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小学生の時、雑誌で見た、主婦の溺愛心理テクニックをクラスメイトに使ってみた話 洞察系HSP

スキありがとうございます。
嬉しいです。

小学生の頃、
私は典型的な優等生でした。
昔の漫画に出てきそうなテンプレの
眼鏡、髪は後ろに一つに束ねて。

そして、小うるさい。

調理実習の時、
ふざけている男子に、
「ちょっと、〇〇くん、ちゃんとやってよ!!」
って怒る。
そんな女子でした。

大体、そんな怒ったって、
おふざけ男子は屁とも思いません。
怒られてやめるなら初めからやらないに決まってる。

それどころか、
わざと怒らせてスリルを楽しんでる節もある。
振り返ればそんな気がしてきた。

私はそれでもめげずに毎回怒っては、
言うこと聞かない〇〇が悪い!
ちゃんとさせねばならぬ!
と間違った正義感に突き進んでいました。

ある日ね、
家にあった雑誌を読んでいたんです。
ある主婦が、
ご主人に手伝ってって言っても聞いてくれやしない!!!
って言うお悩み相談についての記事がありまして。

「主婦の悩みにお答えするコーナー」

奥さん、お気持ちわかりますけど、
そうやって怒っては、
手伝う気も失いますよ。

例えばですよ、
映画館の隣の席でタバコ吸ってる方がいるとするでしょ。
「タバコなんて!臭いからやめてください!」と言っても
なんだこのクソババアって言い返されるだけです。

そういうときはね、
「ごめんなさい、わたし喉が弱くって、
おたばこ、できましたらおやめいただけませんか?」
そんなふうに言うんですよ。

そうしたら、
「いやぁ、これは気づきませんですみませんなぁ、
お詫びにジュースでもおごります」ぐらいには
なるもんなんですよ。

ご主人にはね、
「あなた、お疲れのとこごめんなさい、
ちょっとこのジャガイモの皮むき手伝ってくださらない?」
って言って、

やってくれたら、
「とっても助かったわ、ありがとう」
と褒めちぎるんです。
ご主人はあなたにメロメロになって
どんどん手伝ってくれますよ。

こんな感じの記事でした。
ええ、昭和なんでね、
タバコ映画館で吸ってもいい時代だったんですね。

私はもう、
ほえええええ〜みたいに
感心感動です。

そうなの?ほんとなの?
これ、試したい!

次の調理実習のとき、

向こうはやっぱりふざけて、
来るぞ来るぞと待ち構えた顔してます。

先制攻撃。

「〇〇くん、あの、これ、
手伝ってくれない?」
精一杯、優しい言い方をします。

今でも目に焼き付いてます、
〇〇くんの、びっくりした顔。
鳩が豆鉄砲を食ったようとは、
こんな顔かな、なんて思います。

〇〇くんは、
こんな攻撃への反撃は思いつかなかったんでしょう。
なんか、もごもごといったあと、
おとなしく調理実習に参加してました。

私は、
ちゃんと、ありがとうも言いました。


私、それからちょっと覚醒したように思います。
客観的に見ると、
そんな小学生ちょっとイヤな気もするけれど…。

そんな話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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