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【ウィッサパナー瞑想後編】地獄の10日間。宇宙の真理を教えられる。

2024年になりました!!
12月29日〜1月9日にブッダガヤで行われたウィッパサナー瞑想10日間コースに参加して来たのでそこでの経験をここに書きます。強烈な経験過ぎて全てを書き切れる気は全然しませんが少しでも伝われば良いな〜と思います。

皆んながお正月実家帰って美味しいご飯食べて、紅白見て、初詣行って、お年玉もらってお餅食べてる間、僕は誰とも話さず永遠と瞑想してました。
頑張ったので給付金とか欲しいレベルです。

ウィッパサナー瞑想については前編で割と詳しく書いてるので是非見てどんなものか知ってください!https://note.com/brainy_sedum879/n/n7c4d5f2c1189


※これから僕の経験を話しますがきっと理解不能な事を沢山言うと思います。決して頭がおかしくなった訳ではありません笑

また、この瞑想についてですが、ウィッパサナー瞑想は特定の宗教や戒律、またスピリチュアル的な物ではありません。あくまで良くも悪くも確立された1つの瞑想法であり、その根本は自分自身の心の内を観察する、つまり対象は自分です。

一部の日本の新興宗教等に見られる、特定の人物や偶像を崇拝したり金銭的な帰依が求められる訳ではありません。
分かりやすく言うと、怪しいものではないという事です。自分含めですが普段宗教や瞑想に対しての習慣や知識が無いとここを混同してしまいがちなのでこの場で
はっきりと明示しておきます。



0日目 甘い気持ちを叩き潰される

12月29日 昼の3時頃、ブッダガヤの瞑想センターに到着しました。中に入るとエントランスがあり、名前やパスポート等のチェックをします。その後受付へ案内されこのコースの説明を受けました。ここまでは想定内。インターネットサイトにも乗っているような戒律を再度読み、大変そうだな〜と呑気に受付進めていたのですがそこである紙一枚を渡されます。そこにはデカデカと

あなたはこのコースに参加するにあたって、如何なる理由があっても10日間の中で途中で逃げ出すことは出来ません。それでも参加しますか?】

と書かれていました。実はこれ、コースの予約をする際にもチェックしなきゃいけない項目で、この文面を見るのは3回目位です。よほどの覚悟が必要なコースなのかと緊張が走ります。

その後、ベットシーツを貰い部屋へ。部屋は2人一部屋で想像の何倍も綺麗で快適でした。多分僕がインドで泊まった宿の中で1番綺麗でした(ただ蚊はキツかった…!)

普通に綺麗!!

15時半になると自分の荷物を預けます。ここでは価値のある物全て(パスポート、財布、スマホ、パソコン、本等)を預けます。この先10日間は一才これらのものに触れません。ついに始まったかと緊張してましたね。

その後参加者に最初の説明が行われるという事で全員がホールに集合します。
ここで周りの参加者を初めて見るのですが、全僕の中に衝撃が走ります。



………………いやなんか皆んな強くね???



いやだって参加者みんなThe•瞑想者って格好してるんですよ。頭にターバン巻いて、スカーフ巻いて、まるでその姿はジョジョに出てくるアブドゥル。全員波紋使えそうな顔立ちとただずまい。
この人達と10日間共に修行するのか…途中戦いとか申し込まれない?

皆んなこんな感じ。僕にはもう彼らのスタンドまで見えてましたよ。


結局参加者は80人ほどでインド人:白人=8:2程でした。(偶々日本人僕含め3人いました。正直めちゃくちゃ心強かったです。)

また、年齢層は30,40,50代で8割くらいを占めるイメージ。1人アメリカから来た22歳の子を見つけましたがそれっきり。自分が最年少らしく最初の受付で若すぎるけど大丈夫か?みたいなことを聞かれました。大丈夫です。気にしないで乗り込みましょう。

