見出し画像

【カルチャー】今も心に残っている、櫻井敦司さんのライブMC。

つい数十分前、ロックバンドBUCK-TICKのヴォーカリスト、櫻井敦司さんが10月19日に亡くなったことを知った。

BUCK-TICKは言わずもがな有名なバンドだったから、ロックに興味を持ち始めてからはファンというほどでなくても存在はもちろん知っていたんだけど、ある日テレビを見ていたら「独壇場Beauty」のライブ映像が流れてきて、一瞬でファンになってしまった。

それ以来アルバムもたくさん聴いたし、ライブにも何度か足を運んだ。

もちろん楽曲もライブも素晴らしかったんだけど、一番惹かれたのは櫻井さんの人間性だった。特に印象に残っているのが、ライブでのMC。

2018年だったか?福岡サンパレスで行われたライブに足を運んだとき、ライブの最後に櫻井さんはこう言った。

「今夜は、素晴らしい日曜日をありがとうございました。」

こっちのセリフだよ。。。

そう思った。

そして、2019年の3月にZepp福岡で行われたライブ。そのライブはもともと3ヶ月前に行われるはずのライブだったんだけど、櫻井さんの体調不良で延期になったライブだった。

「週末に行われるライブが、週明けになってしまいました」

櫻井さんは苦笑いをしながらそう言っていた。延期する前は確か土曜日の開催だったんだけど、その日は月曜日だった。

実は私、その日は会社に午後休をいただいてライブに足を運んでいいて、会社を出るとき社員の人から「週明けに勘弁してよね」と皮肉を言われたのもあって、ずっとモヤモヤしていた。

そしたら櫻井さんはこう続けた。

「この日のために予定を空けてくださって、ありがとうございます。今夜は楽しみましょう!」

もう、モヤモヤが全て吹っ飛んだ。

櫻井さんの訃報を知ってから、PCからはずっとBUCK-TICKの音楽が流れている。

夜になったら、櫻井さんに憧れて飲み始めるようになったバーボンを引っ掛けながら、私の一番好きなアルバム「殺シノ調ベ」をステレオで聴こうと思う。

櫻井さん、本当に、本当に、素敵な思い出をありがとうございました。

この記事が参加している募集

みなさまによりより作品をお届けできるよう、支援をお願いしております。 よろしくお願いします。