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【エッセイ】自分の身体の声を聞く方法。「身体的生活: 医師が教える身体感覚の高め方」を読んで。

自分の身体の声を聞いてあげることって大事だなと、最近思っている。

本の内容は読んで字の如しで、医師である著者が身体感覚を高めるためのメソッドを紹介しているもの。

読んでみてすごくタメになったし、実生活で取り入れてみようと思えることもたくさんあったのだけれど、何よりこの本のいいところというのか、信頼におけるものとしているは「身体感覚を高めることで、よりよい人生を送っていきましょう」と言っているところ。

「身体感覚を高めましょう」っいう話って、どうかするとビジネスで成功するためにそうしましょうとか、もっと卑しくいうと儲けましょうっていう話にも繋がってしまうこともあるわけで。

別にそれを否定するわけじゃないけど、私はそういうネオリベ的な空気感は生理的にものすごぉぉぉぉぉく苦手だし、一時そういう空気感に喉元まで侵されて心身をダウンさせてしまった経験があるから、そういう物事に極力近づかないようにすることで、心身のバランスを取っているところがある。良い悪いは別として。

にしても、晶文社はよい本ばかり作るから素晴らしい。

西洋的なやり方で目標を過度に追求することは、心の葛藤を呼び起こし、自我を増大させ、人を洗練から遠ざける。かといって、方向性もないままに日々を過ごすことからは何も生まれないだろう。「求めすぎずに、創造的な人生を送る」というのが、身体的生活のキーワードと私は考えている。

本書より


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