見出し画像

健康マインド(花盛りの部屋①)昭和性生活ファイル❗洋一郎の場合

洋一郎は赤ちゃんの頃から母親の職場に連れて行かれた。
美容院の休憩室の片隅に置かれた揺りかごの中から女達を見続けた。母親が独立して自分の店を持っても、休憩室兼台所の(この部屋)が洋一郎の居場所だった。
洋一郎が小学、中学生になっても食事は(この部屋)で、女達も一緒だったので父親の顔を知らず、母親にかまってもらわなくても寂しくなかった❗

高校に通い出し、同級生と恋愛の話が出るようになると、同年齢の友達と女性に対する考え方や行動が少し違う事を感じ始めていた。女性を神格化する様な言い方は吹き出しそうになる事もあった。同級生は女性がトイレに行かないと思ってる程初心な奴らばかりだ。
洋一郎は少し年長の女達の、生理や便秘で苦しむ話を何度も聞いていたから、遠慮もなく特別視もしなかった。性の区別が最終で左右に別れた結果だと考えた。

最初おちんちんが勃起したのも(この部屋)で、(洋ちゃん、おちんちんが勃ってるんじゃない❓)と女達に見つかった。それ以来(洋ちゃんのおちんちん)は、からかいの的になった❗
(ほらっ!お姉ちゃんのパンツ見て、ちんちん勃でてご覧!)とか(洋ちゃんのおちんちんから汁がでそうね〜)としごかれる事もあった。みんな店では気取って奥様の相手をしている化粧の濃い美人ばかりだ。
(この部屋)はそんな女達の化粧品の匂いが充満していた。
母親まで高校受験の時は、勉強に集中しない洋一郎を捕まえて(あんたっ、モヤモヤしてるなら、誰かに抜いてもらってスッキリしてから勉強しなよっ❗)と言い出す始末だった。
洋一郎はそんな美人美容師の裏表を見続けて育った事になるので女性に対して無駄な緊張をせずに接する事ができた。
同時に、化粧で化ける女性や性格の悪さを隠す女性を知ったので性的な欲望が歪んでしまったとも言える。

そんな洋一郎がどんな人生を送ることになったのか、そんな話です。
始まり始まり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?