マガジンのカバー画像

フードエッセイ

26
食べることに関連した記事 伽羅
運営しているクリエイター

記事一覧

3行日記 味噌汁定食

沖縄の味噌汁定食が好きだ。 ご存知ですか? 沖縄の食堂でメニューにある味噌汁って頼むとどんぶりで具沢山の味噌汁と大盛りご飯が出てくるの。野菜たっぷりに、少しの豚肉かランチョンミート、しっかりした豆腐と落とし卵。お腹いっぱい。 見様見真似で、冷蔵庫にある野菜でたまに作る。ヘルシーな食事が好きな長男が喜ぶ。シンプルで滋味があって疲れたときに食べたくなる味。ああ、また沖縄に行きたいなぁ。

むね肉のチキンチャップ なんでもごたれとケチャップ

ダイエットのため、『筋トレ飯』とか『ミールプレップ』とかで検索したら出てくる鶏むね肉のレシピをちょこちょこ作っている。その中でチキンチャップが美味しいなぁと思って時々作るんだけど、私は大雑把でズボラなので、醤油、みりん、酒、砂糖、ソース、ケチャップなどなどをそれぞれ大さじ○杯、みたいなレシピを見るとうんざりします。 いや、はじめはレシピ通りに作るんだけど、何度も作るとなるとレシピ見ずに作りたいでしょう? そんな調味料何種類もあると面倒臭いじゃないですか。 普段のご飯作りも

スキレットで適当チャーハン

休日のお昼は、チャーハン率も高め。野菜嫌いな偏食三男もなぜか食べるメニュー。 冷蔵庫にだいたい入っている、人参玉ねぎピーマン、あればねぎを刻んで。白ネギは一緒に炒めるし、青ネギは最後に入れる用。冷凍庫に入っている唐揚げとか焼き豚の余りとか、焼き鮭の余ったのだとかを刻む。冷凍ご飯も解凍して、卵を用意。 ロッジのディープスキレットで作る。 熱して、ごま油を入れて、具材を入れて、塩コショウ少々と創味シャンタンを適当に入れて、炒める。端っこに寄せたら、卵を直接割り入れて潰す。ご

星空の下で、静かな海鮮バーベキュー 3段落エッセイ

夏、母の実家に帰省すると、決まって夜にバーベキューの日があった。 バーベキューというより、七輪を囲んで一族でゆっくり美味しいもの食べて飲んで語り合う晩ご飯だった。亡き祖父と叔父と父が素潜りで採ってきた貝(トコブシ)を炭で焼く。叔母が奮発して買ってくる牛肉の焼肉も。たまに、アワビが採れて刺身にして食べる。コリコリっとして旨みが強く、少し甘めの濃い醤油につけて食べたあの味。トコブシははじけるから蓋をして焼く。歯ごたえがあるから子どものうちは小さいサイズのを好んで食べた。ああ、ま

祖母の天ぷら 3段落エッセイ

父方の祖母は私が母のお腹にいた頃に亡くなった。祖母は50代。父は20代後半だったか。 私が小学生の頃、両親はときどき祖母のレシピを再現しようと苦戦していた。祖母は料理上手だったらしい。レシピは魚のすり身を揚げた天ぷらだ。あの、衣をつけて揚げる方じゃない天ぷら。さつま揚げみたいなの。もっと薄くて端っこがカリカリしてるようなの。卵の白身と塩と魚のすり身の配合を見つけようと必死な父と手伝う母。ミンサーでぐるぐる回すのを手伝ったっけ。初めてのはぼそぼそしていて味が薄くて細かい骨だら

おひとりさまアフターヌーンティーに行ってみた

かねてから憧れだったアフターヌーンティー。おひとりさまで、予約して行ってきました。 ネットでアフターヌーンティーを何度も検索していて、家からほど近くでさほど規模の大きくないホテルにてアフターヌーンティーをやっていることは以前から知っていたのでそこを予約。ホテル内のカフェ。4000円以内でアフターヌーンティーとしてはリーズナブル。 予約メールにドレスコードなし、と書かれているのを見つけてちょっと安心。ほんの少しだけおしゃれして、鞄に読書用の本とノートと万年筆を入れて出かける

