見出し画像

ざる の目詰まりを甘く見ることなかれ

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

何の自慢にもならないが、
私の記憶力の低さは尋常ではない。

思索に次ぐ趣味である読書にしても、
その記憶力のなさから
読んだそばから忘れていく始末。
しかも 人より読むのが遅いものだから、
その忘却の被害は計り知れない。

1冊の本を読んだところで、
私の中に残るものといったら
いったい 何%になるのだろうか。

読み終えて本を閉じた瞬間でさえ、
おそらく1割にも満たない。
一晩もおけば、そこから さらに揮発してしまう。

もちろん、記憶が残るに越したことはない。

だが、それでも 私は本を読む。

調理器具の「ざる」

たとえば 湯切りなんかを1回したくらいでは
ざる の目は ほとんど詰まらないが、
洗わずに何度も続けて使っていくと
次第に ちょっとずつ目が詰まっていく。

私にとっての「読書」も同じ

記憶力が悪いから
大抵のことは 読んだそばから忘れていくが、
長年の積み重ねが 私の「網」に
ほんの少しずつ 詰まっていくのだ。

1冊の本から網に残る学びは、
ほんの些細なものである。
だが、その蓄積が
いずれ 未来の私を形作っていく。

ざる は調理器具だから
こまめに洗って
目が詰まらないようにするが、
私の「学びの網」は
今日も その目を詰めていく。

知識の「ざる」を甘く見ることなかれ

お読みいただき、ありがとうございました。

メンバーシップで いっしょに楽しく活動しませんか? ↓


今日のオススメ(勝手に紹介)

※ 勝手に紹介しているので、
 迷惑だったら ご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?