2024年6月8日(土)坂の途中でへばりました
昨日は6/15の講演に、聴きに来てくれる人に渡す資料を作っていました。講演では、詩の話を具体的にするので、耳で聴いているだけではわかりづらいだろうと思い、詩を何編か、ワードで作って印刷をしました。
それから、これを何部作ればいいのだろう、と考えました。何人くらい来てくれるかわからないので、資料を何部コピーすればいいのかがわかりません。
まあ、これまでの講演のときと同じような部数にしておこうと思いました。そこそこの部数にしようと思いました。ぼくらしい部数にしようと思いました。余れば、明るく持って帰ればいいさ。
それから天気がよいので、点ちゃん(文鳥)を家に残して、外に出て、小さな山を越えて、コンビニへ、その資料をコピーをしに行きました。
暑くて、途中でへばりました。73歳。歳のせいだなと、思いました。講演の資料を手に、坂の途中で立ち尽くしていました。
ところで、講演といえば、詩の話を聴いてくれる人なんて、世の中、それほどいないものです。
これは、昔、長い詩にも書いたのですが、かつてぼくの家内(もう亡くなりました)は、詩の話をしてくれと、ある出版社から頼まれて、たくさんの準備をし、僕の前で練習を何度もして、行きました。
帰ってから聞いたら、聴きにきてくれたのは、ほんの数人(2人とか、3人とか)だったと、寂しげに言っていました。
ぼくはその人を後ろに乗せて、夜の立川を、自転車をこぎながらそのことを聴いていました。
ああ、それだったら会社帰りに、ぼくも聴きに行ってあげればよかった、と思いました。
上り坂を自転車をこぎながら、そんなことを考えていました。
ずいぶん若い頃でした。
若い頃だったから、いろんなことに、へばっていました。
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