。かえりもこわい。

忙しくて、中々来られなかった箱根の山荘に来た。冬は雪が降ると交通止めになるので、この時期は、滅多に来ない。

しかし、水道の凍結の心配が有り、そのチェックの為に出向いた。

ここに来ると、一回は刺し身ドライブに出掛けるのが、我家の慣わしだ。

刺身定食

この寒さの中、戸田漁港まで車を走らせた。

朝、山荘付近は雪がチラついた。刺身ドライブはさておいて、何が何でも下界に降りたかった

積雪が有れば、ここに閉じ込められる危険性があるからだ。

戸田漁港までも、その危険を避ける為、ひたすら海岸線の道を走行した。


無事、店に着き刺身定食を頼んだ。
店は我々2人のみで閑散としていた。
刺し身を噛む音が店中に響き渡った。
なんて、冗談

食事が終わると、急におやじさんが我々の前に姿を現し、喋りだした。
堪えていたらしい。
人恋しかったのだろう。

日本経済の話を始めた。
「日経株価の推移で39000円は凄い事になって来ましたね!」と、私が仕向けると、突然、「儲かってしょうがない」と語った。

しばし 驚きの沈黙が続いた。

沈黙のタカアシガニ

エネルギー株か半導体の株等を持ってて、大儲けしたのかと思いきや、「株価なんて優良株の平均で我々には何も関係ない」と曰わった。
「何故かお客は来ないし、暇でしょうがない」
だから儲かってしょうがない位言わないと元気が出ないでしょう!」と、本音を語った。

私は、しらばっくれて、「そんなに儲かっているなら、今日の刺身定食おごりでお願いします」と言ったら、急に元気をなくし、「それはないでしょ?」と小声で答えた。

じいちゃん 冗談キツイよ!

その後、雪がチラついた。

突然、ご主人が強い語気で、「伊豆の山を走る他府県の車は舐めてるよ!冬なのに、ノーマルタイヤで山を走ろうとするんだぜ!せめてスタットレス位は履かせて来なよ!
 
ドキッ! ドキッ!どうしょう?くそっ

私は、「本当に馬鹿な奴らがいますよね!雪山の怖さを知らない。失敗しないと分からないのだから、どうしょうもないね!」と全面的に、ご主人の応援団に成りすましていた。

影の声

貴方の車は当然、スタッ…..?
私「いえいえ」

ではチェー
「いえいえ」
ノーの方です。

何言っているか、分かりません。

つまり完璧なノーマルタイヤで来た阿呆です。

えぇ~~~~っ!!

話の成り行きで、言い出せなかった。
ご主人、ゴメンな!

今度は電車で来ます!

内緒の話

帰りは、無謀にも、山登りに挑戦したが、下は雨でも、登るにつれて、ぼたん雪になったので、即、下山を決断。

当たり前だぞ!

無事?帰還しましたと言うお粗末な話でした。
でも恐ろしかった

山を絶対舐めてはいけない。

深く反省してます。

拙い文ですが、溢れ出る思いを、人に伝えたいと願っています。日常にある小さな出来事ばかりですが、その視点により皆が幸せになれると嬉しいです。何より読んで欲しいと切望しています。宜しくお願いしますね!