祖父のトマト 3段落エッセイ

亡き祖父は戦争から帰ってから、漁師をしていた。何ヶ月も帰ってこない遠洋漁業。母は子どもの頃、生活が苦しくて大変だったと語る。でも私が物心ついた頃には祖父は花農家をしていた。泳ぎがうまくて、10メートル以上も素潜りできて、魚を捌くのが職人のように上手だった自慢の祖父。 花農家になったきっかけは運命的だった。地元の海で、どこかの船が難破し、泳ぎ自慢の祖父も救助活動に。助けられた人たちと皆仲良くなった。彼らは、気候が似ているからきっとよく育つ、と花の苗だか種だかを贈ってくれたらし

祖母との散歩 金柑 3段落エッセイ

亡き祖母と一緒に散歩した思い出。 田舎の家は車道から少し中へ入り組んだ細い道を行ったところに建っていて、まるで迷路みたいで楽しかった。家の斜め前から下っていく畑の間の細い道は私は初めてで、あの道の先はどうなってるの?と聞くと、祖母が一緒に散歩してくれる。朧げだけど、私はたぶん4歳か5歳ぐらいだったと思う。 途中に立派な金柑の木がある。金柑が鈴なりになっている。近所のおうちの庭。祖母はいつもそうしているんだろう、一つもいでパッと口に入れる。私にもくれる。「おばあちゃん、これ

マルタイラーメンの脂質とダイエット

完璧な体型を維持している美容師さんから、マルタイラーメンはおすすめと聞いた。皆にもシェアしたい。 マルタイラーメンの脂質を見て! これ! 2.6gなんですよ!! 普通はね、15gとか20gとか。ああ、心置きなくラーメン食べられる〜〜。ちょっと塩分は多いから、スープはちょいとお残しで。 1日1600キロカロリーでダイエットしていたとき、PFCを2.5 : 2 : 5.5の脂質制限をしていたんです。脂質がね、1日で35gぐらいしか摂れないんです。私からすると35gってめちゃ

ちょっとずぼらなチャイ

チャイが好きだ。 まあ、嗜好品的な飲み物はどんなのも好きなんだけど。精神の栄養なのかな。 大阪は難波のカンテグランデではじめて飲んだとき、私これ好きだーー!!と思ったものだ。もう何年前の話だ? 30年近く前か……。懐かしい。ザ・異国情緒な内装も憧れた。もう難波のお店は閉店されているのね。ちょっぴり寂しい。 ウルフルズのトータス松本さんのレシピで作ったこともあるし、チャイの旅という本のレシピで作ったこともある。(この本は絶版になってるのに気付かず定価の半額でメルカリに出し

3行日記ならぬ3段落日記 食べることと生きることとnote

自分のnoteを振り返って、食べることに関する記事が思いのほか多いことに気づいた。(読んでくれてる人は気づいていたかも) 昔はわりと偏食だったのにね。 そういえば子どもの頃、母が聞いてくることって何食べたか?とか美味しかったか?が多くて、修学旅行のときにお母さんが聞いてくるから覚えておかなくちゃとなったなぁ。そして、今は私が子どもに聞いている。今日の給食なにが美味しかった!?って。親子やな。 美味しそうだな食べたいなと思えたらきっと生きていける、そんなnoteを書いていた

3行日記 値引きシールハンター

たまに担当する塾のお迎えの待ち時間。スーパーの値引きシールハンターの集結時間に重なる。鋭い目で物色する我々は同志であり好敵手でもある。私の狙いは寿司の40%オフだ。 しかし敵もさるもの、今日はいつもの時間にシール貼りおじさんが現れない!? 所在なげに売り場を彷徨い脱落していく同志たち。タイムリミットまであと少し、ギリギリまで我慢してみる。棚の隅々まで見て回り、こんなものも売ってたのねなどと発見があったり。 あ!!あれは!……来た!!やったぁ!!! 粘り勝ちのちょっと買いす

3行日記 憧れのぶどう酒

子どもの頃憧れたもの。ぶどう酒。どんな味なんだろう? きっと甘くていい匂いでうっとりする味なんだろうなと思い巡らせたものだ。大人になって赤ワインをはじめて飲んだとき、あれ?って思ったよね。私の想像していたぶどう酒の味と一緒と思ったのは、スペインのサングリアの上澄み、それと、はちみつを入れたお湯割りワイン。

3行日記 珈琲が好き

ずいぶん昔にスターバックスで珈琲の飲み比べセミナーに参加した。珈琲好きを自認してたけど、酸味苦味の違い、うんまぁそうかな?で、普通にどれも美味しかった。強いていえば苦味にミルクを足すのが好きだ。きっと珈琲まわりの雰囲気そのものが好きなんだろうな。珈琲焙煎職人に憧れるものだけど私の鈍な舌では……。 これしかない、天職、みたいなのに憧れる……!