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バンクシーを眺めながら「辛きもののすべての母」という意味のファラフェルを食す

パレスチナ自治区ベツレヘムを妄想旅行計画4

 ここパレスチナで現地の人とコミュニケーションを取りたのならアルギーレをお勧めする。アルギーレは中東地域の大事な社交道具である。

 日本でも最近飲みニュケーションは昭和の遺物なんて言われてきているが、企業によっては、これらが廃れてきたことで社内コミュニケーションも低下していると分析し、社内にバーを設置し社員のコミュニケーションの場として活用してもらうなんてことがあるようだ。

 実は社会の中でこのようなコミュニケーションの場は、いつの時代にも存在していて、古代ギリシャでは風呂や広場であったし、近代ヨーロッパではサロンと言う名の社交場が存在した。現代ではインターネットの中にサロンは存在するし、少し前に流行ったクラブハウスなんていうものも、大きな意味ではそれに当たるのかもしれない。

 そしてここイスラームでは原則アルコールは禁止であり、社交の場で飲用されるものとしてチャイがあった。チャイを提供し社交の場であるチャイハネが中東地域で広まり、そこにイラン地域では水タバコ(アルギーレ)も提供されていった。チャイにアルギーレに世界最古のボードゲーム、バックギャンという中東まったりタイムの三種の神器で現地人とのんびり雑談しながら様々な話を聞くこともまた大きな学びの一つである。

 そして是非現地で食べてもらいたいのが中東の大定番ファラフェル。近年日本でも食べられるところが増え、日本のコロッケと似ていることからも、だいぶ浸透してきているのではないかと考える。ファラフェルはひよこ豆、またはそら豆を潰し、スパイスで味付けをした揚げ物で中東では広く一般的な料理である。語源はアラビア語の「辛きもののすべての母」という意味らしい。実際イスラエル建国当時、食糧難で深刻な栄養不足を補ったのはファラフェルであったし、現在さまざまな深刻な状態であるパレスチナの人々にとってもソウルフードの一つと考えると、「辛きものの母」という名前の由来には考えさせられる。

 今回の妄想旅行計画INベツレヘムは、歴史的にも政治的にも私達日本人からすると学ぶことが多い地域だ。興味をもつきっかけはなんでも構わない。ここで紹介したようなバンクシーやファラフェル、アルギーレからでも良いだろう。大切なのは世界の現実に目を向け、世界中に山積する多くの問題に目を向けるきっかけとなる旅になることを願う。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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