見出し画像

つらい過去は忘れるほうがいいのかな。

つらいことは忘れたほうがいい。
ネガティブな言葉を口にすると
言霊になるから良くない。
いつも自分頑張ってる!って
褒めてあげて愚痴は言わないようにする。

と、言ってた人がいる。

本当にそのとおりとは思うのだが、
いつもこういう類いの話を聞くと
何故かしら違和感を覚える。

わたしは、
つらいことをよく思い出す。
楽しかったことよりも。

そこに後悔はあまりないのだけれど。

今では美しいと感じている
明け方のブルーグレー色を
絶望に包まれながら見ていたこともある。

今では大好きな真夏日の午後に
大失恋し、当日の彼のアパートから
慣れない駅までの道を歩いたこと。

何度となく、
セフレ以上、恋人未満の立場でいたこと。

全部つらい思い出。

わたしは多分ずっとずっと忘れないだろう。

それがわたしにとって自然な事だから。

ネガティブになることのほうが多いけど、
派手に暮らしてた昔よりかはいい。

小さな幸せを
見つけることができるようになった。

友達は激減したけど、
それはそれで
仕方がないと思えるようになった。

50を過ぎて、
歳を重ねることが楽しみになってきたのは、
まだまだ未熟なわたしがやらかした
たくさんの悲しい思い出や
つらいことがあったから。

今となっては面白おかしく語れる。


何事も正解は無いと。

正解を求めるのは
欲でしかないと、

わたしは思うから。

つらいことや悲しいこと、
悩んだこと、答えがみつからなかったこと。

その中に、
なんだか物事の真髄が
あるんじゃないかな?と


勝手に思っています。

この記事が参加している募集

#恋愛小説が好き

5,024件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?