知っている人の活躍に、心が落ち込むのなら

ぼくが今さらあらためて言うことではないけれども、ネットとかSNSというものは、便利であるとともに、付き合ってゆくのがむずかしいものだと思う。

昔であれば、知らないで済んだことまでも、知ってしまうことがある。即座に知ること自体は悪いことではないけれども、それによって、心が乱されることがある。

たとえば、休日に機嫌よく自分の詩を書いていた人が、なんとなくSNSを読んで、知っている人の活躍を見てしまうことがある。素直に祝福できればいいのだけど、時には、自分のことをその人と比較して、自分はダメだなと思いはじめ、ひどく元気をなくしてしまう。

そうしたらもう、ずっと落ち込んでしまって、休日は台無しになる。

昔だったら、そんなこまごました情報が、ずかずかと心に入り込んでくるなんてことは、ほとんどなかったはずだ。知らないでのんきに幸せな時間をすごせたし、ただ自分の詩を見つめて、小さな勇気を持って、書いていられた。

でも、今は、人の活躍がこれでもかと言うほど、入ってくる。

そんな情報、本来は知らなくてもなんら問題はない。関係がない。

詩は、今その時の状況に合っていなくてもいい。ずっと遠くを見て、書いていてもいい。

それで、ぼくが言いたいのは、あまりにも当たり前のことだ。

あなたが、容易に心が乱されるような人なら、SNSなんてもう見ないと決めた方がいい。

どうしても知りたいことだけをネットに頼る、という生き方の方が幸せに過ごせる。そういう生き方があってもいい。

そう思う。

毎日、必死にSNSに書き込んでいるぼくが言っても、説得力がないかもしれないけど。

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