その日は1時間だけ瞑想をし就寝。次の日の朝4時から10日間地獄の瞑想期間が始まりました。


1日目〜10日目 概要


ここから先1日1日の事を書くともう長すぎるので割愛します。気になった人はぜひ参加してください。

まず、1日11時間瞑想をする訳ですが、ひとえに瞑想といっても様々なやり方があります。この10日間でも同じ瞑想法を行う訳ではなく段々と変化していきます

0〜3日目:呼吸を観察する。唇の上と鼻腔を結ぶ三角形をもの中で流れる空気を意識する。
4〜9日目:ウィッパサナー瞑想を教わる、頭から足先にかけて自分の意識を順番にずらしていく
9〜10日目:メッタバーナの瞑想を教わる。愛と慈しみの心を持ち呼吸に集中する


大きく分けてこの3つの段階がありました。
明確な変化を感じたのは4日目のウィッパサナー瞑想を教わった時です。それまでの呼吸の観察はあくまで自分の意識、感覚を最大限に引き伸ばす為のものでした。その後説明を受けながら意識をまず頭にズラすのですがその瞬間頭がドックンドックンするんです。細胞が波打ってるように。


一度だけ感じた、ゾーンに入った感覚

そして6日目にこの10日間の中で1番の感覚を感じました。そうです、コース参加前に感じたいと思っていたあの感覚です。

基本的に瞑想中は、常に同じあぐらの姿勢でいるため足がめちゃくちゃ痛いです。ただ、その痛みを観察し、自分の意識を頭からつま先まで動かし続けます。

すると、ある瞬間からこの痛みが溶け出すように無くなっていき、心地の良い感覚に包まれます。その後全身の感覚が覚醒し(ほんとにゾーンに入っているような感覚)自分の体の全身にエネルギーの膜が張るような感覚を感じます。

もう何て言ったらいいんだろ、言葉じゃ説明できないんですけど、ドラゴンポールのスーパサイヤ人状態みたいな、鬼滅の刃の全集中の呼吸のような、本当にそんな状態です。
実際その感覚を感じた時にこれ、呪術廻戦のコクセン位なら打てそうだなと本気で思いました。(実際にこの感覚は体と精神が触れ合うことによる反応を鋭くなった自分の意識が認識出来るようになった為によるものなので実際にパワーが強くなる訳では無いです)

ほんとにこれ笑
意識を右手に集中させることでよりこの感覚が強くなっていきます。

ただこんな感覚を感じたのは生まれて初めてで、未だに現実だったのか疑ってしまうほどです。たがこの感覚は結局これ以降の7,8,9日目は全く感じ取れませんでした。


気がおかしくなりそうな瞑想個室、PAGODAの話

瞑想開始から4日目、コース参加者は瞑想に集中するための個室が与えられます。
普段は大ホールに皆んな集まって瞑想するのですが、やはり物音は立ってしまうため(特にインド人平気で屁こくしゲップするし、いびきかく。マジで感覚どうなってんだよ笑)使いたい人は使って良いよ〜て感じです。

これがマジでびっくりしました。
いざ部屋に入ってみるとその部屋は1畳少ししかない広さに窓もなし、あるのは小さい電球1個だけ。

中から鍵がかけれるようになっており、薄暗い部屋の中で瞑想を行います。

いやこれ監禁される……?なんかオウム真理教でこういう洗脳方法無かった…??

流石に不安になりましたね笑

ここに自分の座布団1枚引いて瞑想行う。
僕は勝手に精神と時の部屋って呼んでました
部屋1つ1つはcellと呼べれ細胞のように廊下に敷き詰めらています。
不気味すぎて笑

ただ確かにこの部屋は無音ですし瞑想に集中できる環境でした。だからこそ寝落ちしてまくってたのは内緒!!


ウィッパサナー瞑想で学んだこと

瞑想中、1日の最後には講話と言って1時間半程の瞑想についての説明やその歴史を説かれる時間があります。この時間も含めて僕が12日間で学んだ事をここにまとめました。ただ、正直講話はめちゃくちゃ難しくて、僕の頭では理解できないことも沢山あったし、コース中はメモを取ることも禁止されているので忘れている部分もあります。あくまで参考程度に読んでみて下さい。

