上を向いて歩こう👣
私は子どもの頃から上ばかり向いて歩いていたらしい。
目を細めヒコーキを指さしたり、立ち止まっては雲が流れるのをいつまでも見ていたそうだ。
坂本九さん推しというわけではなく、ただただ空と雲が好きなのだ。
木を見上げることも好きなので大人になった今もとにかく上を向いて歩いている。
葉っぱが風に揺れ、光がちらちらすると小躍りしたくなる。
一方で下はほとんど見ていないため、私はおそらく他の人と比べ犬やネコのフンを踏んだ回数はぶっちぎりで多いだろう。
フンを踏んででも空は見たい。
空は毎日ちがう表情を見せてくれるところが良い。どんどん変化していくのも良い。
(しかも無料)
私は空に、二度と会えなくなった人たちを思う。
あの雲のあたりにいるだろうか。
美味しいものを食べているだろうか。
見慣れたあの笑顔で笑っているだろうか。
私のことが見えるだろうか。
これからも私は何度となく空を見上げるだろう。
そしてやはりフンも踏んでしまうのだろう。