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アントマン&ワスプ:クアントマニアしっかりめ感想&考察

こんばんわ☕
せいたろうです

この前、映画見た直後に感情そのまんまぶちまけ感想を書いてすぐ出したんですが、そこで書ききれてないことや、見る前に考察したりしてるので答え合わせとか鑑賞後に出てきた考察とかやっておこうと思います。
今回特に感情を揺さぶられた所を書いた短め感想の方もぜひ見てくださいね!☟

感想

スコットの娘愛が良かった

アントマン&ワスプでまさか泣くとは思ってませんでした。僕の弱いところ突かれたというか、アントマン(2015年)から何年もスコット、キャシー親子を見てきたし、事前に振り返りとか考察とかしてて強く感情移入したのかなあと思ったりします。
前回書けなかったところで言うと、スコットとカーンの牢屋でのやり取りでもう僕の涙腺は緩み始めたんですよね。そのあとのスコットたちによる組体操のシーンでダムが決壊するんですけど。
スコット・ラングってインテリでもなければ武術家でもない、怪力も魔術もない、アーマーが無ければ割と普通の(なんなら犯罪歴ある)オジサンなんですよね。他のヒーローたちに比べられたら格下だと思われがちだし、カーンには小物と揶揄されました。でもキャシーにとってパパは唯一無二のヒーローなんですよね。そりゃ小物なんて言われたらキャシーの感情が爆発するわけで。まだティーンですから。
スコットは小物の自覚あると思うしそんなことで自尊心は揺るがないでしょうが、感情爆発したキャシーを目の当たりにして冷静でいられなくなってる描写がずるいなあと思いました。そらあやるしかないでしょう。
スコット自身、誰に何と言われようと娘にとってだけはヒーローであらんと行動する男ですが、そうやってカッコつけてしまう不器用な男って僕の心を一番揺り動かすんですよね。

どうでもいいと思いますが僕の涙腺を緩ませる男たちを発表します。
ピクサー映画「リメンバーミー」のヘクター、尾田栄一郎先生の「ワンピース」のドレスローザ編に出てくるセニョール・ピンク、雷句誠先生の「金色のガッシュ‼」のパルコ・フォルゴレ、クレヨンしんちゃん映画「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」のロボとーちゃんです。みんな不器用!切ない!
さだまさしの「道化師のソネット」がBGMで流れそうな奴らばっかり。
以上です。

量子世界の世界観が古典SFっぽかった

アントマン&ワスプの感想に戻ります。
キャラクターの話ばっかりなので世界観の話をすると、割とみなさん同じことを思ったようですが、やっぱスターウォーズっぽかったですね。スターウォーズのエピソード1でアナキンが住んでた星の雰囲気とか思い出しました。砂漠で駱駝のような生き物に乗ったターバンを顔に巻いた人てのは、アフリカ北部(マグレブ)で活動するベルベル人のキャラバン隊っぽいですね。
カーン率いる帝国と反乱軍という構図もまたスターウォーズ感を出すのに十分でしたし、反乱軍の人型だったりアメーバ型だったりが集まってる感じもぽかったですね。カーンの部下が常に上空を飛び回ってて見つからないようにこそこそ隠れて生きてるみたいなのとかなんかは「宇宙戦争」のハラハラ感に近いものがありました。
反乱軍側は生粋の量子世界人なので生きている建物など此方の世界とは違う理でできてるし、カーン側もまた未来人ということで謎機構で飛ぶ乗り物とか作ってて、別々の文明のぶつかり合いみたいなのも見ごたえがありました。(しかもラストは蟻文明という第3勢力まで出てくるし)。
ドクターストレンジ:マルチバースオブマッドネスみたな感じになるとホラー寄りになってしまうので、程よく見覚えのある感じ(スターウォーズ感)だったのが安心して見れるなあと感じました。子供が見ても十分面白いと思うので家族で見て楽しめる映画だと思います。
僕はエターナルズが好きなんですが、あれは映画館で見てるときに3人の親子が退出しましたからね。それに比べれば初期のMCUみたいに老若男女問わず楽しめる映画になってるかなと思いますね。

そういえばエターナルズっぽい機構があって気になった

ジャネットらがクライラー卿に合うべく向かったバーのようなとこの扉がめっちゃエターナルズの技術っぽかったですよね。そのことについて何の説明もなかったし、関連性も感じられないので何だろうなあという感じでした。それとカーン軍が使ってる武器がめっちゃスターロードの愛用のハンドガンにそっくりでした。これも関連性が感じられないので偶然なんでしょうね。
そんなに行ったり来たりできる場所じゃないはずなんで他の作品と関連してる気がするのはあんまり考えなえなくていいかもしれません。

予想の答え合わせ

鑑賞する1週間前くらいに「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア大予想!」というのを上げたんですが、いやあ外しまくってますねえ。いつもの事ですけどね。
スコット死なんかったなあ。死んでほしくはないから良かったけど、そろそろ引退かなあなんてメタいこと考えていたのがいけなかったっすね。あとは原作だとキャシーがヒーローとして出てくる原動力が父の死みたいなとこあるので踏襲するかなあと思ったんですよね。
あとはアイアンラッドも出てきませんでした。まあこれに関しては今回出なかっただけで今後出てくるだろうという気持ちはあります。
結論言うと、事前に出てた情報以上の事は起きなかったし、サプライズもあんまりなかったかなという感じでした。
オタク向けのサプライズと言えばポストクレジット後のやつが一番大きかったですね。話はロキのシーズン2に続くと考えて大丈夫でしょう。

