第23話 世界を越えるコーヒー
お盆が空け、少し寂しさを感じる時期になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回私が紹介するお店は「Tsuki café」さんです。
山形駅からまっすぐ進んで徒歩7分、通りに面したこの建物に見覚えがあるのではないでしょうか。
ビルやマンションが建ち並んでいるなか、このシックな外観は一際目をひきます。
また、街区に沿った建物の形と大きな開口部からは一目でカフェであることがうかがえます。
店主である月岡さんにお話を伺うと、この物件はもとは別のお店として使われてており空きが出たらここにお店をオープンしようと決めていたそうです。香澄町は山形で最も地価が高く、そんな場所でチャレンジをしてみたい気持ちからオープンを決めたようです。
そして、物件が空いた時には外観と内観のイメージスケッチを起こし、外壁の色番号や設備・寸法を指定してつくり上げられたのがこのTsuki café山形駅前店です。
中に入ってみると、コーヒーの香りが漂ってきてぱっと和やかな気持ちになりました♪
外から一歩踏み入れるだけで暖かな雰囲気が迎え入れてくれます。
矢貼りの天井は空間に奥行きと温かみをもたらします。
1階と2階道路側の大きな窓は建物として外と距離を保ちながらも視界は開けていて解放感があり、このお店特有の持ち味だと感じました。
2階に上がると1階とは少し違うゆったりとした雰囲気でまた違った過ごし方ができそうです。
家具は輸入した物の中から空間との相性を見極めて選んでいるようです。
いろんな種類の椅子やテーブルがあり、規格化されていないインテリアはお店の色が見えてとても素敵です。
Tsuki Caféではなんといってもコーヒーの種類が豊富で、なかでも世界基準の味わいのエクスプレッソを楽しむことができます。
ランチやケーキなどの豊富なメニューも揃えられています。
今回私は、エチオピア タミルタデッセ アロベリー(アンダースクリーン)というコーヒーとレアチーズケーキをいただきました。
一口コーヒーを飲んでみると、、、ん、苦くない!
最初に酸味がきてそのあとにふわっと香りが感じられ、今まで飲んだことのあるものとは全く違う味わいでとっても驚きました。
コーヒーは苦いものであるというイメージを覆す上質な味わいです。
レアチーズケーキも軽い口当たりで食べやすく、うっとりする美味しさでした。
月岡さんは世界基準のコーヒーを楽しめる、最先端のコーヒーを味わうことのできるお店として日々継続することを大切にしているようです。
日常的にコーヒーを飲む国の人が山形に訪れた際に、いつもよりおいしいものを味わってほしいという気持ちもあり、その結果、季節によってはお客さんの2割以上が海外から訪れるのだそうです。
取材中にもちょうど海外からきた観光客の方が来店しており、おいしかったと笑顔で伝えていました。なんだか暖かくうれしい気持ちになり、コーヒーから生まれるつながりも感じることができました。
今回の取材を通して、お店を営む上で大切にしていることやコーヒへのこだわりについてお話を伺い、香澄町にこんなにも魅力的なお店があったのだと気づくことができました。訪れてみて初めて気づく良さがあるのだと実感しました。
Tsuki Caféは山形駅前店のほか、江俣店と
系列店であるKōshindō2区(桧町店・幸町店)があります。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
徹底的な品質管理のもと淹れられた上質なコーヒーを堪能できる時間が待っていますよ♪
(文・写真)小山田稀月
店名:Tsuki Café
住所:山形県山形市香澄町3丁目3
営業時間:火〜金 7:30∼19:00
土 8:30∼21:00
日 8:30∼18:00
(月曜定休日)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?