【映画】卒業（1967年公開）

物語のあらすじ

大学を卒業したばかりのエリート青年ベンジャミン。周りの評価と自信に対する評価にギャップを感じ苦しんでいます。そこに、古くからの父親の仕事仲間のおじさんの婦人が青年を誘惑します。その誘惑に負け青年の人生が狂いだしていく物語です。

感想

久しぶりに素晴らしい映画を引き当てました。

青春、逃避、不安、人間の心の動き、立ち向かう姿など私の好みの要素が凝縮されていました。

後半は主人公が若干ストーカーっぽく見えたが、ラストに向け「どういう結末を迎えるのだろうか？」と疑問が尽きず最後まで夢中で見ることができました。この時代では、このような愛の形が肯定されていたのかな？

ラストの”結婚式場での花嫁強奪シーン”は最高にしびれました。見たら一生忘れないであろう素晴らしいシーンです。沢山の映画・ドラマでもオマージュされているほど有名です。

このような形で強奪されたら、とてもロマンチックです。

そして、バスの中での無言のシーン。ここも素晴らしい。最初は笑顔で微笑んでいる、しかし、時間がたつことで冷静になり笑顔ではなくなる。決して2人の将来は明るいものばかりではないことがが伺えます。

娘に情事を打ち明けた時の演出も印象的です。母親の感情をうまく情景で表しています。

それにしても、女心は分からないと思いました。何故、あんなに付きまとわれれているのに、結婚してもいいと思えたのか分かりません。

私が、映画鑑賞・読書を始めたキッカケが少しでも人の心について理解したいという理由だったのですが、この分では一生人の心は理解できないと痛感しました。しかし、本・映画は間違いなく私の人生を豊かにしてくれました。

私も大学卒業後の将来について全くイメージできていないので不安です。悪いことに関わったら深みに入りそうで少し怖いです。でも、時間は過ぎていくので何とかするしかないので頑張ります！！

映画情報

卒業
U-NEXTで視聴
マイク・ニコルズ監督作品
ダスティン・ホフマン主演
1967年公開
105分

#映画感想文 #映画レビュー #映画