まずウィッパサナー瞑想を通して目指す最終目的地はどこか。
→それは心の中の汚泥を取り除き、解脱する(愛と慈しみで心を満たすこと)事である。

ではどのように心の中の汚泥を取り除くのか。
世の中で起こる全ての感覚、出来事は無常である。起こっては消える。という真理をまず理解する。その上でその心理を頭だけで理解するのでは無く、自分の内を観察する事で体の内で経験を通し理解する。

その理解を通して自分の感覚や感情に決して反応せず、観察を続けることで
心の奥底に溜まっていた自分の負の部分が溶けだけし、消えていくため、汚泥が取り除かれる。(全てのものは無常、起こっては消えて行くため。)

その自分の内なる部分を観察する為の方法がウィッパサナー瞑想である。


もし少し詳しく話すと、私たちの中には表面意識と潜在意識という2つの意識が存在する。その中で潜在意識は、無自覚に起こる全ての出来事、感覚に対して渇望または嫌悪どちらかの感覚を生み出す。私たちは日々その感覚に対して反応してしまう。
ここで反応してしまうため、私達は心の中に負の感情を落とし込んでしまう。

そこで、これらの感覚に対して反応するのでは無く、全ては無常である、生まれては消えるという認識を持って感覚を観察する事でその感覚は消えていく。


この理論の自分の人生の活用法としては、

人の人生には必ず浮き沈みがある。
      ↓
だが人々はその浮き沈み1つ1つに無自覚に反応してしまうため(良い状態では渇望や継続を、悪い状態では嫌悪や嫉妬を)心が安定しない。
      ↓
そこでこの瞑想法を用いて全ての物事が無常であることを心の内から理解することでどんな状況でも心を平静でいられる
      ↓
生涯にわたって安定した人生を送ることができる

って感じです。本当はもっと沢山の理論や考え方があるのですが、とても複雑で僕の語彙力だとなかなか上手く纏められませんでした、すみません!気になる方はコースに参加して下さい!!


参加してみての感想

ここまでウィッサパナー瞑想についてお話ししてきましたが、
「参加して良かった?」と聞かれたら
「絶対に参加して良かった。2ヶ月のインドの中でブッチギリに良い経験でした。」
と答えます。

確かにコース中はあり得ないくらいきつかったです。瞑想を始めるとすぐに足も背中も痛くなってくるし、朝四時半なんて寒すぎるし眠いし、あー皆んな今美味しいご飯食べてるんだろうなって悲しくなるし笑(10日間毎日全部カレー味だったよ!)、途中から本当にやり方があっているか不安になるし、正直6,7,8日目位は記憶ないです。笑
瞑想に対してモチベが切れてしまって、でも折角色んなもの犠牲にしてここまで来たんだら最後までやり切ろうって自分に言い聞かせて瞑想を始めるタイミングも数え切れないくらいありました。

ただ1日目の講話で、「これ、ほんとに人生変わるかもしれんぞ」ってワクワクを感じたことは今でもはっきり覚えてるし、途中のゾーンに入った時の感覚も、最後までやり遂げた時の達成感も、皆んなが少しずつ話し始めた時の笑っちゃうような気まずさも、12日目に施設を出たときに少しだけ世界が変わって見えたことも僕にはかけがえのない経験になりました。

もちろん瞑想で学んだことはこれからの人生で活かしていきたいと思いますが、それ以上にこの経験が僕に成長や自信を与えてくれたなと思います。
そういた意味でこの瞑想経験はインドを旅したこれまでの2ヶ月間の中で断トツで人生に衝撃が走って、満足のいく経験となりました。

ただ、まだ自分は少し若すぎるかな〜と感じた部分もあるので10年に1回くらいの頻度でやりたいなって思います。(すぐは絶対やだ、発狂する気しかしない笑笑)


これが僕がした経験です!!分かりづらくてすみません!!
ただ1つ言えることは、もしこのnoteを見て興味を持った方がいたら絶対に参加して欲しいです。間違いなくあなたの人生に影響を与えるって言えます。僕が保証します。そして僕と語り合って下さい。絶対に経験しないとこの感覚や感情は分かりません!!
予約とか全然手伝うので是非いつでも連絡ください!!

以上です!
インドも残りはあと5日、最後の都市コルカタ!
数えたら11都市も回ってました!!最後楽しんできます!!じゃあね〜また!!👋

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