ポジティブな絶望をしている

生きることが、とても苦しい時がある。
今すぐ死ぬという強い気持ちは全くないが、息が上手く吸えない時が。

それも大きな挫折や失敗をした後に辛くなるのではない。
日々の苦しみを毎日の自分の気持ちを見ないように無視していたら、大きな光に見えていた明日が徐々に狭まっていってついにある日突然暗闇に変わってしまう。
この時ばかりは、自分の人生が何の希望もないものだと思ってしまえる。
自分は何の価値もないのではないか、生きることは辛いことしかないのではないかと思う。

そんなことは無いと、頭のどこかでわかっている。
自分は生きてていい存在であって愛される存在であって、生きてたら楽しいことや幸せなことが沢山あるって分かっている。
でも分からなくなる。幸せや満足感を感じられなくなる。自分が手足を動かしているんだという感覚がうすれる。
明日食べたいものも思い浮かばなくなる。

今私は、ポジティブな絶望をしている。
10年も鬱と付き合っていれば、これは時間が経てばおさまる気持ちだとさすがに分かってくる。
その時間が何週間か、何ヶ月かは予想がつかないが、いつか大丈夫になれる日が来るって分かっている。

今まではこんな風に辛い気持ちを起こした時は自分はクズでダメな人間だと思ったものだが、今回はなぜかこれを独りで耐えしのいでいる自分を褒めたくなる気持ちがほんの少しだけ存在している。

たまに過去もっと辛かった時の自分を思い返して、ひどく胸を痛めたりする。
今になってようやく、幼い頃の自分を慰めてあげられるようになった。
きっと私はこれから、どんどん良くなっていくだろう。
この気持ちになる回数や感覚が減っていくと思う。
根拠は無い。でも、そんな気がしている。

今日も寝るのが辛いし苦しいし怖い。
明日もきっとまだ辛いだろう。バイトに行く前なんか泣きそうになるだろうな。でもそれでも歯を食いしばってまた頑張るだろう。
そんな自分が憎くて面倒だ。
でも、ちょっと誇らしい。

今はまだ、そんな感じ。

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