マガジンのカバー画像

随想(詩について)

47
運営しているクリエイター

#石原吉郎

「もっと才能を持った架空の私」 ー 石原吉郎さんのこと

「もっと才能を持った架空の私」

世の中には奇跡としか思えない詩集というものがあります。それはもちろんわたしだけがそう思っているわけではなく、多くの人がそう思うわけで、そういう詩集というのは、自然、みんなが知っている有名な詩集になるわけです。

それは、萩原朔太郎『月に吠える』であったり、中原中也『山羊の歌』であったり、北原白秋『邪宗門』であったり、清水哲男『水瓶座の水』であったりするわけです。こ

もっとみる