考察と今後の展開について

映画を見て何か真新しい情報があったかと言われればあんまり無かったわけですが、いくつか考察の余地があったと思うのでピックアップしていきたいと思います。

カーン評議会とは

まずはエンドクレジット後に出てきた「カーン評議会」について。
ロキに登場した「在り続けるもの」が存命の時は唯一無二の彼が神聖時間軸を作って他のカーンが生まれないように制御してたと思われますが、シルヴィによる彼の殺害と神聖時間軸の同時多発分岐によって大量の「カーン」が生まれてしまったと思います。その後、「在り続けるもの」が独裁的にやってたことがカーン達による共和政的なやり方に変わったのが「カーン評議会」なのかなと解釈してます。ドラマ「ロキ」のラストでロキが飛んで行ったのが「カーン評議会」配下のTVAなのかなと。
おびただしい数のカーンたちの中で、今回相対したカーンは異端者の烙印を押されたため量子世界の檻に追放されてしまったわけですが、「カーン評議会」のトップに君臨するやつらだって世界征服をやってやろうというような奴らなはずなんで、なんか違和感を感じてます。
今回スコットたちがタイムマシンのコアに封印したカーンは確かに殺戮者かもしれませんが、カーン評議会を滅ぼそうとする、「在り続けるもの」に成り得たカーンだったかもしれません。つまり「カーン評議会」はスコットのお陰で安泰なんですよ。あの終わり方を見るとそれが凶と出るっぽいなあ。
一人のカーンによる独裁もどうかと思いますが、共和政でも悪い奴らが仕切ればそれに反発する奴らは追放されますしね。もうすでにカーン評議会も3人のカリスマによる3頭政治に移行してるようですし、ユリウス・カエサルみたいなのが生まれればたちどころに独裁制に逆戻りですからね。
そういえば、最後の最後、ポストクレジットでロキとメビウスが過去の世界でカーンの変異体を見つけ出します。彼が今度は「ロキ」シーズン2に出てくるという事になると思いますが、どんな人物なのか楽しみですね。僕は19世紀末、H.G.ウェルズが「タイム・マシン」を発表したころじゃないかなと睨んでます。小説の「タイム・マシン」の熱狂でTVAから自分の存在を隠せるんじゃないかと。どうでしょうか。

インカージョンとは

今後重要になってくると思われるのが「インカージョン」という概念です。原作では「アルティメット・スパイダーマン」をはじめとするアルティメット世界軸(アース-1610)が、本家スパイダーマンなどがいるオリジナルの世界軸(アース-616)とは別に連載されてたらしいです。それで編集部で紛らわしいからだったか何だかで一つにまとめようってなったのが原因だったと記憶してます。違ったらごめんなさい。
それで「シークレットウォーズ」というタイインが始まります。そこで出てくる概念が「インカージョン」です。
どういうことかというと、2つまたは複数のアース(世界軸)が惑星衝突のようにぶつかり始めるという話で、ぶつかった世界軸のどちらかが消滅するというルールになってます。消滅したくない両方の世界のヒーローはお互い自分の世界の消滅を食い止めようとしてぶつかり合います。
スパイダーマン誌では「スパイダーバース」が繰り広げられて、アルティメット誌のマイルス・モラレス(黒人スパイダーマン)やピーター・パーカーではなくグウェン・ステイシーが蜘蛛にかまれた世界線(アース-65)のスパイダーグウェンなどがアース-616に合流します。
因みに2026年に映画「アベンジャーズ:シークレットウォーズ」(アベンジャーズ6作目)が発表されているので、そこでがっつりこういった話が展開されると思います。

今後の考察

これからロキのシーズン2、そして2025年の「アベンジャーズ:カーンダイナスティ」(アベンジャーズ5作目)、2025年の「アベンジャーズ:シークレットウォーズ」(アベンジャーズ6作目)でカーン大きく関わってくると考えられます。原作ではシークレットウォーズとカーンは繋がらないと記憶してますが、MCUでは世界線の分岐をカーンが制御してると考えると関わってくることは間違いないでしょう。そこで形勢逆転の鍵となるのがファンタスティック4だろうなあと思いますが、それについては別で書く機会があればまた書きます。
MCUの大きな流れとしてはこの「シークレットウォーズ」に向かっていくと思われますが、アベンジャーズ再結成までにひと盛り上がりあるのかなと思ってます。ざっくり言うと複数のアベンジャーズが誕生するのかなと予想してます。そのなかに「ヤングアベンジャーズ」も含まれます。ほかにもウエストコースト・アベンジャーズも有りえそうだし、「ダークアベンジャーズ」「シークレットアベンジャーズ」「ニューアベンジャーズ」なんかも原作とは違う形で出てきそうだなあなんて思ってます。まだ1ミリもそんな話出てきてないので僕の妄想でしかないんですが。
ただ、先代アベンジャーズに代わる若いヒーローたちが各作品で誕生してるので、彼ら、彼女らが今後「新生アベンジャーズ」を結成することになることは間違いないでしょう。どんな「アベンジャーズ」になるか楽しみですね。

次はドラマ「シークレット・インベージョン」ですね。キャプテンマーベルで出てきた「スクラル人」が気づかないうちに地球に侵略していて、それに立ち向かうニック・フューリーの話になるようです。ホラー系のテイストになるのかな。ニック・フーリーはスパイダーマン:ファーフロムホーム以来の登場です。
S.H.I.L.D.の後継組織っぽい立ち位置のS.W.O.R.D.の詳細も見えてきそうです。ワンダ・ヴィジョンで登場したモニカ・ランボーも再登場するのかな?スクラル人ってニック・フューリーと協力関係じゃなかったっけ?とか色々気になります。
この辺も直前辺りで考察しようかなと思ってます。

今読んでる「グレート・ギャッツビー」か「宇宙大航海時代」読み終えたら感想書くかもしれないし書かないかもしれません。わかりません。

ではまた!

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