ディーラーのショールーム

友人の青い稲妻の話である。
何故彼が青い稲妻と呼ばれているのか?
それは彼は青いスポーツタイプの車に乗り、制限速度50キロの道でも関係なく90キロとか100キロで走っているからである。

彼はTと言うメーカーの車だけに乗っている。俺が知ってる彼の車歴では、多分19歳の時からはTの車のユーザーなのである。

彼がメーカーのショールームに入り浸ってるのは、30歳とかの時に知った。何故なら俺がUターンして地元戻ったので、中学時代の友達と会うようになったからである。青い稲妻は、中学の同級生なのである。
彼はほぼ毎日、ショールームに行っていた。そこでコーヒーを何杯も飲み、ソファーに座って何時間も過ごすのである。
はっきり言って店にしたら、迷惑極まりない。だが、3年とかの周期で新車に買い替えていたから、店としては文句も言わなかったのだ。
いつもそこにいたから、ケイタイを持ってない青い稲妻に連絡取る時は、実家に電話する以外は、このショールームに電話していた。かなりの高確率でいたからw

俺も友人2人と青い稲妻にドライブの後連れて行かれた事がある。
用事があってショールーム行ったと思っていたが、コーヒーを何杯もおかわりして、ただ俺たちとダベるだけだった。
お代わり持ってくる女性従業員。俺たちは申し訳なさそうに礼を言っていたが、青い稲妻は礼も言わず、当然の如く飲んでいた。
噫、いつもそうしているんだな、俺たちはみんなそう思ったよ。

本当はディーラーの誰かに、青い稲妻の事を訊きたかったが、青い稲妻以外はユーザーでも無かったから、話もできなかった。その時俺も他の友人も他のメーカーの車に乗っていたからね。Tに買い替えるつもりも無かったし。

因みに地元にいる中学時代の友人の話では、青い稲妻はまだそのショールームにいつもいるらしい。

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