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ようこそ30歳、さらば20代

3月で30歳になりました。20代後半からずっと30歳になることに漠然とした不安を持っていましたが、いざなってみると何も変わりません。ビバ30歳。

ふと20歳になったときのことを思い返してみると、やはりそんな大層な思い出は残っていませんでした。実家暮らしの大学3年生でしたので、当日は家族に祝ってもらったような気がします。そういえば、当時同じサークル内でお付き合いしていた女の子から、同期みんなのメッセージを集めた寄せ書きを貰いました。その子とは大学卒業前にお別れしてしまいましたが、とても手の込んだ寄せ書きで、今でも実家で大切に保管しています。(元カノからもらった手作りのプレゼントを置いているのは、女々しい男ランキングだとかなり上位に食い込むのでしょうが、これは友人との大切な思い出の品という認識ですので許してもらえるでしょう。)

21歳で大阪の広告制作会社に就職し、一人暮らしを始めました。社会人の厳しさに打ちひしがれながら、新しい経験の連続で大人になったことを実感しました。なにより、自分で使えるお金が毎月20万円も入ってくることが嬉しかったです。(超絶中小企業サラリーマン)

27歳で転職し、実家に帰るつもりが東京の建設会社で働くことになりました。同じ職場で働いていた女性とお付き合いすることになり、同棲を始めました。もうすぐ付き合い始めて1年が経ちます。お給料は家賃が差し引かれて15万円になりましたが、彼女から家賃半額を貰っているので(不甲斐ない)、使えるお金は実質20万円です。

20歳から30歳まで、誕生日は10回あったわけですが、やっぱり記憶に残っている日はほとんどないんですよね。人並の社交性は持ち合わせているので、ひとりっきりで過ごした記憶もあまりないのですが…。大事な思い出を忘れてしまうのはもったいないので、最近はなるべく写真を撮ります。おじさんたちがすぐお昼ごはんの写真を撮りたがるのは、こういう理由なんでしょうか。

20歳も30歳も、社会的な立場や状況は何も変わっていないように思います。相変わらず独身ですし、給料もさして変わっていません。病気もしていませんし、体型も大きくは変わっていません。(+3kgは誤差圏内でしょう。)同棲していますが、結婚の予定もいまのところありません。歯の矯正を始めたので、歯並びは多少きれいになりました。マウスピースをさぼらず頑張っていれば、もっときれいになっていました。

何が言いたいかといいますと、30歳になることに対する漠然とした不安というのは、何も変わっていない自分への不安だったように思うのです。20代で何も残せなかった、何も成し遂げられかった自分に、少しがっかりしているのです。

まあでも、後悔しているかと言われれば、そんなこともありません。新卒で入社したデザイン会社も自分なりに精一杯働きましたし、転職も悪くなかったと思います。今の会社も気に入っています。(就業中にnote更新できるから。)結婚はしていませんが、まさか自分が誰かと一緒に住むことになるとは思っていませんでした。何より、大きな事故や病気もなく、20歳と何も変わらず30歳を迎えられたことが、とても有難いことで、喜ばしいことだとも思うのです。

もう戻れない大切な20代が終わってしまい、もっと大切な30代がやってきました。次は40歳になったらまたnoteを書いてみたいと思います。40歳の自分への手紙は、実現していなかったときに痛々しすぎるのでやめておきます。

さて、そもそもこんなnoteを書こうと思ったのは、もちろん30歳になった記念でもあり、久しぶりに文章を書いてみたくなったからであり、仕事が暇だったからです。でも、最もしっくりくる理由は、僕の弟が28歳で亡くなったからだと思います。もう少しまっすぐ向き合うために、まずは自分のことを書きました。時間ができたら弟のことも書こうと思います。

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