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俳句を読む 36 立花北枝 年こしや余り惜しさに出てありく

年こしや余り惜しさに出てありく 立花北枝

とうとう2023年も最後の日になりました。さまざまなことがあった2023年も、もうすぐ終了します。やっと慣れてきた2023という数字も、あまり使われなくなり、目にあたらしい2024という文字を、明日からは書くことになるわけです。掲句、その年が終わるのが惜しくて、外を歩きまわってしまうという意味です。江戸時代に金沢の地で刀研ぎ商という職を持った北枝も、大

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