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50歳おばさん、チェアスキー奮闘記 Ⅱ

一人での挑戦

美津江がチェアスキーを始めた当初は、常に私と一緒にスキー場に行っていました。
美津江曰く「夫の温かいサポートと励ましがなければ、チェアスキーを始めることなど夢にも思いませんでした」。
嬉しいことを言ってくれますね。
しかし、半年ほど経った頃から、美津江は一人でスキー場に行くようになりました。
その決断は、私の嫉妬の目を無視する形でのものでもありましたが、自分自身の成長と挑戦を求める強い意志が勝ったのでしょう。

驚異的な成長

スキー場に通い続けるうちに、美津江は驚くほどのスピードで上達しました。
初心者用のゲレンデで「キャーキャー」と叫びながら滑っていた日々が、遠い昔のことのように感じられます。
一年が経つ頃には、私と同じレベルで滑れるようになり、その技術は周囲の人々を驚かせるものでした。
インストラクターからは「運動神経が良いですね」と褒められ、それが美津江の自信をさらに高めました。

チェアスキー競技への参加

技術の向上に伴い、美津江はチェアスキー競技にも参加するようになりました。
初めての大会は緊張していましたが、それ以上に楽しんでいました。
競技に参加することで、美津江は新たな友人を作り、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨していきました。
障害のクラス分けの際には、いつも以上の動きを見せた結果、基準より軽いクラスに分けられるというハプニングもありましたが、それも良い思い出です。

トップクラスへの挑戦

競技生活の中で、美津江は多くの試合に出場し、多くの経験を積みました。
中でも、トップクラスの選手であった小日向選手との対戦は忘れられません。
練習試合とはいえ、彼女に勝ったことは今でも美津江の自慢の一つです。
その話をするたびに、美津江の顔は誇らしげに輝きますし、私もその瞬間を共に喜びます。

殿下との出会い

チェアスキーを通じて、美津江は素晴らしい出会いを経験しました。
ある競技会の後の食事会で、皇室の殿下が参加されていました。
その場で殿下にビールを運んでいただいた時は、美津江も本当に恐縮してしまいました。
そのエピソードは、美津江の特別な思い出の一つとなり、その時の話を今でも話に出てきます。

スキーからの卒業

チェアスキー競技には約5年間挑戦し、その後は徐々に競技から離れて、二人で楽しむスキーに戻りました。
しかし、ある日、美津江が日常生活で骨折をしてしまい、スキーは諦めざるを得なくなりました。
それでも、スキーを通じて得た経験と自信は、私たち夫婦にとって大きな財産となり、私たちの絆をさらに深めました。

新たな楽しみ

スキーを諦めた後、私たちは新たな楽しみを見つけました。
温泉やお祭り、グルメの旅行が私たちの新たな楽しみとなりました。
日本各地の温泉を巡り、美味しい食べ物を堪能し、地域の祭りに参加することは、私たちにとって最高のリフレッシュ方法となりました。

温泉では、心身ともにリラックスすることができ、日常の疲れを癒すことができます。
特に冬の寒い時期に入る温泉は、格別の快感があります。
私たちは、地元の名産品を楽しみながら、ゆっくりと温泉に浸かることが大好きです。

また、お祭りに参加することで、地域の文化や伝統を体験することができます。
地元の人々との交流や、祭りの賑やかな雰囲気は、私たちに新たな刺激を与えてくれます。
特に、地元のグルメを楽しむことは、私たちの旅行の楽しみの一つです。

これからの計画

「50歳おばさん、チェアスキー奮闘記」はこれで終了です。
次回は、夫婦での旅行の思い出について書くつもりです。
観光コースをちょっと外れた特別な思い出を、皆さんにお届けしたいと思います。

私たちの人生は、挑戦と発見の連続です。
チェアスキーを通じて学んだことは、年齢や障害に関係なく、自分の可能性を信じて行動することの大切さです。
これからも、新たな冒険を求めて、美津江と共に歩んでいきます。
次回の記事もお楽しみに。


私たちの物語が、同じような境遇にいる人々に勇気と希望を与えることができれば幸いです。
新たな挑戦と発見を通じて、私たちの絆はますます強くなりました。
次回は、私たちが経験した特別な旅行の思い出について、皆さんと共有したいと思います。
観光コースをちょっと外れた場所での、特別な出来事をどうぞお楽しみに。

「50歳おばさん、チェアスキー奮闘記」をお読みいただき、ありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに。

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